月別アーカイブ: 2020年1月

さよならY字郎

昨日で松の内が終わって世間は平常運転に戻りましたね。みんな楽しいお正月だったかな?そんな新春ムードに水を差したらいけないと今まで伏せておいた事実をみんなにお知らせせねばなりません…。
それは『Y字郎が死んだ』という悲しいお知らせです。衰弱してしまったY字郎くんにビニルハウスや追肥など、思いつく限りの処置を施したものの、その甲斐もなく逝去しました。台所の流しで発見された小さな可愛い双葉だったY字郎くんは、使い古しのスポンジでぐんぐん成長し、ついに庭デビューするまでに育ちましたが、寒冷な環境に耐えられず不明な植物のまま(私の判断ミスで)死んでしまった!かわいそうなYくん、君はなんの草だったのか?

(とうとう枯れてしまった!)
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あの世で大輪の花を咲かせてね…(何の植物か不明だけど)

今年は着ようかな?

昨秋購入して、一度も袖を通さないまま越年したセーターを着用して授業の打合わせをする夢を見た。(2日に見たこの夢が今年の初夢になる)
「こちらが教室になります」と美大の研究室助手の案内で広い部屋に入ると、そこには机や椅子の代わりに薄汚いスプリングマットレスが等間隔で床に並んでいた。マットの上では頭髪を病的なパステルカラーに染めた生徒たちが寝転び、スマホをいじったり漫画を読んだりと怠惰な様子でいる。すると突如その中の薄黄色の髪をした女の子が、寝た姿勢のままで私の手首をむんずと掴み「サインをくださ~い」とノートを差し出してきて夢は終わった。この面白くない (不快な感じの) 夢で着用してたセーターというのがこちらである。

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眼医者の看板/ビックリマンチョコ初期オマケシール/フリーメーソンの印/ねらわれた学園 (峰岸徹=星の魔王子)を想起させるこのスポーティーなセーターなら、初対面同士の会合でも友好的な第一印象を相手に与えることだろう。

ネズミのお正月

今年の干支はネズミ年で、子年生まれの私は4度目の年女であるという現実は、十二支という12年周期の概念上のことで別段たいしたことでは無い。それよりも、かざまランド執務室天井裏で毎晩疾走するネズミのほうが問題だ。このネズミ君の基本行動は、夕方に外壁の小さな穴から侵入し〈疾走〉と〈静止〉を朝まで繰り返すだけで、途中で〈歩く〉気配は無い。静止中はガリガリ、コリコリと何か作業をしてるようだが、それが済むとまた走る。なぜ歩かないで走るのだろうか?耳をすまし動向を伺うと、彼はまだ所帯を持っていない単身者ようだ。これでファミリー世帯になって殖えてしまうと厄介なので、非情な判断だが、独身のうちに退去していただかねばなるまい。

(常に拡大する宇宙と新年)
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今年のお正月も最初のお出かけは大型コピー店(渋谷)
年中無休24h営業のコピー店従業員と私とネズミは拡大し続ける宇宙同様に休み知らずだ。

何枚でしょうか?

「あれ?来年は何枚だったかな?」と姪にあげるお年玉の金額がわからなくなり、前回のお年玉袋を写真で確認すると、ポチ袋に5百円玉ボーヤが4名描かれている、ということは今回は1枚増量で5枚が正解。枚といっても無論お札ではなく5百円玉で、今年は500×5枚だから総額2500円になる。

昨日(元日)、5百円玉お年玉の由来を本人が全く覚えてない様子だったので「幼稚園の時に千円札であげたら〈お母さんに預けなきゃダメだから、お札はヤダ~〉ってベソをかいて面倒くさくなったので、それ以来ずっと玉にしてるんだよ」と教えると「ふ~ん」とまるで他人事のような態度であった。(手書きの袋に対しても「かわいい〜おもしろい」程度の感想でさほどウケてない…)

こんな感じで、玉のお年玉にも袋にも特段の思い入れのない小学5年生の姪っ子に〈中学に進学したら玉からお札に昇格〉とあと一回で5百円玉の呪縛を解くことを私は宣告した。(これで年末の5百円玉集めから解放される)

〈重大ミス発覚!〉
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2017年 2枚(¥1000)

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2018年も2枚(!?) 増やすの忘れた!

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2019年 急に4枚!(¥2000)

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「今年2020年は何か大きな運動会があるヨ なんでしょう?」
答=5輪ピックに相応しく5枚(¥2500)
(姪もこのような子供騙しに付合ってくれない年齢となりつつある)

あけましておめでとう!

「皆様あけましておめでとうございます。」
例年通り個人での年賀状は出してませんが、新年早々うっかりこのブログをのぞいてしまった(ちょっぴりヒマな)キミたちには、この月並みな年始挨拶を読むことで年賀状が届いたような気になっていただきたい。〈今年もよろしくね〉

年の明ける数日前に苦手だったネット予約を克服し、航空券もホテルも全部エコノミー級で予約することに成功!もし半日遅れていたら分不相応な高級座席と高級ホテルしか残っていない状況で滑り込みセーフでした。このように海外渡航への不安材料をひとつ解消し、私は心穏やかに2020年を迎えました。

今春決行のドイツ渡航ミッションは、3月中旬にミュンヘン入りしニュルンベルク→ベルリン→ハンブルクとドイツ本土を北上する作戦で、目的はナチス遺構や退廃芸術を視察することにあります。ディスリンピック研究で幾度となく観た、映画『意志の勝利』に記録されたナチ党大会場面の中でも特に印象的だった、ツェッペリン広場での国家労働奉仕団の点呼シーン。地方から集結した男達が出身地を大声で発表してたあの広場にも行けちゃう(やったネ!!)…と浮足だってはいけない。現地で運良くフリードリヒ『氷海』やA7V戦車といった我が好物と対面できても(またタイミングが悪く見れなくても)、私は冷徹な態度と無表情で旅を続け、この作戦の完遂を誓う。左様.これは仕事なのだから!

…今年はドイッチュラント以外に北九州市小倉と宮崎市平和台への出張を予定(勿論仕事)。
ニュルンベルクには歌の親方がいるのかな?遠賀川堤防には(高倉)健さんみたいな風体のアウトローが歩いているかな?楽しみ〜(無論仕事)。

〈新年の古本〉
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『Entartete Kunst』
この重さ2kg以上ある大型本には、1937年7月、ゲッベルスの発案で『大ドイツ芸術展』と対比させるためミュンヘンで同時開催された『退廃芸術展』の詳細が記録されている。

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ミュンヘン大学内にある石膏模型倉庫の細長い空間に、どのように(ゴミ扱いの)作品が展示されたか、当時の会場写真と書起こされた図面で全て再現されている。(退廃扱いの)作家と作品も図版付きで丁寧に紹介されているので読みたいが、ドイツ語なので全く読めない。

(さあ勉強だ)
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今年の課題図書はトーマス.マン『魔の山』に決定