明治の末頃か大正時代のものと思われるこの写真絵葉書には「丹後湊小天橋海水浴場 第三」と記されており、それを頼りに検索すると現在もサーファーや観光客に人気の海水浴場で、波打ち際の岩も現存していることがわかった。観光案内によると岩には名前があって「ワン岩」と称ばれているらしいが、不思議な名称の由来は不明 (ワンとは何?)。
写真のワン岩には松の木か何かが生えているように見える(君にもそう見えたであろう)。だが違う、よ〜く目を凝らして御覧なさい。岩の上に立っているのは約150名の子供と引率の大人5~6名だ!遊びの中で鍛えられ細く引き締まった体躯、海の子らしくこんがりと日焼けした自然児たちの姿が、潮風に晒された樹木のように見えるのも海岸風景の妙である。