月別アーカイブ: 2019年10月

自然に帰れ

Y字郎の雑草疑惑は確信に変わり私はY字郎を庭に解放することにした。薄紫色のビオラの花が嘱望された彼であったが、葉っぱの形はビオラのそれではなく、不明なまま根ばかりがぐんぐん伸びて小さい鉢内にとぐろを巻き、根詰まりのせいで自身で成長を止めてしまった。(これはいけない!) 屋内栽培の限界が見えたので、先日からY字郎はスロープ脇の土壌に生活の場を移し、自己責任の求められるアウトドアーライフを開始したのだ。

(すごい根詰まり)
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ドジョウの墓掘り用だったスコップが見当たらず、スコップを実家から借りてきた。

(無事の越冬を祈念する)
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たまに見に来るから頑張って!

獺祭魚パート2

先月妹のお義父さんがお亡くなりになりお通夜に参列したところ、斎場のロビーに故人を偲ぶ思い出コーナーが設けられていた。ここには東南アジアで技術指導者として活躍する壮年期のお写真などの展示の他に、模造の鮎がザルに並べられていた。このニセ鮎はお義父さんの釣り仲間による手作りだそうで、鮎写真を転写したウレタンを二枚合わせ立体感を出した手の込んでいる細工だ。それはまるで葬儀というよりも獺祭魚の儀式を彷彿とさせる祭壇であったが、魚を釣って遊んだお友達は人間でカワウソではないはず。

(鮎そっくりさん)
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カワウソくんのお祭り(ではない)

(ヴァルハラを模した黒四ダム)
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「信頼と真心は水底にしかない、上には卑劣な虚偽が蔓延し栄華を誇っている!」というラインの乙女の嘆きで終わる『ラインの黄金』ヴァルハラ入城の場面。私の版木彫作業もこれでやっと終わる。(友釣りや毛針に騙された鮎の気持ちもラインの乙女同様に虚偽を憎んでいることだろう!)