日別アーカイブ: 2019年4月10日

戦車と正露丸

4月3日。自作5点と我々2名を乗せたポーランド旅客機は眠れるロシア上空を夜間飛行し、11時間超のフライトを終えワルシャワ・ショパン空港に着陸す。
初ヨーロッパ出張で過度の緊張のためか、到着後ほどなくして不調をきたし正露丸のお世話になることに (持っててよかった正露丸)。4日目に訪れた〈ポーランド軍事博物館〉庭園では、独軍ハーフトラック・sd.kfz 251に興奮し「これは夢?」とフワフワした気分で戦車庭園を見学してたら大切な携帯薬小袋を紛失…なんたる失態!高揚感は不安へと急降下!青褪めた面持ちで園内を捜索すると、丸薬入り極小ジップロックがソビエト製戦闘機の前にポツンと落ちているのを発見する(見つかってよかった正露丸)。ドイツ憎し、ソビエト恨めしと歴史の声に呼応するかのように、過活動なお腹は帰国する日まで沈静化せず。征露の弾丸も巨大軍事力には無力である。

クブシュ!!!!!
IMG_0612
これは軍事博物館の本物クブシュ。この素晴らしいフォルムの即製装甲はシトロエンの技術者の手によるものだという。美しい塗装にご満悦なタモリ風の私であった。

(鹵獲ツーショット)
IMG_0680-1
ドイツ車両がなぜポーランドに?と不思議に思われる諸氏もおられよう。
左の装甲兵輸送車sd.kfz251は独軍から鹵獲し〈灰色狼〉と命名され、クブシュとともにワルシャワ蜂起市街戦に参加。一方でヘッツァーは〈フファット〉と名付けられたが、バリケード程度の活躍しかできず、戦後になって教育委員会の命令により破壊される。

(哀れなその姿)
IMG_0686
薄い装甲と狭い車内にびっくり!

【告知!!!】
IMG_0738
ワルシャワのギャラリー[RASTER]と無人島プロダクションの多大なるご協力により参加の運びとなった『Friend of a Friend』会期は〜4/27まで

市内8件の先鋭的ギャラリーにて共同開催。ワルシャワ市民及び世界のアートファンの皆様、是非ともご覧ください!
詳細コチラ→Friend of a Friend 2019