カテゴリー別アーカイブ: 活動関係

有難うございました(墨東個展終了)

一昨日3日をもって『ニュー松島』は無事に終了しました。わざわざ遥か墨東の無人島までいらして下さった皆様、誠にありがとうございました!私は制作中のため会場に居ることが少なく、御来場の皆さんにご挨拶できず、すみませんでした。次の無人島個展は未定ですが、また次回も(御足労)よろしくお願いいたします。
※素敵なお土産持参の皆様ありがとうございました。食べ物は美味しくいただきました。

この展示準備で今年は既に電池切れですが、僅かな残量エネルギーを搾りだし、シドニービエンナーレ用新作を年内に完成させるつもり!
(なんと私は)先日の夜、かざまランド前の歩道を高速で疾走するタヌキを見た!初めて目撃したモフモフ狸ちゃんは何か良い報せに違いない(幸運の獣・もしくは「もっと早くしろ」という何者かの催促)。珍しい世田谷タヌキにまた遭遇したい。

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ギャラリー付近で目撃。人面フォークリフト

12月3日ニュー松島最終日!

開催中『ニュー松島』展の最終日は12/3まで!かざまランドに蟄居しつつ残り僅かな会期を思うと寂しさが胸に迫るが、先日TVの宗教番組でみた無量の不思議「216億年かけて阿弥陀仏になった法蔵」の途方も無い時間感覚から比べると全く瑣末な感情だといえる。
しかし、この展覧会を再現することは今後一切無いだろうから(二度同じものは見れない)流転する無常の現実に生きる皆様はぜひとも御高覧いただきたい!チャンスは12/3まで!よろしくお願いいたしまーす。

FLOW(雄島/誰まつしまぞ)
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雨垂れ滴る巌窟でわたしたちは貴方の御来場を待っている。(わたしは在宅し石の五輪塔を購入しようか毎日悩んでる)

無人島プロダクション詳細情報→https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

あと8日!(本23日休廊)

無人島プロダクションで開催中『ニュー松島』展の会期は12/3まで!休日を除く営業日は残すところ8日となりました。駅から遠い…と来場を躊躇する皆様にも「来てよかった」とご満足いただけるよう、木版画/ドローイング/ペン画/消しゴムはんこ/写真など多種多様な作品をご用意しております。是非ともご高覧のほどよろしくお願い致します!

作品解説ファイルの他、松島絵葉書集や皿宇宙ファイルなどの見物も可能です。ご希望の方は窓口にいるスタッフにお声掛けください。

〈おすすめ徒歩コース〉
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都現美の裏手に流れる運河〈大横川〉に沿って墨田区方面に歩くと約24分で着くよ(途中どこかの橋で右岸に渡り真っ直ぐ)

住所: 墨田区江東橋 5丁目-10
(最寄駅:住吉/菊川/錦糸町)
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注意!本日23:勤労感謝の日は休廊です!!
11/24・25・26・29・30・12/1・2・3
残る8日間がニュー松島鑑賞のラストチャンス!会場内では変な風景画の数々と大横川旧堤防が皆さんのお越しを待っている。詳細はコチラ↓
https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

氷河と凍土の眠り

月末木曜日の朝日新聞朝刊〈論壇時評〉挿絵は、現在「氷河と凍土シリーズ」で展開中です。先月で3回目で今後2回で終了予定。どんな絵かというと、こんな絵(写真参照)です。
凄まじく暑い夏の時期に掲載だったので、目から涼感が得られそうな寒い絵柄にしてみたのだが、いつのまにか本当に寒い季節になっちゃった!この急激な気候の変化と締切に気持ちは焦るばかり…なのに一日中眠いのは何でだろう?それはきっと冬のせい。

8月『寒冷期通行止め』
論壇時評8月風間原稿のコピー
最初のタイトル『休火山』は、編集部から「富士山は休火山ではない」という指摘を受けたのでこの題名に変更(ついでに噴煙も追加)。スヤスヤ眠る恐竜はステゴサウルスくん。

9月『氷の博物館』
論壇時評9月原画のコピー
冷徹なマンモス人事部長から不採用と非正規雇用の通達。私は就職活動をしたことがないので、このようなお手紙をもらったことがない。

10月『ジークフリートと凍土の怪物』
論壇時評10月原稿(風間)のコピー
永久凍土の壁と戦うジークフリート。火炎放射器で凍てつく土をドロドロに溶かし、埋没する太古の秘宝を強奪するつもりだ…この続きは11月30日(木)の朝刊で!

展覧会レビュー&作品解説(よもう!)

ただいま竹橋の国立近美で開催中、近美コレクション展と棟方志功生誕120年記念展に関するテキストが美術館ニュース『現代の眼』ウェブ版で先日公開されました。
美術課研究員の横山さんが執筆してくださった〈セメント・モリ〉の解説文はとても分かりやすく的確で、現在でも不可解なセメント・モリがより難解になるであろう後世においても一級のガイドになること間違いなしです。

私が執筆の展覧会感想文『メイキング・オブ・ムナカタを観て』は、私と棟方志功の時空を超えたわだかまりが溶解した瞬間について書いてあります。とんでもなく視野が狭い東京人の祖父が残した近視眼(嬉しくない遺伝と先入観)から解放された民藝館での出会い…詳しくは『現代の眼』で読んでみよう!

展覧会は12/3まで
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↓美術館ニュース『現代の眼』記事はコチラ↓
≫読む眼/新しいコレクション 風間サチコ《セメント・モリ》横山由季子
≫読む眼/展覧会レビュー「メイキング・オブ・ムナカタを観て」風間サチコ

かざまランドへようこそ

個展準備で荒れ放題となったランド作業室および執務室だが、来訪者のために急いで清掃(大量の物を見えない場所に移動)して、今は仮初めのスッキリ部屋になっている。
3日前には国立近美による動画撮影、昨日は出版社のインタビューと撮影で両日たくさん喋り…たぶん喋りすぎて編集にご迷惑をかけてる。(変な置物への質問に全て答えると本題よりも長くなる)
出版社からの取材ご依頼は、学童向けの職業指南書で〈現代アートの作家〉として私を紹介したいとのこと。現在に至るまでを振り返り、早々にドロップアウトした子供時代のお話しなどを披露した。掲載する自分史年表に「中2の通信簿がオール1に!」と記入するが、この最低な成績を取るのは通常は難しく、美術家になるために必要な条件ではない。(良い子は参考にしてはいけない)

いらっしゃいませ!
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皆様に大人気のトリちゃん。モコ太郎(ニシキアナゴ抱き枕)も可愛いので自慢したいが、薄汚れてクタクタになってきたので非公開。

明日より4日間AWTバス運行!

無人島プロダクションは都現美から徒歩24分、住吉駅/菊川駅/錦糸町駅からは9〜12分と私としてはたいして遠くない場所にありますが、たまに「駅から遠いから行きたくない」という声も聞きます。
そんなふうに歩くのが面倒くさいと言う貴方に朗報です!明日11月2日~5日までのアートウィーク東京開催期間中、特別に路線バス(無料)が運行され、無人島プロダクション前に仮設バス停(人間)配置で徒歩0分で見物可能です。この機会に是非徒歩0分で『ニュー松島』をご覧ください。

無人島P停留所はB路線【B7】
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アートウィーク期間中は10:00~18:00営業
3日(祝)も休まず営業します

無料路線バスについてはAWTウェブでご確認ください↓
https://www.artweektokyo.com/bus/

FL0W再び

先週末の『ニュー松島』OP会にお越しいただいた皆様、お忙しいところ誠にありがとうございました。初日に来られなかった皆様は12/3までと会期が長いので是非ともご高覧ください。(無人島は土日も営業。月火祝休廊)
展覧会内容は、昨年の石巻リボーンアートで展示のニュー松島作品群に新FLOW2点を加えたニュー『ニュー松島』です。不可解で不気味なFLOWシリーズの謎解きは、無人島窓口に置かれた解説ファイルを見てみよう!私の汚い文字で書かれた作品資料で余計に混乱すること間違いなし!

これがそれだ(現物は会場でみよう)
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「FLOW(沖つ国/不老山)」の解説書
要約すると…防潮堤で分断された旧名所・不老山を常世と現世の境界を守る門番と見立ててみたよ。イメージと題名は万葉集(おそろしきもの3首の内3888番)から引用「沖つ国 うしはく君の塗り屋形 丹塗りの屋形神の門渡る」屋形船は近世の軍船・安宅船や補陀落渡海の船を模してる。

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これは岩窟が不気味な雄島の光景「FLOW(雄島/誰まつしまぞ)」
右の見仏上人(木版画)を刷ってから版木を彫ったり塗ったり細工して松尾芭蕉(版木)に変身させた。この解説書では見仏上人が持ってる蛇腹が法華経(6万部)だということと、題名の出典は雄島の芭蕉句碑「朝夜さを 誰まつしまぞ片心」でこれが旅行前の慕情だと説明。(中央の五輪塔(空)(風)(火)(水)(地)の解説は後日)

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旧北上川の歌枕を描いた「FLOW(袖の渡り/涙川)」石の小舟=袖の渡りの左右には和歌4首が流れている。右①みちのくの(の←巻石)袖の渡りの涙川 心のうちに流れてぞ住む(相模)②涙川あさき瀬ぞなき陸奥の袖の渡りに淵はあれども(藤原行家) 左③とこもふち 淵も瀬ならぬ涙川 袖の渡りはあらじとも思ふ(清少納言)④しるらめや袖の渡りは時雨して 道の奥まで深き思ひを(寂然)
川下りの舟で棹をさす船頭さん(中央)は、おくのほそ道の序文から〈船頭=旅の住人、すなわち時間の概念〉という意を汲み往来可能な時間の象徴として登場。

皆様に告ぐ(ニュー松島情報)

展示に間に合うか地獄の業火をくぐり抜け昨日で設営3日目に突入。そして九割くらい作業を終えて何だかもう大船に乗ったような心地になりプレ打ち上げ(吞み)モードとなる。さっきの居酒屋さんで岡田監督の好物パイン飴をもらい気分は上上!そう、阪神タイガースとニュー松島の勝利は目前にあるのだ!オープニングは明後日28日(土)、墨田区江東橋の無人島プロダクションで皆様のお越しを私は待っている。

ただいま設営中
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無人島チーム総力に加え、スーパー助っ人・松田修氏の協力により完成に近づきつつある会場。何でも出来る皆さんのお力添えに感謝!

(夢の関西対決)必勝祈願のパイン飴
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兵庫県在住のマブダチが生粋の虎党なので私も便乗して応援!でも28日の初戦は個展opで観れない…

いよいよ明後日から!
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風間サチコ個展『ニュー松島』
会場: 無人島プロダクション(墨田区江東橋)
会期: 10/28(土)〜12/3(日)
⭐︎オープニングレセプション 10/28(土)18:00-20:00

展覧会内容及び作品紹介など詳しい展覧会情報は
コチラ→https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

有限地獄

仏教宇宙の参考書『須弥山と極楽』によると、天上界に最も接近する須弥山頂上は成層圏に届くような標高にあり、我々が住まう閻浮提の地底に存在する地獄はマントルに届くほど深いという。その地獄というのは8段階あり、一番深い場所に位置する無間地獄は休憩時間が全くない最悪の地獄だと本には書いてある。

人生の凡そが休憩時間の私が今直面してるのは「展覧会初日に間に合うのか?地獄」で、どうしてあの時サボっちゃったんだろう?という後悔と、円形ハゲ&蕁麻疹に苦しんでいるのだよ。(こんなくだらない告白より先に作業をしなさい)

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版木を彫って見仏上人から松尾芭蕉に改竄中〜