月別アーカイブ: 2021年6月

浦島太郎の宇宙旅行

(1+1の夢)文具店販売員の同僚から「さっき鉛筆を一本だけ購入したお客は、昨日も同じ鉛筆を一本購入したのだが、一本ずつ買った理由は1+1=2が本当なのか確認するためなんだそうだよ」と聞かされる夢を私は見た。
…この夢と同様「1」が日毎加算されてゆくように、太陽暦採用のカレンダーも着実に1日を累積し明日で七月朔日!早くも2021年は下半期に突入し、実感の有る無しにかかわらず今年も夏が来るのでした。昨日から無人島で開催の八木良太個展『浦島太郎の宇宙旅行』では、無為に通過する時間を目や耳で鑑賞できます。是非ともご覧あれ!

(時報のリングに集う無人島の衆)
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八木良太『浦島太郎の宇宙旅行』
6月29日〜8月1日まで
於:無人島プロダクション

(この夏こそ謎めく〈新浦島〉を…)
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夏に読むのにちょうど良さそうな『幸田露伴集/怪談』は時間が無くて読めないのではなく、集中力の欠乏で完読できないのだった。

漫画Tシャツ通販予約開始(NADiff)

本日28日よりナディッフ新発売Tシャツのネット通販先行予約が開始されます。8人の作家先生参加のTシャツは全8種類!私の月光ちゃんTシャツは3年前刊行作品集『予感の帝国』に書下ろした漫画ディスリンピック予告編の6ページからの抜粋で、なんとこの未完の漫画はあれから1ぺージも増えず、そして皆様の記憶から消えつつある… (Tシャツを見て思い出そう!)
これで漫画を描くのは得意でないことが判明したので、頭の中では既に完結しているこの物語は、カレル.チャペック著『ロボット』のようなシナリオ風に書いて漫画は挿絵程度に描くことにしました。(来年着手予定)

月光ちゃんTシャツはどれでしょう?
ART TEE LAB最終稿
詳細はコチラ→[ART TEE LAB]
(店頭販売は8月予定)

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作品集『予感の帝国』も販売中で〜す!

陳謝

〈読者の皆様へ〉友人から「ブログのコメントが読めるようになってるよ」と指摘をされて、当ブログのコメント欄が書込みが可能で、更にお便りが第三者の目に触れてしまっていることがわかりました。コメントを頂いていること、閲覧可能になっていることに気付かず放置してしまい申し訳ございませんでした。図らずもスルーしてしまったご無礼をお詫びします。個人情報を記入されている方はご注意くださいますよう宜しくお願いします。

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コメント欄へのお便りありがとうございました!
近々セキュリティー問題を改善する予定です。すみません!

ありがとうございました!

22日はTCAA展の最終日。翌日にはその撤収作業を済ませ無事に展覧会が終了しました。臨時休館で約1ヶ月中断してしまったりと全てが順調とはいきませんでしたが(なんと!)2万6000人ご来場とのことで大変に有難く思います。(これが人流というものか?)
情報量過多な作品がてんこ盛りで鑑賞後グッタリした方もおられるかもしれませんが、私自身は入場無料で大量の作品を観ていただける機会が与えられて大満足です!ご協力してくださった方々、観てくださった皆様に感謝です。ありがとうございました!

「また会おう!」
goshumaroのコピー
五輪貴族・近代五種麿男爵より

もうすぐ終了です

紆余曲折を経て再オープンした都現美開催TCAA展ですが、早くも来週火曜日に最終日を迎えます。感染予防対策が煩わしく大変な中ご来場くださった皆さま有難うございます!
残りわずかな日数ですが、TCAA展初見の方も再来場の方も、M.マンダース及びライゾマティクス展のついでの方も(入場無料なので)是非ともお立ち寄りください。

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TCAA受賞記念展 於: 東京都現代美術館
〜6月22日(火)終了
会期中無休(月曜日も開館)
入場無料!
要予約:こちらからどうぞ↓
https://www.e-tix.jp/mot/tcaa.html

*ご来場の際は美術館情報をご確認ください
[東京都現代美術館HP]    [TOKAS広報サイト]

★ギャラリーツアーの動画が公開されました↓

https://www.tokyocontemporaryartaward.jp/exhibition/exhibition_2019_2021.html

ワン岩に大集合

明治の末頃か大正時代のものと思われるこの写真絵葉書には「丹後湊小天橋海水浴場 第三」と記されており、それを頼りに検索すると現在もサーファーや観光客に人気の海水浴場で、波打ち際の岩も現存していることがわかった。観光案内によると岩には名前があって「ワン岩」と称ばれているらしいが、不思議な名称の由来は不明 (ワンとは何?)。

写真のワン岩には松の木か何かが生えているように見える(君にもそう見えたであろう)。だが違う、よ〜く目を凝らして御覧なさい。岩の上に立っているのは約150名の子供と引率の大人5~6名だ!遊びの中で鍛えられ細く引き締まった体躯、海の子らしくこんがりと日焼けした自然児たちの姿が、潮風に晒された樹木のように見えるのも海岸風景の妙である。

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[丹後湊小天橋海水浴場 第三]
第一、第二も欲しかったが同じ趣味の見えない敵がいたのでコレだけ購入(資料代336円)

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ゴツゴツとした岩の上でバランスよくポージングする児童たちは、背景に馴染みすぎて計測困難(150人以上いるかも?)

高砂

男が海岸を歩いていると清掃道具を手にした不審な老夫婦に出会う。老人は男に「高砂・住吉の松も相生のように覚え。とはどんな意味でしょう?」と問い「古今集の世界では、相生=相老を意味しているのです」と答えを教えてあげる。そして海岸の松の木の周りを掃き掃除をしながら「実は私たちは老松の化身なのです」と告げる。…この有名な能『高砂』の場面が描かれているのが、先日購入した古いお皿なのです。

(皿宇宙)
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直径29cmの大皿は刺身の盛り合わせにちょうど良さそう。(だが私は家でお刺身は食べない)
私は骨董の目利きでないので制作年代や価値は不明。(絵と形が良ければそれで良い)
松の木の描き方がとても上手いので真似して描きたい。(勉強代1300円)

消えては結ぶまぼろし

〈東京都現代美術館は特例として本日月曜も開館!〉展覧会中断のガッカリ期間のあいだ、私は皿宇宙、紙モノ世界に逃避することで心の均衡を保っていました。皿はかさばるので一枚だけ購入、紙モノは…気晴らしを口実に買ってるうちにどんどん増加!増量紙類は主にノートゲルト/絵葉書/ステレオ写真で、立体に見えるはずのステレオ写真は11枚入手したうちの1枚しか立体に見えません。理由は「サイズを間違えた」から。

(ドイツ兵写真専門立体鏡)
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縄暖簾のような物体の向こう側を歩く二人のドイツ兵
二つの画像が一つに結ばれるとアラ不思議!広野は遥か遠くまで続くように見え、軍靴の爪先がフワッと浮いて見えるヨ。この謎めく実験装置でいろいろな場面を覗きたいが、残念ながら眼鏡に適合する写真はこれ一枚。

★入場無料の展覧会はあと2週間で終了!
TCAA受賞記念展 於: 東京都現代美術館
6月22日終了!会期中無休(月曜日も開館)
入場無料!予約はこちらからどうぞ↓
https://www.e-tix.jp/mot/tcaa.html

*ご来場の際は美術館情報をご確認ください
[東京都現代美術館HP]    [TOKAS広報サイト]

キネマの天地

野外公演の舞台が終わり観客が三々五々帰ってゆく中、高揚した気分を抑えきれず『蒲田行進曲』を歌い出したが.ものすごい下手くそで大恥をかく夢を見た。
(1)
虹の都 光の港 キネマの天地
(音程間違えた!)
花の姿 春の匂い溢るるところ
(軌道修正ならず!)
カメラの眼に映る 仮初めの恋にさえ
(声がひっくり返る!)
青春燃ゆる 命は踊る キネマの世界
(歌詞を間違えた!×世界○天地)
(2)
胸を去らぬ想い出ゆかし キネマの世界
セットの花と輝くスタア微笑むところ
瞳の奥深く焼き付けた面影の
消えては結ぶ まぼろしの国 キネマの世界
(…最初から最後までかすれ声!)

と、失敗を重ねた挙句「いや〜良い歌詞だなぁ」と胡魔化したり恥ずかしい思いをしたが、そんなにクヨクヨすることはない。だってこれは夢なのだから!

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(蟻のように)是非ご来場を!

30年ほど前にカザマーゾフ(兄)から「陰惨で面白いから読め」と薦められたド氏長編小説は読まず、内田百閒『冥途・旅順入城式』の方は面白おかしく読んだ。これは短編小説が収録された文庫本だったが、山東京伝先生宅の書生さんが、奇妙な来客(蟻)を拒もうと苦戦する「山東京伝」が特に面白かったと記憶する。
ここ数日、朝になると台所に蟻の偵察隊がやってきて、お皿や茶碗まな板のヘリをグルグルと歩き回り、何も発見できず夕方には手ぶらで帰巣する。なぜ終日がかりの徒労を毎日繰り返すのか?せめて午前中に気がついて帰ればいいのにと思う。そして(実在した山東京伝とは全く無関係な)変な小説を思い出し、蟻たちを追い返すことの難しさを痛感する。

【昨日、東京都現代美術館再オープン!】
緊急事態宣言下で「なぜ大相撲観戦は良くて美術鑑賞はダメなのか?」と憤懣遣る方無い思いをしている美術愛好家の皆様、ぜひ入場無料のTCAA展にご来場ください!この展覧会は蟻のように何回入場してもお代はタダ。(万が一予約し忘れても) 蟻たちを追い返すような非情な措置は執らない(はず)。

(宛名が「風閒」という誤字だったことがある)
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読み返そうと『冥途・旅順入城式』を探したが発見できず。
谷中安規の表紙が幻想的な文庫本は何処に消えたか?

(蟻のように)是非ご来場を!
ディスリン蟻
ディスリン蟻
TCAA受賞記念展 於: 東京都現代美術館
6月1日再開!〜22日終了
会期中無休(月曜日も開館)
入場無料!
要予約:こちらからどうぞ↓
https://www.e-tix.jp/mot/tcaa.html

*ご来場の際は美術館情報をご確認ください
[東京都現代美術館HP]    [TOKAS広報サイト]