日別アーカイブ: 2020年11月27日

帰り船

1968年11月27日着工の〈原子力船むつ〉には、原子力平和利用の旗手として大海原で大活躍する明るい未来が待っていたはずなのだが、1974年、太平洋上での出力上昇試験で「臨界に達した!」と歓喜に沸いたのも束の間、たったの4日で放射線漏れ事故が発生。あちこちで寄港を拒まれ海上での漂泊を余儀なくされ、この科学の子はとんだ厄介息子となってしまった。放射線漏れ事故を想定していなかったので処置をする資材が船内に無く、仕方がないからホウ酸入りオニギリを潰し団子状にして隙間を塞いだ。という安全(対策なし)神話は真実なのか?(お米のでんぷん質って凄いな!)

(むつグッズ)
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8年前、青森県むつ半島にある〈むつ科学技術館〉にて実物の原子炉室(パンフレット写真左下)を見物。多角形で継ぎ目が多すぎる形状に素人目でも「なんだか漏れそう」と思った。
むつブーム到来で購入したグッズは、むつ型文鎮&むつ型タバコ盆。どちらも昭和の遺物だ。

「帰り船:黒い座礁/白い未来」
Kazama_2015_homeboudshipBlackのコピーKazama_2015_homeboudshipWhiteのコピー
♫熱い涙も故国に着けば、嬉し涙とかわるだろ…
とバタヤンこと田端義夫の名曲『かえり船』が聞こえてきそうな〈原子力船むつ〉の号泣と〈海洋地球研究船みらい〉の嬉し涙!