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まもなく会期終了!

無人島プロダクションにて開催のグループ展『温泉大作戦』は本日25日最終日。
石巻市街地(阿部家:石の蔵)にて展示中のリボーン.アート.フェスティバルは10月2日(日)で終了になります。休日を狙ったように次々台風襲来し行楽に適さぬこの秋でしたが、残す所あと1週間となった石巻芸術祭を皆さま奮って御鑑賞くださいますよう何卒よろしくお願い致します。(私はあと1回行って魚介類を食べる予定)

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〈温泉大作戦〉は本日最終日

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リボーン.アート.フェスティバルは10/2(日)まで!

隠密活動 (from信州)

本日は学術調査団に紛れ長野県某所に行き、某アナキスト漫画家(美術家)の遺作整理を手伝う。古い蔵のなか無造作に仕舞われた無尽蔵の作品群を眼前にして、内心ものすごく興奮しているのだが、それをおくびにも出さず書記係に徹し掛軸の模写などこなした。
往きの新幹線車内で「風間さん、偽名を使いましょうか?」と学者A氏から提案されたが、嘘はバレたあとが怖いので「助手のカザマ」と名乗ることにした。…私は偽名を使わなければならないほど有名なのか(否それは違う)おそらく危険人物の類ということだろう。

(PCが無いので写真は後日)

鹿さん何故なくの?

最近ことに好きな東北民謡『秋田おはら節』は、深山に分入った男がホロホロと泣いてる鹿を発見し事情を尋ねると「自分を狙う猟師が遠くに見えるが、あの鉄砲で撃ち殺されたら残った家族はどうやって暮らすのだろう?と心配になり泣いているのだ」と鹿が答える可哀想な歌だ。

これに類似した鹿の歌は古代にも存在し、万葉集の3885番・乞食者が詠んだ歌〈鹿のために痛みを述べて〉は、…(前略) 奈良県平群の山中で、鏑矢を手にした狩人の眼前に観念した鹿が現れ「私を殺すなら私の身体を余すところなく贅沢品に利用し、せめて素晴らしいと誉めて下さい。誉めて下さい。」と懇願する…といった内容で『秋田おはら節』と同様に、殺す側の人間(詠人)が、犠牲者である鹿の気持ちを代弁した歌である。

物寂しい秋の奥山にこだまする鹿の声。悲痛な雄叫びに憐憫の情を寄せ、古の人は歌にしたのだろう。しかし鹿が鳴く本当の理由が繁殖期のアピールだと知ると俄に獣臭くなり、佗しい叙情は半減する。(そんなこと構わずに鹿の都合で勝手に鳴けばよい)

(古典作品引用の普遍性)
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鹿の歌の次の次の次の3888番をモチーフにした『FLOW(沖つ国/不老山)』
領く君の塗屋形とはどれでしょう?

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その解説  (素材箇所は誤記、後に訂正)
小さくて読み難いけど石巻(石の蔵)に行ったら読んでみてね!

【展覧会情報】
明日10日から開催のグループ展〈温泉大作戦〉に参加します
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会場:無人島プロダクション(←詳細こちら)
会期:9/10〜9/25
参加作家:アルバート.レオ.パイル、ヴィットリオ.ブロードマン、ケネス.バーグフェルド、モンスター.チェットウィンド、風間サチコ

新美塾!塾生来訪

昨日の午後、かわいい中高生11名が風間ランド来訪。彼らは国立新美術館の〈新美塾!〉という美術教育事業の塾生たちで、アーティストの制作現場を見学するために下道基行塾長の引率でやって来たのだった。部屋が狭いので2グループに分かれそれぞれにお話を聞いてもらったのだが、どの子も30分に渡る長い話を傾聴し、しっかりとした質問もでき、さらに対等に会話のできる知性にとても感心した!私が中学生の時は30分も大人の話を聞くことができなかった。私も彼らのように素直な態度で勉強してたら…今よりもっと賢い人間になっただろう!

〈質問コーナーより〉
塾生「風間さんの作品は読書からヒントを得てますか?」
私「小中学校はほとんど学校に行かず家で本を見て過ごしたけど、読書は苦手だから斜め読みの技術が発達し、読破せずともなんとなく内容がわかるようになった!しかし誤読と空想に偏った知識なので、誤解と空想と妄想が今も作品に反映されています。」

塾生「一つのテーマで作品を制作し完成した後、テーマに対する関心に変化はありますか?」
私「スパイが情報を探ってるうちに、敵のことが好きになっちゃうお話のように、制作中は執着するけど、もう知りすぎたからいいや〜って感じで、作り終わると関心が薄くなります。」

塾生「スランプや落ち込んだ時はどうしますか?」
私「スランプは特にないけど、もうやりたくない!という時は気分転換に旅に出て自衛隊駐屯地や石を見物するよ。」

塾生「作業机の周りに色々なものが貼ってありますが、小い頃から部屋に好きなものを貼っていましたか?」
私「同室の妹が壁に光ゲンジのポスターを貼ったり、机に中山美穂(みぽりん)のシールを貼っただけで大ゲンカ勃発だったので、好きなものを貼るのは大人になってからですね!」

子供の方がしっかりしてる(ためになったかな?)

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ニューグッズ・ニュー松島

石巻市街地及び牡鹿半島で開催中のリボーン.アート.フェスティバル略してRAFでは、遠路遥々お越しになった皆様のために恰好のお土産をご用意。参加作家の作品がモチーフになってるオリジナルグッズの中には『ニュー松島』のTシャツ2種とトートバッグもあります。

これらの品々はネット通販でも購入可能で(実は)石巻に行かなくても入手可能。しかし、見知らぬ土地で美術見物をした高揚感に任せて(うっかり)買うのがこの種のお土産の醍醐味だと言えるので、「ここでしか買えない」という旅の心理で現地購入してみてはいかが?現地販売所は日和山の麓(鹿島御児神社参道の下)にある『まねきショップ』などがあり私はここしか知りませんが、たぶん他にも数箇所あるはずです。

〈蔵仲間〉
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私の展示会場〈阿部家.石の蔵〉のご近所〈本間家.土蔵〉には、加藤泉さんの石の子供たちが居ます。この敷地内に『まねきショップ』があり、店内では手作りケーキやおにぎり、コーヒーなど飲食できるので休憩にオススメ!

〈ニュー松島グッズ〉
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桂島Tシャツ/千貫島Tシャツ/鎧島(裏面)トート
私の手書き文字〈ニュー松島〉が目をひく布製手提げ袋は、無断で社名を使用したので観光船会社ニュー松島関係者から苦情がくるかも?調子良く「いい宣伝になりますよ」と言いくるめて逃げよう。

商品情報はコチラ→RAFオフィシャルグッズ

【お知らせ】明日26日、吉祥寺Ongoingのトークイベントにゲスト参加します。
詳細はコチラ→Art Center Ongoing

危ないところだった

昨年12月に「旧作でもいいから」とリーボン・アート参加のお誘いを受けたのですが、まずは「石巻に行ってみたい」という不純な動機でお話に乗らせていただいた次第です。
基本的に私は、旧作リストから出品要請のある企画展以外は、展覧会ごとに見合ったものを作る新作主義でやってきたので、制作時間が約半年とタイトではありましたが、今回も初期からの主義を貫き新作に着手しました。そしていつも通り締切ギリギリのスリルを味わい円ハゲが発生しました。
漠然としか情報しかなかった他の参加者の展示は、作家用バスツアーでやっと全貌が明らかになり、まずは皆さんのスケール感と意気込みに驚嘆!そして会場に相応しい作品をきちんと作り上げる力量に感動!と同時に、地方芸術祭とはどんなものか知らずに参加して相当ヤバかった…と肝を冷やしました。もしこれで旧作や焼き直しでお茶を濁してたら「中堅作家の惰性」と後ろ指をさされていたことでしょう。(危ないところだった)

(渡波地区の水産加工工場跡)
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小谷元彦さんの巨大女神像「サーフエンジェル」

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安良雄さん「fruiting body」の一部
これは炭化したクジラ3頭ぶんの骨で、白い脳のようなものは岩塩。

ただいま

8月18日。病気のせいで遅延し宿題になってた『延びる海岸』残り3点を携えて東北新幹線に乗車し石巻へ再び向かう。会場で待機してた展示台にレシート巻紙ドローイングを設置し、新作23点で構成する展示はようやく完成!翌日19日プレオープンは午前中から監視のバイトさん、優待客及び報道陣のツアー団を会場に招き入れ各々の団体さんが来るたびに解説し夕方には大パーティー。またその次の日20日は正式な初日だけど、参加作家は大型バスに乗って作品展示を見て回る遠足。前日同様に夕方は打上げパーティー。そして夜になり河川敷の打上げ花火見物でリボーンアートフェスティバル開幕お楽しみ行事は終了。
昨日夕方、石巻から住み慣れたかざまランドに戻り「清潔なホテルはもちろん素敵だけど、制作優先で散らかり放題の我が家はやっぱり落ち着くなぁ!」と安堵しながら、新幹線車中で食べるつもりで買ったが、お箸をもらい忘れて食べられずショックだった〈冷やしおでん〉をコピー用紙が散乱したままのテーブルで食べた。

(河北新聞ウェブより転載)
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この記事が本紙一面トップにカラーで掲載されたという噂は未確認だけど、写真のよう拡声器片手で見学者ご一行に解説した私の姿は真実です。

(珍しくて美味い食品)
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石巻駅前イオンで購入の冷やしおでん(¥298)とねぶた漬けおにぎり(¥118)
黄色い長方形は石の蔵の奥さんがくれたカステラ蒲鉾。本物のカステラのように甘くて美味い!

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正確な図形を描かない花火が石巻市民の頭上で咲いては消える。
(盆踊りも見たかったが我々の到着前に終了)

締切の墓

10日に自宅(かざまランド)で集荷された作品たちを追うように私も石巻に向かい、11日の昼から現地で設営作業を始めました。リボーンアートフェスティバルで私が担当する展示会場は、石巻市街地の門脇地区にある古い石の蔵で、3.11大震災の時には、押し寄せた津波から背後の住宅を防波堤のように守った堅牢な建造物です。
昨年の下見の際はまだ物があったので、正確な広さを把握してなかったけど、家主の老父婦のご厚意でスッキリ綺麗になった内部を見て愕然!想像以上に広い…。5ヶ月間がんばって新作23点を用意(内3点は帯状疱疹で遅延し締切に間に合わず)し、これで十分だという確信はガラガラと崩れた。当初の展示プランだとこじんまりしてしまうので横に広げる方向に。幸い設営チームが大変優秀で、急な変更にも柔軟に応えてくださいました。しかも仕事が早く、3日間の作業日程が2日で終わったので、私は未完成のドローイングを仕上げるために一日早く東京に戻れました。台風が心配だったのでよかった!

〈締切の墓〉
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旧北上川堤防の工事現場で「締切」と陰刻された石碑を発見!
締切日を約束するも間に合わず破棄。また新たに設定した締切も反故。…社会的信用を裏切る行為の連続で発生した締切の亡骸たちを、この墓標の下に埋めて供養しようか?(締切及びノルマの概念から解放された円形ハゲと無縁の世界に私は行きたい)

いよいよ来週8月20日から!
Reborn-Art Festival 2021-22ー利他と流動性ー
2022年8月20日(土)~ 10月2日(日)
会場:石巻市街地ほか

全16島(終わったが…)

円形ハゲの勢力拡大と帯状疱疹の発症という痛手を負いながら、やっとニュー松島全16枚が完成した。昨年12月の視察で遊覧船ニュー松島に乗船したことから始まったこの旅は、古絵葉書の詩的光景と皿宇宙の神秘的構図を水先案内とし、アルミ板の海原を小舟で漕ぎ漕ぎどうにかこうにか終えることができた。(でもこれで出品作品制作は終わりではない。まだ続く…)
脇腹の皮膚に浮かぶ赤いマダラと肉をムギューっとつねられるような痛みが気持ち悪い帯状疱疹は、お医者で薬をもらって治す病気だというので数年ぶりに皮膚科に行こう。(ついでに円形ハゲの薬ももらおう!)

(最後の一枚)
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波にそっくりの島は、この兜島の他に鎧島がある。
長い板に乗って櫂一本でスイスイと島巡りをする人を船上から眺め、私はとても羨ましく思った。
こんな水上移動の術が使えたら、波の彫刻見物も自由自在だ!

寡黙な助手

石は置いてあるだけでとても可愛らしく我々の生活に潤いを与えてくれるが、うちの石たちは置物の価値だけではなく助手の役割もする、まさに一石二鳥の石たちなのだ。
昨日のラッカースプレー作業でも石たちがお手伝い。型紙の隙間からスプレー噴霧が入りこまぬようガッチリとピンフォール!その重量と安定感を活かした押さえ技は大変頼もしい。文鎮の代用品として今後も石の活躍を期待する。

(働く石たち)
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型紙(くりぬいたボール紙)の端に置かれた石と文鎮。
汚れないようにラップで二重に包まれ、更にマスキングテープでぐるぐる巻きにされている。

(石と原子力船文鎮の休息)
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お疲れさまでした!またよろしく

〈蓬莱島〉
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白ラッカーで塗装したあと黒マジック(プロッキー)で線を描く。
筆ペンで描いた下絵の線をマジックで忠実に再現しているので筆で描いたように見える(はず)

〈地蔵島〉
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灯台の警戒を掻い潜り密漁(投網)する者たちの姿