御神火ぐらし

私の愛唱歌のひとつ『波浮の港』は、伊豆大島の不便さとそこに暮らす島娘の健気さを、野口雨情が他所様目線で描写したロマンチック叙情歌です。この歌の中で「島で暮らすにゃ乏しゅうてならぬ」と嘆かれてる離島の辺鄙さも、時には良いなと思わせる『八丈島で闇スナック摘発、経営者の女2名をヘリコプターにて本土警察に移送』との報道が昨日ありました。闇スナック(?)という耳馴染みのない形態の飲み屋を無許可で開店してヘリコプターで空中散歩(東京に連行)楽しそう〜!しかしこれで八丈島から飲食店の灯がひとつ消えた…。(吉祥寺の美術学校ちかくにあった闇太郎って飲み屋、今でもあるかな?)

【波浮=ハブ(毒蛇)だと思ってた】
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ダイナミックな火山活動により生成された「元爆裂火口」を利用して波浮港が建設されたという歴史がわかった。だがこの「火の国」と題された絵を学生時代に描いた理由は今もわからない。

黒サポーター

長年エゴイスト連合に籍を置く私にとってスポーツ観戦は、自分の心に人間らしい感情がまだ(少しは)あることを認識させてくれる希少な機会です。先日閉会した冬季オリンピックでは、超人的選手たちが目眩く高次元なドラマを繰り広げ感動の連続でした。(終わってツマラナイ)
スポーツはいつも人間臭い物語を提供してくれる。例えば…妹のように寵愛してたドジっ子ひろみの天賦の才に気づき葛藤するお蝶夫人や、家族からの冷遇に屈せず、野球と男気で見返した岩鬼。歪んだ愛情から息子・飛雄馬に「野球ロボット」オズマという刺客をおくる一徹のお話など、濃密で(面白い)愛憎劇は競技スポーツの背景無くして語れませんね!漫画だけど。
(私は過去にオズマ、マー君と顔が似てるといわれた。似てるかな??)

(シコ名は黒左保°田で)
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「スポーツ・力仕事」のどちらでもない板木を彫る作業でヒジに負担が!
お相撲さんなら「白いもの」と歪曲表現されるサポーターも黒なら「黒いもの」だ

(娘たちは北に帰った)
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我がハウス、玄関ストーンの配置は今日も盤石の布陣で〜す。

万人の石

先日、素晴らしい光景を目にしました。なんと!再会をあきらめていた旧居の庭石たちが新しいお家に飾られていたのです!庭ではなく敷地を縁取る植え込みに彼等は居ました。しかも、私がトーチカに擬して鑑賞してた当時の姿そのままに…思わずウルっと感涙。♪庭石かわいや別れのつらさ/せめて又逢うそれまでは/おなじ姿で (ララ)いてたも〜れ ♪ とカチューシャの唄(庭石バージョン)がとびだすほどの歓喜が込み上げてきます。
彼等は道ゆくすべての皆様に、潤いと安らぎを提供する「万人の石」として立派に戻ってきた!建設中、現場から撤去されたとき、一時の気の迷いでも「貰っちゃえばよかったなぁ」など我が物にしたいという所有欲に駆られた自分の卑しさが恥ずかしい…。
あの日、赤い「残す」シールに見た再生の予感と光明は本物でした。

おかえりなさい
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おお!懐かしいその姿!かわいい!

そして不正解のまま…
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(不正解の答案用紙をカンニングしたかのように)石灯籠は誤った積み方で再建された。おそらく私がトーチカ石に改造したことを知らず、家主さんはそれを正解と勘違いし再現したのであろう。

三年前の旧居庭園
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かつてこの元石灯籠は、作為を感じさせない野趣あふれる格好いい石灯籠だったが、その自然に溶け込んだ姿が災いして(存在を忘れ)私の不注意で倒壊させてしまった。

トーチカ風にしてみたの
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各パーツ、特に笠の石が非常に重く自力での再建不可能(仕方なく)陣地の防御を担う監視哨に見立て楽しませてもらった。そしてこれからも楽しませてもらえる!

度胸千両入りで

本格的に彫りの作業に入り、今後1ヶ月あまり続く隠遁生活に備えて、昨日久しぶりに街で買い物しました。徒歩20分先にある隣町の大型スーパーでこれでもかというほど食料品を買い込むと、豆乳や赤ワインをパンパンに詰め込んだ背嚢は登山装備と同等の重量に達し、その肩ひもはグイッと双肩に食い込んだ。数歩あるきかけたところで「ヤバい失敗した…」と即刻後悔!私の帰る家は長〜い坂の上にある。普段こんな時は「人生劇場」など口ずさみ自分を鼓舞するのですが、もう息をして足を前に踏み出すだけで精一杯です。こんなことならお値段高めだけど近所で買い物すればよかったかも?(ミノちゃん印の麩菓子はここででしか売ってないからしょうがない)

【最新ピープル】
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お馴染みグーグルフォト選出の最新ピープルは村田英雄!
ムッチーのような男気あふれる九州男児は大歓迎だが、残念ながら彼はすでに鬼籍の人だ。(候補者に存命する人間はいない)

比較対象

予定より2日遅れてトレースが終わった〜!拡大コピーして不鮮明になった画像から、線を拾ったり修正したりしながら絵をなぞる作業は、緊張と退屈が連続する地獄ですが、今回は「風雲13号地」の倍サイズ、縦2.4m× 横6.4mなので地獄度もズバリ倍!(労働奉仕団の学徒隊列とブルマ少女団の人文字の版では、動員人数過多すぎて職場放棄の危機が…)そして恐ろしいことにコレを彫る作業が次に待っている。だがしかし私は、無人島P社長からもらった魔法の言葉『大したことない』を復唱し、6mなんて大きさは現生ホホジロザメの体長と同等サイズで、メガロドンと比較したらたったの三分の一に過ぎない。と古代鮫の巨大さと作品サイズを比較することで「なんて小さい作品を作ってるのだろう!」と頭の中で事実を矮小化しまーす。頑張れ!かざまランド!

【メガロドンは18m】
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この黒光りする物体は巨大古代鮫メガロドンの歯の化石(の半分)
鮫は軟骨なので歯のみ化石で残る。なので体長は歯の大きさから推測されたものだという(単に歯が異常にでっかい普通の鮫だったりして…)

【トレース終了〜】
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石化した女が悲劇的なディスリンピアの右端部分

そのとき私は3000グラムだった

太陽系で一番高いという火星のオリンポス山の標高は21.9Km。そして過日2月19日は私の誕生日でした。46年前のこの日、3000グラムちょうどの大きさで産まれたと母から聞かされています。この不自然でキリのいい新生児の目方3Kg は、母が覚えやすいように端数を切った数字に違いありません。
お相撲さんなら出生時にジャンボベビーであれば「やっぱり」普通の場合は「意外!」という楽しい話題になりますが、中年美術家が何グラムで産まれたか?このつまらない質問をする人は今後も皆無であろうと思うので、(3000ジャストの真偽のほどは定かでないまま)あえて公表してみました。

(トレース19版目)
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コリント式円柱(を模した杭打機)の柱頭の装飾は、理想の父母間から出生したてのプーチン似の健康優良赤ちゃん。優生思想を広告するこの天使たちもまた、ディスリンピック開幕式典を高所から見守っている。

冬のオリンピア

おもいつきで事を始めて、後になってその無計画と無謀さに苦しめられる。といういつもの行動パターンで今現在も遭難しかけてま〜す。楽勝と過小評価して登り始めた山は、高尾山でも六甲山でもなく気がつけば(火星の)オリンポス山だった!…そんな幻覚に襲われる日々のなか、冬季オリンピックをTV観戦して折れそうな心を奮いたたせてます。
昨日はカーリング男子を観戦。的であるハウスに石を集めず、なぜ手前に散らかったように置いてそのまま終わる時があるのか?また、ハウスに誰もいなくなりご破算で終了する理由は?解説で言う「見えない石」とは?など数々の疑問がわき、見えない石を想像してみたりと、これは良い現実逃避となりました。(石を厚く当てるというのも変だ)

(トレース13版目)
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これは版木と拡大下絵の間にカーボン紙をはさみ、描線をボールペンでなぞって転写してるところ。一枚60.6×91.5センチの版木を28版使用。過酷すぎる…一日3版のノルマは(勿論)こなせてない!

明るくて重い!

昨年の夏。横トリ開催中に横浜美術館会場で行った中高生への作品レクチャーでは、私の話が長いのと、絵柄が白黒でどぎつく、さらに内容が重いことが要因となり、いたいけな生徒2名を卒倒させてしまう、という事態が起きてしまった。昨日、その当日の報告写真が送られてきて、そこには私の印象が「明るく重い人だった」とズバリ大書きされていた(まさにそのとおり!)この明るくて重い私は来週(19日)また一つ歳を重ねる。ますます人生は重たく、己の迷妄ゆえにタガの外れた(一見すると明るい)人物像となるだろう。それもまた良し!

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「こんな人間でも生きていける」という見本

ホヨトホー!ハイアハー!

下絵の作業がやっと終わった〜。地下生活者のように在宅中心の生活を余儀なくされた私は、三度の飯は食べなくても、一日三度、ワーグナーのヴァルキューレ(ハイライト集)を欠かさず聴くのを日課とし、ロマン主義の茫洋たる黒雲に駆けてゆく天馬の群れを想い、自分の怠け心に鞭を打った!
ちゃんと怠けず黙々と仕事したのにナゼか大遅延…遅れに遅れた下絵を28分割し、渋谷のコピー店に持ち込み、435%拡大コピーを指示して本日仕上がる予定。この拡大下絵を版木にトレースし、彫って刷るのを残り2ヶ月ちょっとでこなすのは通常では無理。だけどやるしかない!

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(薄暗くて見えないけど)すり鉢状のスタジアム(地獄)中央にトレーニングセンター(煉獄山)が鎮座する。天上界からは不気味な手が…。(細部は後程)

朝用・昼用・夜用

かなり昔から化粧クリームに朝用・昼用・夜用が存在していたことを、昭和十五年刊行『學べ!独逸國民生活』本文の記述で確認された。これによると…ドイツ女性は美人ではないが、化粧を施さなくとも素晴らしい健康美を誇っている。それにひきかえ「白粉のない顔を見るのに苦しまなければならない日本では、朝のクリーム、昼のクリーム、夜のクリーム、練白粉、粉末、粉末も一色ではいけないとあって、白と黄、赤いのに茶褐、それに香水、香油、ポマード等が鏡台にヅラリと陳列されている。」とある。日本人が贅沢すぎることを批判するために、著者の思いつくまま化粧品を文章上にヅラリと並べてみたようだ。
いかにドイツ国民が質素倹約に努め(ケチくさく)堅実かを、まさか!?と思うほど誇張し賞賛しまくるこの爆笑古書には紹介したいエピソード満載!でも今日は割愛!「贅沢は国を亡す」と日本国民に警鐘を鳴らしクリームを全否定した著者だが、従姉妹がくれた夜用クリームを朝昼夜使いまわしている件ぐらいは見逃してくれるハズだ。

【キミから学ぶことはない】
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半ズボンで元気いっぱい!健康の秘訣はやっぱり菜食主義?(平和の王国かざまランドに肉食文化は無い!)