日別アーカイブ: 2019年3月16日

予言の書

〈中毒DVDを4回見て15時間×4=60時間を楽劇王に捧ぐ〉世界樹の槍で秩序と支配力を手に入れた主神ヴォータンが、不正契約で巨人族に建設させたヴァルハラに入城した時から神々の没落は約束された…。始まりから終焉の予兆に満ちたこの楽劇、ニーベルングの指環に心酔した男達(ルードヴィヒII世/ニーチェ/ヒトラー)の没落を60時間中2時間ぐらい想う。

この度、本と漫画愛好家向けの雑誌『ダ.ヴィンチ』4月号にて《ひとめ惚れ大賞》の栄誉を与えられた我が予感の帝国は、誌面で「予言の書」とご紹介されている。勿論わたしは預言者ではなく、ニーベルンゲン復讐騎士団所属の特殊能力者のような千里眼の持ち主でもない。
現在.過去.未来をひとつの絵に無理やり収めると予言のように見えるのは、(神々の物語に投影されたごとく)人間の業が、洋の東西、時代を問わず普遍的で不滅なところに起因し、そしてこの永続する業の連鎖が切断不可能だということを皆様はご存知だからである。

立山三山は予見する
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(ノルン三姉妹のように)
浄土山は過去、雄山は現在、別山は未来を表徴しているという。

『ダ.ヴィンチ4月号』P208
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修復不可能の傷に墨汁及びインクをすり込まれて黒光りする武蔵美術学園鹵獲机と予感の帝国