日別アーカイブ: 2022年1月10日

さまよえるファングッズ

昨今のワーグナー楽劇は、指揮者と演出家による独自の解釈と、奇抜な舞台装置によるコンテンポラリーな演出が多い。昨年のバイロイト音楽祭『さまよえるオランダ人』は現代の港町という設定で、幽霊船長オランダ人がフィッシャーマンズセーター着用のカジュアルな中年で驚いた。(ロシア文学が原作の陰気なファミリードラマなら良さそうな演出.)
これと違い、私が繰返し鑑賞してる『ニーベルングの指環(ブーレーズ版)』は、クラシックで重厚な演出が大変好ましいが、登場するはずの馬の姿は無く「馬がいる」という前提で歌がうたわれ物語が進行する。もし本当に馬を登場させるとしたら、ワルキューレの人数分の軍馬(9頭)が必要だし、ヴォータンの軍馬は馬用の義足(4本)を作ってスレイプニルに仮装させなければならないだろう。

〈Brunhilde Grane〉
これはTシャツではなくキーファーの巨大版画
IMG_2653
amazon通販のスレイプニルTシャツ及びパーカー説明文には
「学生、オタク、家族への特別なプレゼントにも。バイキング/ヴォータン/北欧/ルーン/ヴァルハラ/ノルディック/神/ミョルニル/ペイガン/ミッドガルド/ゲルマン/セルティックの心は鼓動していますか?あなたはオーディンのファンですか?このデザインで、バイキングへの情熱を示すことができます。」…と書いてあり多種多様なファンにぴったりのカジュアル衣料であることがわかるが、何のことかさっぱり不明の単語はいずれも私に該当せずバイキングへの情熱を周囲に示す必要性はない。(初夢のお告げでは着たほうが良さそうだけど、どうかな?)