カテゴリー別アーカイブ: ヨコハマトリエンナーレ2017

不死鳥

昨日をもってヨコハマ・トリエンナーレ無事に終了!終盤が近づくにつれ観客が激増し、美術館では入場制限が行われるほどだったという報告があり、大盛況のうちに閉幕したものと思われます。ご観覧くださった皆様ありがとうございました!それから 私の展示の感想文をネット上に書いてくださった皆様ありがとう。臆病さ故に自己検索しないから読んでないけど伝聞で届いてます。

私はただいま新企画(ディスリンピック)を成功させるべく、地底王国かざまランドに潜伏し着々と行動に移しているところです。冬の蟄居期間が終わる春ごろ地上に蘇り、埼玉県山中にある美術館にて発表予定!巨大サイズで完成させるつもりなので乞うご期待。よろしくお願いしまーす。

【私は路上に吉兆をみた】
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これは鳥類の死骸ではなく、数日前まで瑞々しい黄色だったバナナの皮。
公徳心の欠如から拾わずに素通りしたら数日後このように変化。飛翔する不死鳥の姿をしたバナナの皮に吉兆をみた!

ヨコトリは5日で終了!

…路傍の薄汚い石を拾って鑑賞する。あたかも自らの審美眼を試し、鍛えてるかの如くに錯覚する「探石遊び」は、なんとなく高尚なようで実は貧乏人の自己満足に過ぎないので、お金持ちの美術愛好家の皆さんには絶対にマネして欲しくない遊びですネ。
そして「探石」といえば、つげ義春の作品(探石行・石を売る)で水石の世界を知った人も多いのでは?私も10代の頃に兄から借りた『無能の人』を読んで、そのような枯淡な趣味の存在を知った一人です。こうやって一つ上の兄がガロ系漫画を色々読ませてくれたので、自分で文化的な視野を開拓しなくても、ラクして手に入れることが出来たのです。(偏ったけど)
 先日「そういえば、つげ義春さんってどういう人なんだろう?」と思い、ウィキペディアで調べてみたら、こちらに絶望が伝染しそうなほど苦難に満ちた人生で、読んだことをちょっと後悔…。海上の生活に憧れ14才で密航を企て汽船に潜入。沖で見つかってしまったが、海上保安官に連行された帰りの船旅が夢のような厚待遇だった、という逸話に救われました。これほどの海への執着があるからこそ、目にシャッターが付いてるみたいに写実的かつ美しい海の絵が描けるんだなァと納得です。

 

《ヨコトリは5日で終了!》
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(つげ義春からの影響は…たぶん無いはず)
「第一次幻惑大戦」も日曜日5日で見納め!まだご覧になってない皆様は会場へGO!

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(ガロ系だったら鈴木翁二が好きかな?)
左の屋上建屋でマンガを読んでサボってる男子学生は私自身の姿。現実逃避を得意とする私に絶望は無い!

 

裏トリBARで私は待っている

いよいよ横浜トリエンナーレ会期終了まで10日余りとなりました。美術館及び赤レンガ倉庫周辺の展示が表だとすると、実はひっそりと裏も存在し、それは出品参加者の私ですら把握できないほど広範囲な裏面です。そしてこの企画もその一つ…。
横浜関内の場末に、裏トリ側で運営してる「ウラトリバー」なる怪しげな廃業酒場があります。そこでは週末の夜限定で発電ポールダンサーのメガネ(チーママ)が、楽しい会話とお酒を振る舞い、裏トリ活動に花を添えています。そのメガネ嬢からのお誘いで、私も今週の金曜日(27日)に仮初めの夜の蝶(ゲストママ)になりま〜す。

(私は見たいけど)メガネ嬢の妖艶な発電ダンスが披露されるのかは不明ですが、他愛のないお喋りとお酒を楽しみたいお方は気楽に遊びにいらしてくださ〜い。

このファシストの執務室のような酒場で私は貴方を待っている!
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《ウラトリバー》
横浜市中区常盤町2-10 伸光ビル1F
open 19:30 〜
入場料 ¥1,000 (飲物代含む)
※スタンディングとなりますが椅子のご用意がございます。

◾︎チーママ   メガネ(発電ポールダンサー/衣装作家)
■produced 遠藤豊(ルフトツーク)
◾︎27日ママ  風間サチコ

詳細情報はコチラ↓
https://www.facebook.com/events/138720613543476/?ti=icl

 

知っても得しない秘密

会期残りわずかとなった横浜トリエンナーレの評判はというと…厳しいご意見が怖いので自分では調べませんが、聞くところによると私のコーナーはヨーロッパの人に大好評らしいです。漫画みたいな木版画で日本っぽい。というのが凡その理由のようですが、じつは新作「第一次幻惑大戦」画中には有名欧州画家の影響が(参考にしたから)所々にあり、明確には判らなくとも何となく親近感を持たれたのでは?というのが私の推測です。
そして日本人からは藤子不二雄Aや、どおくまんの作風を想起させる等の感想が聞かれます。おお超えられぬ双璧の名よ!畏れ多いけれど嬉しい。

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このようなシャシャシャとした線は、もっとも私淑するドイツ表現主義の画家キルヒナーからの影響です。

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ビル型砲台は、ドイツロマン主義の画家フリードリヒのかっこいい名画「氷海」からの引用。

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下から光線が当たってる感じは、ウイリアム.ブレイクの絵を参考にしてみたヨ。

ヨコトリは木曜休館

早くもヨコハマトリエンナーレは来月11月5日で終了〜会期も残すところあと1ヶ月未満となりました。「ヨコトリの会期は3ヶ月もあるし大丈夫」と油断してたらいつの間にか終わっちゃった…な〜んてことも有りうるのでご注意を!かく言う私も未見の箇所がいくつかあるので、明日あたり参ろうか?と思ったら木曜は休館日でした(これまたご注意を!)なので不吉だけど13日の金曜日に行こうかな?

【よく聞かれる質問のコーナー】
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Q:黒い花電車の台車の彫刻は自作ですか?
A :いいえ違います。ヤフオクで入手した欄間(廃材)を利用してます。お値段は長い欄間は一組 ¥1000で、短い方は一組10円です。

Q:屏風は銀箔が貼ってあるのですか?
A:いいえ違います。アルミホイルです。8m巻き一本90円のやつです。

番外編
【超おすすめ!ヨコハマ観光スポット】
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この巨大電光漫画はヨコトリの野外作品ではない。

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道行く人に薬物及び交通事故の恐ろしさを警告する長編作品(エンドレス)

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見る者の心をつかんで離さない劇的な展開の数々!

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場所は神奈川県警の植え込みの中で〜す。
ヨコトリ展示物同様、見落とさないように気をつけてネ!

物販コーナー

コミュ障/ゲー廃/ゴミ/厨二etc…不愉快な文字が羅列する新商品「ぼんやり階級トートバッグ」が横浜美術館売店にて陳列販売中であることが確認できました。そのほかドボッケン/ニシキゴインTシャツ、水がヌルくて死にそうですタンブラーなども販売中!

静謐な長谷川潔銅版画とはまったく無関係の(邪悪な)風間コーナー
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(私は見てないけど)昨日めざましTVにて(何故か)鯉彦さんタンブラーが紹介されたらしい。
高級オシャレ洋品店で無料でくれるバッグをイメージしたペラペラのトートは有料(三千円)

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黒地に金色の印刷が不気味なニシキゴインTシャツ(鯉彦さん、ニシキゴインとまるでコイ推しのようですが、一番好きな淡水魚はホトケドジョウ)

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来年の手帳の表紙にスタンプしたヨ!
エゴイスト&ぼっち。両者は常に表裏一体である。

幻惑大戦(登場人物)

「近代的な諸徳その他の南風のもとに生きるより、むしろ氷の上に生きるにしかず!」
このニーチェの吐いたありがた〜い暴言をスローガンに掲げて20余年、もちろん今も実践中でーす!
ヨコトリ展示中の新作「第一次幻惑大戦」の画面向かって右側は、この冷たく排他的な「氷上」の世界を設定して描いてます。今日はその登場人物(物品)をご紹介しましょう。

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妖術使い児雷也と大ガマは、さっぽろ雪祭りの雪像(陸自第11旅団制作)という設定。
幻の大渦潮に乗って攻めてくる四角い物体は流氷で、これは網走流氷祭りのイメージ(圭子の網走番外地は心の歌)。ファミコン、テレビ、ゲームウォッチ上で待機する忍者軍団も見える。
こう取り上げてみたものの、北海道は未踏の地だし、ファミコンもサーフィンもしないのが現実…

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ファンタスティックな絵葉書ケースに魅せられて…。この素晴らしい雪像の数々は、北の護り陸自第11師団(現旅団)隊員が制作しているという。さっぽろ雪祭りこそ恒久平和の象徴だ!

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ガマの口から吐き出される冷気「怠けガス」には、たちまちサボりたくなる効果がある。

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怠けガスの幻影は、社会不適合者の王国「かざまランド」の一軍選手たち。
左から..チンアナゴ(マグネット)ピラミッド灰皿(南部鉄器)手裏剣(マグネット)恐竜ゴマ(中国製)ハダリー(アルミ人形)A7V戦車(プラモデル)四次元ボーヤ(水石)パイライト(鉱物)

【お詫びと訂正】
先日お知らせした「日曜美術館」の再放送は9/3ではなく
『9/10午後8時(つまり明日)』の誤りでした。またしてもガセ情報を流してしまい申し訳ございません!ご視聴のほどよろしくお願いします。

明日放送

いよいよ明日3日の午前9時(再放送は夜8時)に日曜美術館ヨコトリ特集が放映されます。現在開催中の横浜界隈のアートイベントとヨコトリの見どころなどが紹介されるそうです。出演アーティストは瀬尾さん、照沼くん、宇治野さん(と私)です。私以外の皆さんはタメになるお話をしてる筈なので是非ご視聴されたし!そして興味を持たれた方は横浜トリエンナーレ会場へGO!

日曜美術館はEテレ(番組HPはこちら↓)
http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2017-09-03/31/19833/1902734/

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もう秋ですね。
玄関の盆石コーナーも季節に合わせて配置換え(V2ロケットの添配がポイントです)

TV出演(日曜美術館)

9月3日放送のNHK日曜美術館、ヨコハマ.トリエンナーレ特集に出演します。松尾貴史さんと壇蜜さんがそれぞれ横浜でアート散歩をしながらヨコトリ会場にて作家数名と作品の前でお話をする…という流れで登場する予定。

私はキッチュこと松尾さんに自作の解説をしましたが、台本なしのアドリブトークに苦戦!後になって言い回しや言葉の選択の誤りの数々に気がつき自己嫌悪。穴に入りたいぐらい恥ずかしいです。何やらヘラヘラした顔で雑に喋ってる自分がお茶の間のテレビ画面に…と想像するだけで辛すぎる!直視する勇気がないので私はテレビを見ません。NHK視聴者の皆様は、そんな私でも「笑ってやろう」程度の気持ちで(私の代わり)にオンエアチェックして頂ければと思います。

<番組情報は以下>
http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2017-09-03/31/19833/1902734/

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どうぞよろしく〜(マンホールに潜伏したい)

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この不鮮明でちょうどいい写真は神奈川TVの撮影風景
たまたま放送を見た人から報告がありましたが、神奈川TVが映らない/自分を直視できないという理由で私は観てません…(TV関係者の皆様ご紹介ありがとうございました)

 

19日はヨコハマ・ラウンド

開幕から早2週間。ヨコハマ・トリエンナーレは関連イベントが続々で〜す!明日19日の「ヨコハマ・ラウンドbis」では瀬尾夏美さん、照沼敦郎さんと私の3人で<見えること/見えないこと>をテーマにお話します。観覧券提示で入場無料、先着80名で〜す。ぜひご参加下さいませ!

横浜美術館 円形フォーラムにて詳細はコチラ↓
横浜トリエンナーレ<ヨコハマ・ラウンドbis>

大人気!「ぼんやり階級ハンココーナー」
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(意味を理解せぬまま)いたいけな児童が楽しげに押しているスタンプは厨二/情弱/ぼっち/社畜…無邪気に押されたそれら蔑称を高所より傍観してる私にも(ちょっとだけ)良心の呵責はある。