月別アーカイブ: 2020年8月

法話キーホルダー

【君は親の言うことを素直に聞けるか?】 先日お父さん手作りの『忘己利他キーホルダー』を手渡された。大声がうるさい父の説明によると、忘己利他(モウコリタ)とは「おのれを忘れ、他を利するは、慈悲の極みなり」という最澄の言葉で、これはお釈迦様が前世に、飢えた虎の母子を哀れんで投身自殺をはかり、自分の遺体を虎に食べさせたというショッキングなエピソードに通じる有難い教えなのだという。
【だが私の考えはその逆だ】忘他利己(モウタリコ)即ち「他を忘れて己を利する」ことこそが個々人の能力を生かし、結果的に公益に資するのではなかろうか? 無私よりも寧ろ実存、マックス.シュティルナーの〈私は私以外の事柄を私の外に置く〉に私は賛同したい。
それに虎のエサになったお釈迦様は、TVゲームをリセットするように来世も同じお釈迦様として生き返ることができたが、私達が来世も同じ人物(へんな美術家)に転生する保証は何処にもない(タコに生まれ変わるかもしれないヨ)。なので虎/ワニ/鮫など最強生物の餌食になる行為はやめようね!

(どこにも売ってないオリジナルグッズ)
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モウコリタの字並びを見て〈モーリタニア産タコ〉を思い出す。
昔バイトしてた鮮魚コーナーの準社員・守田くんは、鮮魚部主任が「タコの産地は守田ニア!」と駄洒落を言うたびに、ハハハ…と乾いた愛想笑いをしていたっけ。

山の日

【今日は山の日】お正月から読み始めた岩波文庫『魔の山』は、春の自宅待機期間に上巻を読み終え、移動再開の夏、東横線・北陸新幹線・そして先週は間違えて逆方向の終点まで乗ってしまった半蔵門線車内で読書に勤しみ、やっと下巻200頁まできた(残449頁)。今読んでる章では、ダヴォス山岳地帯にて隠遁生活を送る論敵2名(一人は西欧中心的見地の人文主義者、もう一人はキリスト教原理主義者でボルシェビストのような血腥い人物)が、舌鋒鋭く論戦を繰り広げているのだが、二人とも平地に戻れぬほど重病で、実行性に乏しい彼等の思想の対立は、机上の空論ならぬ山上の空論である。ハンス・カストルプがその不毛さに気がつくのはこの先の「雪」の場面だということを、まだ読んでいないけど私は知っている。

(サナトリウムにて)
sanatoriumのコピー
これは展覧会用新作『マジック.マウンテン』のための下絵の一部。ピアノに肘をついているのが『魔の山』の著者トーマス.マンで、ピアノを弾いてる人物は指揮者のオットー.クレンペラー、その横で聴いている男はエルンスト.ルートヴィヒ.キルヒナー。(クレンペラーとキルヒナーは精神疾患療養中にサナトリウムで知り合ったという)

【予告】
明日11日、日本経済新聞[朝刊]の特集『戦後75年を考える』にて「表現の自由」に関するインタヴュー記事が掲載されます。日経新聞購読の皆さんは記事を探してみてください。

樫の森の…

【死者に報酬は支払われない】ドイツ・ロマン主義の画家C.D.フリードリヒの作品は、同じくロマン主義音楽のレコード及びCDジャケットに多数採用されている。詩情豊かなベートーベンやシューベルトとの相性はバッチリで言うことなしだが、作者にノーギャラなのは如何なものか (しかし何処へ送金すればよいか)。フリードリヒの名作『樫の森の修道院』を装画に使用した(かざまランドで人気) H.プフィッツナー『人間と自然/生活と歌』のCDもその一例である。

【交霊は不問に付される】吉村宗浩氏はフリードリヒ『樫の森の修道院』に触発され、新作『大地は永遠なりⅠ』を制作したという。春の到来を待っているのか?それとも既に朽ちているのか?不明の刺々しい樹木に絡まるように屹立しているのは、オリンピックの象徴である。オリンピックに明日はあるのか?既に終了の鐘が鳴らされたのかは不明のこの丘に、唯一訪ねてくるのは絶望を伴侶とする冬の旅人であろう。

吉村宗浩さん作『大地は永遠なりⅠ』
daitiha
凍てつくような寂寞感、その後からついてくる笑い!

『樫の森の修道院』採用のCD
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素晴らしい題名『人間と自然/生活と歌』の歌詞は、ドイツ語なので全くもって理解不能。
ローゼンベルクvsゲッベルスの文化政策の覇権争いの結果、ゲッベルス優勢となりローゼンベルク派だったプフィッツナーは冷遇される羽目に…。さらに戦後は親ナチだったことが祟り正当な評価を受けられなかった。(定石を踏み外したような変なところが面白いと私は評価)

誰もめくってはならぬ

「パビリオンに辿り着いても AA展会場に辿り着けない」との声が多数寄せられている日産AA展の会場は、煌びやかな新車展示スペースの左手奥(時計でいうと10時の方角)にあります。横断歩道風の舗装を渡った先の薄暗い一角に入り口があるのでそこから進入してください(入場無料)。

【鑑賞上の注意】私のカウント・ゼロ(日めくり暦) の表紙は、フワフワと宙に浮き貴方を誘惑するが誰もめくってはならず、そして次の三原さんコーナーでは、頭上から滴る不思議な水に気を取られ、足下の可愛い苔を踏んづけてはいけない(すでに苔ペチャンコ事件発生!)。さらに土屋さんコーナーではポヨポヨした可愛い物体で遊びたくなるだろう、だが決して触れたり蹴飛ばしてはいけない。

それでは皆様、電車移動中の新コロナV感染及び徒歩移動中の熱中症にご注意の上(無理せず)ご観覧のほど何卒よろしくお願いしまーす!

(乾燥中のゼロ)
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これは巨大競技場の屋根だよ。どこのかな?(ヒントは五輪)

背景について

世間では昨今テレビ会議が定着しつつあり、私も必要に迫られてzoomを利用するようになりました。
バラエティ番組などで感染拡大予防のリモート出演を見てると、まず取っ掛かりで話題になるのが出演者の背景(室内装飾)なので、私もそれに倣い中継地・かざまランドの見栄え改善に取り組みました。画面の向こう側の対談相手に、美人でも無くただ面白いだけの私の顔よりも、背景を楽しんでいただけるよう絵画を並べてみましたので、テレビ会議の際は私越しに見える素晴らしい水彩画にご注目ください。

(吉村さんコーナー)
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吉村宗浩氏の水彩画2点を展示中!
荒涼たる五輪モニュメントを描いた新作『大地は永遠なりI』は日曜日にかざまランドに仲間入りしたばかりです(作品詳細は後日掲載)

【告知】金沢21美術館(de-sport)トーク動画公開中!
自分の姿が恥ずかしく正視できないので私は見れませんが、内容に関心のある奇特なお方はご覧ください。(優生学/健康学園/白樺派/ルポルタージュ絵画/日本シュルレアリズムのことなど色々と放談。肝心のスポーツの話は僅少。)
動画はコチラ→   美術館HP  YOUTUBE

秘匿情報開示

《本日開幕・日産アートアワード2020展のお知らせ》

(最高機密だった)NISSAN社名新ロゴ、新型電気自動車の発表のために建造された巨大円形パビリオン、その一角に設けられた会場に於いて展示作業終了から約1ヶ月のあいだ、厳重な管理下に置かれていた私達5名の作品が、やっと本1日から一般公開されます!
我がディスリンピックは閉鎖期間中の長雨の影響で、壁からペロ〜ンと剥がれたり、たわんで隙間ができたりしましたが、公開直前のメンテナンスでしっかり修復し、準備万端で皆様のご来場を待っております。…と言いたいところですが、感染者数鰻上り状態なので、何卒ご無理をなさらぬようお願いいたします。展示風景やトーク動画はネットで随時公開予定です。来られない方は是非そちらを閲覧くださいませ。

(トップシークレット)
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秘密の白幕に覆われた新生のシンボル。

日産アートアワード展
会場: 日産パビリオン(新高島駅から徒歩9分・横浜駅から徒歩15分。アンパンマンミュージアム隣)
会期: 8/1〜9/22
*開催情報についてはHPで詳細の確認をお願いします