日別アーカイブ: 2020年11月11日

処刑ゲルト

ドイツ語でNotは緊急、Geldはお金という意味のノートゲルトは、謎の図像多数で大変に魅力的!(なので集めすぎちゃう) 本日ご紹介の1マルク紙幣に描かれているのは何と処刑 (私刑?)。
十字架と聖書とロングソードの置かれた寝台の前に連れてこられた善良そうな男を、頭巾をすっぽり被った黒装束のカルト集団(ドイツ騎士団だろうか?)が断罪している場面。樹木の枝には絞首刑用のロープが掛けられ、男の背後には、ひときわ長身の騎士のような姿の死刑執行人が待機している。紙の左側には「ブルッフハウゼンの聖なるテーマ」と書いてあり、首吊りロープでマルクの文字が…どうしてこれが「聖なるテーマ」なのか、てんで見当がつかないが、ヨーロッパにおける騎士団の長い歴史に関係する宗教的内容か?(お札にこのような不穏な絵を描く時代背景が知りたい。どなたか知らないか?)

IMG_0496
ほのぼのタッチなのに怖い!裏面にはブルッフハウゼン発行の証しが印刷してあり、誰かがふざけて発行したものではない。

(黒頭巾に見覚えがあると思ったら)
IMG_0499
第三帝国をロックンロールで表現したアルバム、The Residents『ザ.サードライヒンロール』のジャケット中写真に似てるね!(こちらはスワスチカが不穏もしくは不穏当)