スーパー150

昨年から予約していた世田谷区の定期検診を受けるため、下北沢の医院まで片道1時間をかけて歩いて行った。わざわざ往復10kmを徒歩で行ったのはむろん電車内での感染リスクを恐れてのことだ。
幼少より親しんだお茶の間のスターは急逝し、いつも乗れる電車には乗れない。そしていつも買えてたトイレットペーパーは買えない。昨日当り前にあったものが今日は存在せず、ザラザラと指から零れ落ちるのを術なく見届けるだけの日々を思い、悶々と歩を進めていると途中通過した松陰神社商店街の地味な薬局でトイレットペーパーを発見!(おお、久しく見なかったその姿!)
6ロールで499円。平時なら絶対に買わない値段の『スーパー150』は、その名のごとく1ロール150m巻で通常シングル60mの2.5倍の長さだ。見た目は一般ロールと同じなのに90mも長いことを不審に思いつつ、お得なのか高価なのか不明の四次元巻きペーパーを購入し、私はリュックに仕舞った少しの安堵感を背負って女医の元へ…。

君は不安に打ち勝つ自信があるか?
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私には不安に勝てない自信がある!

備蓄でお手軽クッキング

政府の考えたコロナ恐慌支援策「お肉券・お魚券の配布」は私にとって有難迷惑でしかない。なぜなら私はお肉を食べないし、お魚はツナ缶しか買わないからだ。このように動物性タンパク質の摂取量が少ない人間なので、貴重なタンパク源であるレンズ豆3缶まとめ買いしたことをお許し願いたい。そこで今日は(パニック買いのお詫びに) 備蓄レンズ豆を使用したお手軽カレーをご紹介!

用意する食材は…●レンズ豆水煮1缶●トマト1缶●玉ねぎ半個●生姜1片●ニンニク3片●オリーブ油大さじ2~3杯●カレー粉大さじ2杯ぐらい●塩少々●ガラムマサラ少々
(1)玉ねぎ/生姜/ニンニクは全部すりおろして(あれば刻んだクミンシードひとつまみと)オリーブ油でベチャベチャになるまで炒める(2)カレー粉を入れて軽く炒める(3)トマトを投入し混ぜる(4)レンズ豆(煮汁は半分ぐらい捨てる)を投入し水分が適度に飛ぶまで煮て塩少々とガラムマサラで味を整える。〈注意〉レンズ豆水煮に塩味がついてるので塩を入れすぎないこと!

以上の手順で簡単レンズ豆カレーの出来上がりでーす。ご飯、ナン、フランスパンなどに乗っけて召し上がれ!大量に出来るので小分けにして冷凍保存すると便利ですよ。

(納豆ご飯ではないイタリア料理でもない)
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この日は焼きカレーにしてみました。ズッキーニとキノコのバターライスに豆カレーとチーズをのせてトースターで焼いただけ。右のドロドロした料理は、豆乳グルト使用のライタ(インド風ヨーグルトサラダ)で、キュウリ/人参/玉ねぎ/セロリ等の野菜を入れると旨い!

反省

木曜日の朝、スーパーの買い物パニックに参加したのを今になって反省。備蓄米が底をついたタイミングでの外出自粛要請の予告だったので「また米の棚が空になったらどうしよう」と心配になり冷静さを失ってしまった!たった米2kgとキノコ3種うどん素麺の支払いで、感染リスクの高い長蛇の列に並んでしまったのは愚かとしか言いようがない。
(冷静になって自宅の食料庫を見ると) イタリア北部での感染拡大が深刻になって以来「スパゲティが買えなくなったらどうしよう」という不安に取憑かれ、ちょっとずつ購入し累積したスパゲティ6kg/ペンネ2kg/フェトチーネ500g/トマト缶13個/レンズ豆3缶/オリーブ油 3 ℓ/オリーブ缶5個など大量のイタリア食材があるので、お米がなくても備蓄スパゲティ6kgを食べれば問題ないのだ。(これを世間ではパニック買いと呼ぶ)

(反省)
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麗らかな昨日

かねてから友人と計画していた古墳巡りを予定通り昨日決行。古墳といっても有名な巨大古墳ではなく、歩いていける近所のミニ古墳群で、かざまランドから徒歩30分(2.5Km)の等々力渓谷の横穴群を見物し、それから野毛大塚古墳をぶらぶらしながら眺めるだけの遺跡見物です。1号2号横穴跡の上に建つマンションを見て「古代豪族の墓の上にマンション建てていいのかね?」などとノンキな会話をしたり、野毛大塚古墳で解放的に遊びまくる児童の様子を見て「こんな平和が続くといいね」とコロナ禍後の世界を案じながら平和を祈念。
しかしこの麗らかな一日は小池都知事の緊急会見で中断され、オリンピック延期が確実になるまで(やっぱり!)操作されてた感染者数に穏やかな気分は侵害された。楽しい酒は憤りの酒に変わり朝まで飲酒。少し寝てから(集団心理に逆らえないようで悔しいけど)友人と一緒にスーパーの開店を狙って買い物に行くと、店内は芋の子を洗うような大混雑大混乱が発生!同じ売り場で「ワインは赤がいい?白がいい?」とのんびり酒選びをしてた昨日が懐かしい。

(トーチカじゃないよ)
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これは等々力渓谷3号横穴だよ

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穴を覗くと、遺体が安置されてた室があるよ

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案内板には埋葬された古代の有力者ファミリーの姿が…(かわいそう)

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野毛大塚古墳(ホタテ形前方後円墳)の周囲を激しく走り回る児童たち

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丘頂上(後円)から台形広場(前方)を眺望。
突出した方形は墓の一部だが、児童たちにとっては自転車を乗回すのに好適な広場にすぎない。

廻し合羽も三年がらす

大型観光バス車内で、氷川きよしデビュー曲『箱根八里の半次郎』を歌って同乗の客から「お前うまいじゃねェか」と褒められる夢を見た。
だが(覚醒時)実際の歌唱は、歌い出し〈まわ〜し合~羽も~三年が〜ら〜す〜〉の初っ端から音程がふらふらと不安定になり夢で褒められたように上手くはいかないのだ。その原因は半次郎と同じく渡世人の心情を歌った股旅演歌『流転』にメロディが似ているけど微妙に違うせいで、先にインプットされた『流転』が後からやってきた半次郎の浸入を阻んでいるのだ。〈おと〜こ い~のち~を~三筋の〜い〜と〜に〜〉キミも脳内で歌ってごらん。ほら (なんとなく) 似ているでしょう?

(流転)
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幻の中止グッズ

123日後に予定どおり開催されるのか?未だ蛇の生殺し状態が続く東京オリンピック。海外からは延期か中止の声が大きくなり、年内開催はもはや死に体….。購入済みの高額観戦チケットや、すでに『2020』と印刷された物品の山を前に「これは悪い夢にちがいない!」と多大な損失に頭をかかえる人が大勢いるのに、よくも悪夢の現実を「呪い」だと軽々に言えたものだ。(この災いを招致したのは他でもない君達だ)
黒ダイヤ太郎の都市伝説〈40年周期の呪い〉の真偽はさておき、本日は1940年に頓挫した2大イベント『紀元2600年記念日本萬國博覧会・東京オリンピック』のグッズをご紹介しましょう。お祭り気分を強行した結果どうなるか?中止は非科学的な呪いではなく必然だったといえよう。

1940年オリンピック(中止)グッズ
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五輪年賀状とオリンピック会場建設のコンペ資料(早大理工学部の競技場デザインはインターナショナル様式風でオシャレ)

紀元2600年万博&都市博(中止)グッズ
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上の鳥瞰図絵葉書は、東京湾の臨海埋立地に建設予定していた『紀元2600年記念日本萬國博覧会』の会場予想図。そして左のキーホルダーは〈東京大使〉という名前の都市博公式キャラクター。1996年開催予定だった国際都市博覧会(都市博)もまた、同じ臨海地域が会場のはずだった(お台場はその名残)。この頓挫の歴史を重ねた不吉なウォーターフロントに建てられたTOKYO2020選手村の運命や如何に?

下は 「萬國博覧会・回数入場券(12枚綴)」で、博覧会が中止になったのでもちろんこれも無効に…と思いきや、なんと!! この券一冊で、1970年大阪万博もしくは2005年愛・地球博の招待券2枚と交換できたのだというから良心的ですネ。2025年大阪万博でも使用できるかな? (一度夢破れた夢洲に東京フロンティアの不吉な影が重なる)

菩提樹

肺病の従兄を見舞いにダボス高地のサナトリウムに行ったハンス・カストルプ青年は、ちょっとした余暇のつもりで3週間の短期滞在を予定してたが、現地で自分も結核患者だと判明、何と7年間の長期滞在をすることに!「死を意識した病人は思慮深く高尚にちがいない」という新参者の先入観は、「病気は人を選ばないし、病が人を成長させることもない」というセテムブリーニさんの説で見事に論破される。肺病の従兄の横でお気に入りの葉巻を「美味い美味い」と吸っていた青二才のハンス・カストルプ君は〈中略〉このセテムブリーニ先生の薫陶を(7年も)受け立派に成長したが〈中略〉第一次世界大戦開戦により、急転直下、激戦地に送り込まれ、自分の軍靴が戦友の手を踏みつけてもなお前進し、自失状態でシューベルトの『菩提樹』を口ずさみながら読者の前から姿を消すのである。彼の最後の一声は「枝は…そよぎぬ、いざなう…ごとく…」で次の歌詞「来よ、いとしとも、ここに幸あり」に続く前に途切れてしまうが、この墓標に刻むのに相応しい一節が彼の命運を暗示しているように思える。(虚しい結末に感動する前にちゃんと経緯を読もう。『魔の山』途中下山の予感が!)

(ここに帽子あり)
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面をかすめて 吹く風寒く
帽子は飛べども棄てて急ぎぬ…

蟹の夢

2日続けて蟹の夢を見た。

【第一夜】長崎県のとある住宅街にその私設水族館はあった。鉄筋コンクリートの四角い建物の外階段を登って二階の展示室に入ると、そこにはガラスの水槽の代わりに古い屋内釣り堀があった。コンクリートのプールには鮒や鯉などの魚の姿はなく、人工的な造形をした多角形のカブトガニが一匹だけキラキラと寂しく水底に沈んでいるのであった。(展示物はこれだけだった)

【第二夜】だだっ広い倉庫のような部屋の真ん中に50×50cm大の金網製の二段重ねの棚が置かれている。これは私が飼っている二匹のカニの寝床で、上段には少しだけ湿気を好むカニ、下段にはジトジトした環境を好む水っぽいカニが寝ている。ジョウロで水をかけると上のカニが少し濡れて、下のカニはぐっしょり濡れて寝床が水浸しになってちょうど良いのだ。

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歓喜の歌を聞かせて

先程ニュースで〈16日朝8時からドイツも国境封鎖〉との速報が…まさに私が入国する日だった16日に国境封鎖とはビックリ!COVID-19という見えない悪魔と、如何ともしがたい世界情勢に阻まれたドイツ旅程よ。昨日は搭乗予定だったポーランド航空から全便欠航の通達が届き「行くか止めるか?」と葛藤したところで結局は渡航が不可能だったことを知る。満を持して決意したドイツ渡航がこのようなことになり正直ガッカリだけど、入国予定日と国境封鎖が同日になったことに奇妙な感慨を覚える。きっとドイツと私には何か深い因縁があるに違いない(と思いたい)。
EU(欧州連合)が1995年3月26日にシェンゲン圏を誕生させ、国境の検問を廃止し、自由移動の理念を貫き通して25年。その四半世紀の節目の記念日まであと10日というタイミングでEUのリーダー的存在であるドイツの国境が閉ざされるとは、何という因果だろうか?

今年はEUのテーマソング『歓喜の歌』の作者ベートーベンの生誕250周年である。さらにベートーベンの命日は3月26日で奇しくもシェンゲン圏誕生の記念日と同日!今こそ「心を分かち合う魂があると言える者は歓呼せよ!できぬものは泣く泣くこの輪から立ち去るがいい!」の歌詞の元に結束した欧州連合の知恵を世界中に知らしめて欲しい。たとえウイルスで門戸を閉めざるをえない日が来ようとも、歓喜の歌声とともに再び開門される日がそう遠くないことを私は祈る。そのとき私はワルシャワ経由でミュンヘン空港に降り立つ予定だ!

(ドイツ旅のしおり)
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(本日の私は)
LOT旅客機に搭乗しワルシャワで乗継ぎミュンヘン空港に18:55着陸予定。
(明日の私は)
朝早くから『ミュンヘンNAZI建築巡り』。1.ナチ党行政棟からスタートし、その途中〈国家社会主義資料館〉を見学。4.フューラーバウ(総統館)で17日の視察は終了〜の予定でした。

六輪と三角ネジ

無観客か?延期か?中止か?と五輪開催に暗雲が立ち込めている。私も同様に中止か?決行か?と逡巡してた来週予定のドイツ渡航をついに断念することに決めた。悩みに悩んだ末の苦渋の選択を、この選択が正しかったかのかどうか再検討…毎日何度もこねくり回してるうちに、私の心身はすっかり弱ってしまった!
一昨日やっとWHOの人が「パンデミックと表現できる」とぼんやりした発表をしたので「まあパンデミックならしょうがないか〜」とぼんやりと心の整理をすることにした。このようなコロナ禍で(ディスリンピック主催者の私には無関係だけど)五輪とそれに付随する機運醸成事業に関わっている方々もご心労のことと思う。あなたにも私にも息抜きが必要だ。

(憩いのかざまランド)
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おもちゃコーナーから五輪ではなく六輪をご紹介

(1939年ポーランド侵攻)
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これはSd.Kfz.231というドイツの六輪装甲車
プラスチック台から外そうとしたが、欧米普及の三角ネジに適合するドライバーが無かったので、ライターで火炙りしてプラスチックを溶かしむしり取る作戦に(失敗)。
(意図せず)悪路走行中に車輪がバウンドした一瞬を捉えたような情景に!

(諦めの痕跡)
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焼けるプラスチックの発する有害そうな臭気に負けて断念…
昨年ポーランドで三角ドライバーを購入すればよかった。ドイツで購入するチャンスに期待!