月別アーカイブ: 2019年1月

販売促進2019

初作品集『予感の帝国』は恵比寿ナディッフでのフェアに続き、明後日21日より、銀座蔦屋にて販売促進活動を開始します。特設ミニコーナーでは『予感の帝国』のほか、私の推薦図書(計6冊)を陳列販売予定で〜す。これらの本に添える解説文を年末から書き続け、一昨日やっと書き上げて提出。この文章はおそらく本の横あたりに掲示されるはずです。

「解説文が難しい」「読めば読むほどわからない」と評判の私の作品集は、企画当初は解説文無しの予定だったが、作品鑑賞のヒントがあった方が親切だ。という編集氏らのご意見によって〈解説付き〉に変更。わかりやすさを重視し、本人執筆を回避できそうな空気だったのに、いつの間にか私自身が書くことに…。かくして私が書いた大量の解説文は、説明するほど理解から遠ざかる不条理な存在となった。《散文詩あるいはダダやシュルレアリズムがやった、あの「言葉遊び」や「自動記述」に近いムードに感じ取ってくだされば、なおありがたいと思う。(絵画者★あとがきより)》とご自分の文章に対し謙遜をされた中村宏先生の弁を借りて、私の文章も「自動記述」と同様に理解する必要がなく、なんとなく読んでいただければありがたい。(この窓外の黒化粧も)

皆様におすすめする本
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(偶然) 表紙が青っぽい推薦図書(の新装版)は銀座蔦屋で (1/21~2/28) 購入可能

ペタンコ元年

新元号予想アンケートの結果、1位「平和」、2位「和平」、3位「安久」だったという。平成との混同をさけるため「平」の使用はまず無いだろう。3位の安久は〈あんきゅう〉と読むのだろうか?あんこがキュウっとはみ出たペタンコの餡パンを連想させるが悪いかんじはしない。

平成28年の海洋調査で、ものすごく平らでちっちゃい新種カニが小笠原海域で発見された。そして昨年のちょうど今頃『ペタンココユビピンノ』という可愛い名前がつけられた。ペタンコは平ら、コユビは小指。ピンノとは何だろう?私はこの名前がとても気に入ったので、フラットな新時代到来を切に願う皆様のためにも、ペタンコを新元号に採用していただき、ペタンコ元年を祝したい。

路面で車両に轢かれてペタンコになったリベット/ワッシャー/アルミの蓋などの円形の金属類が、近眼の私には小銭が落ちているように見える。小銭でないことを確認したのち、拾ってポケットにしまう。たぶん本物小銭であっても拾い、ポケットに収めオマワリさんに届けず使用する(かも)。


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子供でも拾わないが私は拾う。

昔ばなし

『まんが日本昔ばなし』のナレーションをしてた市原悦子さんの訃報をニュースで知りました。昨年夏に亡くなられた常田冨士男さんとともに、日本の鬼の話しを聞かせてくれたお二人が鬼籍に入られたわけですが、地獄極楽の審査の際には、まんがのような閻魔様にお会いできたでしょうか?
小さい時から『日本昔ばなし』を土曜の夕方に毎週欠かさず見ていたはずなのに、恐ろしい話しの回ばかりが記憶に残り、ほのぼのとした物語はほとんど忘れてしまいました。(夕食どきだったので、食卓のオカズに集中してたせいでもある。三人兄弟なのでうかうかしてられない!)
もののけ/呪い/因果応報/仇討ち/祟りなどの話も多く、子供向けにしてはハードな面のあるこのテレビ漫画は、あの昭和の大フィクサー川内康範先生の発案だと知りました。さすがは死ね死ね団の作者。暗黒面も公平に扱う康範先生です!

(識字率0%)
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隣家の屋外駐車場に『まんが日本昔ばなし』のミニ絵本が多数陳列されているのを見た。野良猫が読むにはちょうどよいが、字の読めない猫は絵をながめるしかない。

逃げ、破壊する。

千種総合教室の洋裁指導者が敵視する《着崩れ》とは一体なんなのか?
…それは『手を挙げると上着の前が開いてしまう』現象のことなのだ。

日常生活での何気ない動作、例えば電車の吊革につかまる、バンザイをするなど、そんな腕の上げ下げによって生じる「前とじの開き」を指導者は、〈逃げ破壊する〉着崩れた醜態だと糾弾している。私たちが腕を上げたその時、上着の左右の前合わせは「逃げ」そしてだらしなく開き「破壊」してしまう…無意識に繰り返されてきた現代衣服の敗走と破壊活動。世紀末的なこの状況を打開し勝利せんと、かの指導者が発明したのが『特許』であり、いまだ着崩れを許す大衆にむかって革命(特許)を宣傳したのがこの看板群である。

〈ハイセンスな羨望の素敵な魅力〉
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「此の開きを変える事出来る」
素敵な明日が見えてくる
あらゆるヒントと答えに出逢える
深く、美しく本物、時が贅沢に流れる
(上着を閉じれば…そこから理想郷が広がる)

〈逃げ 破壊する〉
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(理想を謳う革命家は、白を黒だと断言する勇気を持たねばならない。)
左の現代悪を示す破壊した着衣例と、特許スタイルのポーズは明らかに違う。
悪=一般の女性は手を頭より高く挙げ、善=特許の女性は脇を締め気味に、手は肩付近までしか挙げていない。要するに、条件が違うので全く比較になっていないと言えるが、これより腕が上がらない設計の (窮屈な) 上着である可能性もある。

〈人生勝利の源泉〉
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ちょうどこのとき自作の上着を着ていたので、門を叩き指導を仰ぐべきだったような気がする…(がそんな勇気は無い)。細かい採寸で体にピッタリ (窮屈) なこの服は、腕を上げても逃げ破壊しない!

人生勝利の源泉

今から27年前、武蔵美学園油絵科友人の実家(名古屋市)に遊びに行き「さっちゃんに見せたい場所があるの…」と案内された友人一推しの名所は、『千種総合教室』という名の人生勝利の源泉でした。洋裁教室から泉のごとく湧き出た発明と説諭(上着に関する愛憎)は、古ぼけた長屋のアウトサイドまで止めなく拡張していました。さすが一目置いていた友人が「ぜひ見て!」と推奨する物件。「わぁ!すごーい!!」という驚嘆の声を押し殺して、ヒソヒソ声で(これは素晴らしいね)と感想を述べながら、静かに勝利のヒント集を写真機に記録し現場を後にしました。

〈服は人間のパスポート〉
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「特許技術を廻せば 無限のデザインが生まれる 服は人間のパスポート わが身を包む服」二階の看板に大書きされたポリシー

〈宝の山〉
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特許洋裁の真理を通行人に啓蒙する展示品の数々

〈自由タイム〉
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「生徒募集:特許この宝の山本物の力どこよりももっと進んだ技術学ぶことの素晴らしさ自由タイム3ヶ月知恵こそ人生勝利の源泉です」

〈時代の音〉
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「基礎原型の発明/ほんとうの時代1991年がここから始まる。」

…楽聖らしき人物が「時代の音」を予言するこの看板には、旧来の上着の欠点『着崩れ』を駆逐し本物の豊かさを手に入れよう。という洋裁指導者の綱領が書かれている。
制圧すべき『着崩れ』とは何か?(真相は次回)

希望の泉

一昨日のニュースによると、名古屋テレビ塔が改装のため一年半休業するという。私は学生時代に名古屋へ遊びに行き、タワーを眺め記念撮影もしましたが特に感想はなく、ただエッフェル塔に似ているな〜と思っただけです。(と言っても本物のエッフェル塔の方は一度も見たことないけど)
あれから30年近く経ち、一種独特な看板が目につく名古屋市街の古臭い街角を懐かしく思い出しますが、テレビ塔リニューアルを機会にもう一度観に行くか?と問われれば、多分行かない。あの珍奇な看板を店頭に飾った主人はおそらく既に他界し、さらに再開発の波に洗われた一年半後、新元号〇〇時代に相応しくない看板は100%存在しないでしょう。(その貴重な看板写真は後日紹介)

テレビ塔と希望の泉
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「おー!シャンゼリゼ!」
と歓喜の声を上げる当時19歳ぐらいだった私。

松の内ギリギリ

昨年の正月は風に飛ばされてきた輪飾りを飾りました。今年はといえば(風向きのせいか) 4軒隣りの焼き鳥屋から焼き鳥を焼く香ばしい匂いが流れてくるばかりです。
今回も都合よくお飾りが飛んでくると思えないので、庭の千両を一枝切って部屋の花器に飾り、お正月を演出してみたところ「松の枝があった方がいいなぁ」という気持ちに駆られて、年末29日頃より一枝折っても大丈夫そうな松を探す。しかし近所には巨木しか存在せず、枝は頭上10m以上の高所にあり断念。年越しの準備の済んだお宅の前を通るたび「大きい門松なら一枝ぐらい拝借しても…」と良からぬアイディアが頭をよぎりましたが、さすがにこれは犯罪(窃盗)なので即刻却下。そんなツマライ「松の枝」への執着は除夜の鐘でも浄められず年を越し、そして昨日スーパーで半額(税込 51円)になった小さい若松を購入したことでようやく解決しました。もし出来ごごろで犯罪に手を染めていたら…本来招くべき歳神ではなく、古代アッシリアからやってきた泥棒の神様が我が家に来ちゃうところでした。

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私たちは清廉潔白を誓う

お正月フェア

(古き良き慣習を捨てた私はやくざ不合格) 今年もまた喪中でないのに年賀状を出さず大変失礼いたしました。なのに「届いてるよ」と首をかしげる諸氏はよ〜く差出人をみてごらん〈ナディッフ〉からではありませんか?私制作プレゼント用年賀状はナディッフ全社用に採用され、総数1000通が誰かに送付されたという。きっと誰かに届いた私の年賀状が私にも届きました。

そして、件の恵比寿ナディッフお正月フェアは明日1/5より開催。私以外に男先生5名が参加、6種類のハガキは選択不可!たとえ君が「〇〇先生のが欲しい」と所望してもクジ引きの壁が待っている。これは新年いち早く訪れたエスパー適正テストだと観念し、希望の品を心に強く念じてクジを引きたまえ。もしも目出度い要素ゼロの立山男ハガキが当選し(ハズレ)たとしても泣いてはいけない。禍い転じて福と為すだ。諸君の2019年の幸運を祈念する!

(4月になれば自ずと判明する疑問)
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〈告知〉
●NADiff a/p/a/r/tのお正月
期 間:2019年1月5日[土]-1月14日[月・祝]
新春 FAIR 「アーティストからの年賀状」
参加アーティスト:風間サチコ、末永史尚、田中彰、冨井大裕、中野浩二、横山裕一

期間中NADiff a/p/a/r/t でお買い物して下さいましたお客様に、アーティスト特製の年賀状を差し上げます!!※限定140枚・先着順・無くなり次第終了

右目の秘密

「眼鏡とコンタクトレンズを新調しなければ!」と思いつつ、結局買わずに年を越してしまいました…。とっくに矯正能力が不足している眼鏡をかけて夕方外出すると、ボンヤリとしか風景の把握できず非常に危ない!そしてコンタクトレンズは、3年前の『電撃!!ラッダイト学園』展オープニング当日、うっかり右用を紛失しそれを機に両目レンズを新調。その際に販売員さんから「レンズを7年間も使用してた」という衝撃の事実を告げられました。自分の眼球の丈夫さと物持ちの良さにビックリ!!…で、このとき残された片割れの左用レンズはどうしたかというと〈いま私の右目に入っている〉
昨年11月のナディッフ展(またしても)オープニングの日に、帰宅後レンズケースにしまおうとして(これまた)右用を粉砕してしまいました。買いに行く時間がなかったので「まあいいか」と、3年前から捨てずに保存していた旧レンズを装着。幸い左右の視力に差がないのでちょうどよかったです。という訳で、私の目には両方とも「左目用レンズ」が入っており、しかも右目に装着しているのは〈since2009~10年もの〉熟成レンズ!また驚かせちゃうから販売員にはこの事実は秘密にしておこう。そして買換えは『お誕生日割引券』の利用できる2月(誕生日は2/19だから)、それまではヴィンテージレンズ続投で〜す。

(視力低下が原因と思われる)
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これは母にあげた「おもち代」の封筒
サチコの「サ」が重複したことに気付かず…

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こっちは姪にあげたお年玉袋
上下逆さに描いたことに500円玉封入するまで気付かなかった
度重なる失敗は、目が悪くて頭がハッキリしないせいだと推測される。

新年あけましておめでとう。

皆様あけましておめでとうございます!旧年中はひとかたならぬご厚情ご支援を賜り誠にありがとうございました。本年も妄言御免の『窓外の黒化粧』ご愛読のほど何卒よろしくお願い致します。
…大晦日は紅白歌合戦を見ないで〈年忘れにっぽんの歌〉で宮路オサムの健在ぶりを確認したのち、「今年は最高速」と評判のN響第9を鑑賞。そして2019年はマイスタージンガー(抜粋)で幕を開ける。ニュルンベルク歌合戦、歌う親方の「迷妄を利用して高次元の仕事を成し遂げよう」という決意表明は芸術を生業とする我々が肝に命じるべき金言といえましょう。

さて今年の《新春お楽しみ古本コーナー》は…

かざまランドで注目度No.1『やくざの生活』をご紹介!お正月に相応しくないアンタッチャブルな題名ですが、これはコンビニで売ってる『実録!!!〇〇組』のような下世話な本ではなく、明治以前の任侠社会を研究した学術書です。賽博奕(丁半)、親分子分の盃、旅人/的屋、隠語辞典、やくざ列伝など(知っても得しない)専門知識満載の一冊に記された、難解な博奕のルール、仁義という名の掟に付随するミステリアスな儀式は、古代の神事に近いものを感じます。
関の弥太っぺ、番場の忠太郎のように生き別れた親兄弟を求めながら旅をする人情話や、三味線弾きや横綱になる夢を喧嘩をきっかけに失い、やくざ稼業に身をやつす「流転」「一本刀土俵入り」の物語は(すべて架空で)、小説、お芝居、浪曲、演歌などで広く親しまれおり、私もよく聴いています。しかしこの『やくざの生活』を覗いてみると〈情に厚い自由気ままな旅鴉〉という印象はガラリと変わるはず。厳格な仁義、土着的なタブーと迷信などに支配され、時には非情な喧嘩や制裁で命を落とすことも…。大喧嘩を前に女房と離縁した美談を歌われている実在の侠客・吉良の仁吉ですが、本当は独身者で〈恩人のシマを荒らされた報復に加勢して斬られて死んだ〉との実話だけではあまりにも殺伐としてるので男気エピソードで脚色したようです。強固なシガラミは怖いネ!私は今年も親分子分の存在しないエゴイスト迷妄王国(かざまランド)にて美術道を邁進する所存です。(どちらさんもよろしゅうたのんます)


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『やくざの生活』田村栄太郎著
昭和44年 雄山閣出版

(呪術的な盃配置図)
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「喧嘩仲直りの盃」という謎めいた儀式もある

(♀ 東京に逃げた)
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泥棒が信仰する阿太の神の名は、アッシリアで雷光を意味する「アダ」を語源とし、これらの暗号はアッシリアならびにユダヤの古代文字に由来する(というのは本当か?!)