カテゴリー別アーカイブ: 活動関係

窓黒フェアー★

今月11月をもって当ブログは5周年を迎えました。一昨年のように、アカウント使用料等の未払いでページが閉鎖されるというトラブルに 見舞われることなく、無事に契約更新できました。
…さて、その5周年を祝うかのごとく偶然のタイミングで『窓黒フェア』が恵比寿ナディフで始まりました!何と担当者さんが、過去の窓黒日記の中から「書籍」が登場する回を抜粋し、現在も刊行され入手可能な本を取り寄せて、ブックフェアを開催してくれたのです!書いた本人でも辟易とする長くて変な文章から、本の箇所を抽出し検索する苦労は並大抵のことではないと、その努力を偲び感謝です…。その選抜ラインナップは以下の15点

萩原朔太郎 (ちくま日本文学 ) /未来のイヴ (光文社古典新訳文庫) /悪の華 (新潮文庫)/ポオ小説全集 3 (創元推理文庫 )/無能の人・日の戯れ (新潮文庫)/肌理と写真(石内都展図録)/ドストエフスキー『罪と罰』/地下室の手記 (新潮文庫)/春琴抄 (新潮文庫)/一千一秒物語 (新潮文庫)/稲垣足穂『人間人形時代』/ツァラトゥストラかく語りき (河出文庫)/シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』 (ちくま学芸文庫)/シンプルなかたち: 美はどこからくるのか(森美術館図録)/セリーヌ『夜の果ての旅』

読者諸君には周知の事実ですが、以上の本は私が読破及び熟読したものばかりではなく、斜め読み、つまみ食いで楽しんだ書籍も混在しております。なので全ての内容を私が把握してるとはかぎりません。…しかし、どれも素晴らしい本です。中には不思議な書物もありますが、それは貴方の次の扉を開く大切な一冊になるかも?ぜひご覧あれ!(イチオシはハダリー登場の『未來のイヴ』)

(店内一隅に据えられた窓黒フェア)
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いつの間に『悪の華』表紙がムンクに!稲垣足穂『人間人形時代』が廃刊されずに、今現在も謎の小穴が空いていることに、大変に心強く思う。

(謎めく解説文)
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ブログの存在を知らず立読みしたお客様は、本に挟まれた変な文書を発見し不安に駆られることだろう。

(素敵なブックカバー)
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窓黒コーナー本を買うと、オリジナル窓黒ブックカバーで包んでもらえま〜す

他の書店でも販売開始

昨日15日より、我が『予感の帝国』は恵比寿ナディッフ以外のお店でも入手可能になりました!おそらくナディッフ他店、オンラインショップ、銀座蔦屋さん等が扱ってくれている(はず)ですが、取扱店はごく限られていると思われます。
そして(確実に入手可能な)恵比寿ナディッフでは、12/9まで開催の『予感の帝国展』会期限定の特設コーナーにて様々なグッズも陳列販売されてます。予感の帝国ロゴTシャツ、丙丁戊カンバッチ、ステッカーなどなど(実物の写真は無い)。ナディッフ特製グッズに興味のある人は、お店でご購入の検討されたし。
因みにナディッフ謹製グッズの他に『ぼんやり階級トート』も販売中!これは〈高級おしゃれ服店のノベルティ〉というコンセプトのもと制作したのですが、当初その意図が解されぬまま「値段の割に薄っぺらい」との感想がありました。しかし最近になって「思いのほか重量に耐えられ、ゲラや原稿、下絵などを持ち歩くのにピッタリ!」というご好評をごく限られた職種から多数頂戴。もちろん私も愛用!卑下と侮蔑に満ちた布カバンを持つ自信のある方は是非〜

(スタンプ作業中)
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全バッグに名前ハンコを押した証拠写真

(選べない印は二種類)
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これを落としたり、置き忘れをしたら私のところに届く(かも?)

四次元ボーヤの茶席デビュー

明治神宮の森の中にある隔雲亭という明治天皇ゆかりの日本家屋にて、二日間限定の作品展&茶会が先週末開催されました。煎茶道「小川流」の家元・小川後楽先生を京都からお招きし、現代美術を鑑賞しながら煎茶のお手前を楽しむ、ちょっと奇妙で風雅な会でした。
私はメインの茶室の床飾りを任されたので、無難に掛軸作品『サバ景図』を選び、サバ景のテーマである借景と見立てを連想させる置物として、我が愛石・四次元ボーヤを飾ることにしました!突然の茶席デビューに四次元ボーヤもビックリまなこです。床飾りの格式を知らない素人のしつらえでしたが、この日に披露された「文人手前」という煎茶のお作法にピッタリの床飾りだと家元から賞賛され、同席した好事家及び文人墨客を前に恥をかかずにすみました…。二日間計8回の茶席に参加した四次元ボーヤは、家元の講釈をその都度聞き、文人とは如何なる人物を指すか、文人と煎茶の関係などをよ〜く学び、以前より賢そうな顔になったような気がします。

(床飾りの宇宙)
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「枯山水を模したサバイバルゲームの光景」
このような説明に上流階級の皆様は納得されたであろうか?

見学者の撮影に応じる「素晴らしい石」
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四次元ボーヤは石を愛する好事家からも絶賛され、どこで入手したのかと不思議がられたが「沖縄料理屋で泡盛を飲みながらヤフオクで落札した」という詳細は内緒にしておいた。

庭からの陽光を浴びる人外交差点
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何故か(サイズが) ジャストフィット!

緑陰に染まる人間富嶽
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アルミ箔だけど障壁画なので、むろん日本家屋に(サイズは)ピッタリ!

雨の中ありがとう

過日9日、雨天でお足元の悪い中ナディッフアパートまでご来場くださった皆様、誠にありがとうございました!おかげさまで我が『予感の帝国』上梓の祝賀会はつつがなく執り行われ、皆様と楽しいひと時を過ごすことができました。また会場にて本をお買い上げくださったお客様にも大感謝です。何冊かサインを書きましたが…字に自信がないのと、本を汚さないかという心配から本当は得意ではありませんが、今後も求められれば喜んで書きます。そして変な絵を描いて欲しい人には描いてあげる。絵の選択肢はカワウソ/アヒル/トーチカ/オバケの4種類で〜す。12月1日のトークでも書くので、本を汚されるリスクを恐れない勇敢な君には一筆進ぜましょうぞ。(恵比寿ナディッフに絵なしサイン本少数在庫、それでもいいという人は店員さんに聞いてみてね)

(九軍神のうちの3軍神)
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「アルミ箔を貼るのが上手になった」とほめてもらったが、(実は)以前制作したアルミ箔障壁画使用のホイルの厚さは11μm、今回新たに使用したホイルは20 μmでほぼ2倍の厚みがあり、私の腕が上がったのではなく「アルミ箔が丈夫になった」というのが真相。

(よろしくね〜)
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 (激しい笑顔の) 私がオススメする『予感の帝国』の帯文には「祝福することのできない者は、呪詛することを学ぶべきだ!」とツァラトゥストラの得た天啓が大きく書かれている。そう、すなわち私は爆笑顔で呪詛の学習を推奨しているのだ。

明日9日先行販売&0PR

初作品集『予感の帝国』は「7月末に刊行予定」と告知し注文を募ってから、諸々の事情によって延期を繰り返し(あれから約3ヶ月経過)、 注文して下さった皆様に不安を抱かせてしまいました。ご心配をお掛けしましたが、愈愈やっと明日9日、恵比寿ナディッフにて先行販売の運びとなりました。「秋頃には刊行云々…」と情報をぼやかし続け、気がつけば秋というよりむしろ冬に近い季節に…長い間辛抱強くお待ちいただき有難うございました!

〈そして〉予感の帝国誕生を祝し、発売と同時に恵比寿ナディッフにて記念展を開催します。展示会場では、表紙になっている巨大木版画「ディスリンピック2680」部分と、新作「九軍神(ディスリンピアン)シリーズ」のうち3点と、初めて描いてみた漫画の原稿などの展示と、ぼんやり階級ハンコ(スタンプコーナー)を設置いたします。
オープニングレセプションは午後7時からです。皆様のお越しを心よりお待ちしております!!

9秒台 or DIE
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〈九軍神Sより〉決死の覚悟でスタートダッシュする両毛超特急選手の姿。

★オマケ情報★
恵比寿ナディッフ(orオンラインショップ)で予感の帝国を購入した(先着?名様)のお客様は、このアルミ箔作品よりも更にギラギラと銀色に輝く大型シールがもらえるという。どんなシールか見たい人(欲しい人)は、両毛選手のように急ごう!

『予感の帝国展』オープニングレセプション
2018年11月9日[金] 19:00-20:30 於:ナディッフギャラリー(恵比寿)
*詳細はこちら→NADiff a/p/a/r/t

章ポエム

ネット通販 amazonでも商品情報が公開され、我が『予感の帝国』の発売はいよいよ秒読みの段階となりました。書籍説明の欄には目次(章題)が紹介され、これで本書の内容がうかがい知ることができる、と思いきや、この章題は読者のイマジネーションの助力を必要とするポエムで、不穏な先触れにすぎません。(例:第一章 黎明が落日を約束する予感の帝国)
この章題は、巷に溢れ(笑いの種となっている)マンションポエムの書式を踏襲した短詩です。住宅販売の広告に添えられた俗称「マンションポエム」と呼ばれるコピー文は、もっとも身近にある詩の一種であると言えましょう。では何故マンションポエム風の章題にしたのかというと、編集者アヤメさんの「章題がマンションポエムだったら面白いですね」というアイディアに「それはいいですね」と私が乗っかっただけです(名案ありがとう)。キャンディーズの『微笑がえし』をヒントに、自作のタイトルから引用した単語で構成した詩になっているので、どの単語がどの作品タイトルからの引用か(ヒマだったら)探してみてね!

〈典型的マンションポエム〉
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ありふれたマンションを邸宅に昇華させる、勿体ぶった句読点。

〈高度なマンションポエム〉
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入沢康夫詩集『声なき木鼠の唄』より
(一、声なき木鼠の唄の断片/ 9 木箱)

★イベント情報★
11月10・11日『中今茶会』
明治神宮〈隔雲亭〉にて二日限定!イチハラヒロコさんと私の作品展示&茶会が催されます。
詳細はコチラ→2018 創造する伝統・杜の中の文化祭『中今茶会』

赤い丸の内

41年前に新玉川線(現.田園都市線)が開通し、路線の通る桜新町に住んでいる私は、幼稚園児のときからこの地下鉄を利用しています。真っ暗なトンネル奥から生暖かい風が流れてきて、轟音とともに電車がやって来ると、スリルと期待に満ちた風圧に小さな私は足を踏ん張ったものでした。新玉川線の銀色の車両と、タイル張りのお風呂みたいなホームがお気に入りで、このピカピカでコザッパリとした電車に馴染んでいたせいか、たま〜に乗る丸の内線の真っ赤なボディ(帯状に柄の入った車両)が私の目には不気味に映っていました。…何故か子供の時分は、このような有機的で抽象っぽい戦後のモダンデザインに恐怖を感じ、ほかにも三越の包装紙・オリンピック公園・岡本太郎グッズなども同じく薄気味悪い部類に所属でした。そして最近のニュースによると、幼い私に不気味な印象を与えた例の車体を元にした、赤く有機的な(イモムシ風)デザイン丸の内線新車両が来年2月に運行されるというのです。
赤い電車は戻って来る。けれども私は[朝日:俳壇歌壇]紙面を去る。晩秋の風情を乗せサヨナラを告げる地下鉄とともに、これでお別れです。朝日新聞ご愛読の皆様、担当者がうっかり挿絵を依頼をしてきたら…またお会いしましょう!

〈アデュー!東京所々〉
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何でも描いていい挿画連載は楽しい仕事でした。3ヶ月間ありがとうございました!

〈元祖・東京所々〉
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美術漫画第一人者G.パンターによる〈DAL TOKYO〉
東京とは(たぶん)無関係に展開していく断片とその集合体。英語でぜんぜん読めないので翻訳出版を熱望する

嘘の街

戦前の渋谷で子供時代を過ごした母方の祖母が「ハチ公が屋台の酔客から焼き鳥をもらってる現場をちょくちょく見た」と生前語っていたのを憶えている。ハチ公は死んだ主人を偲んで毎日駅に通っていたのか?それとも焼き鳥に味をしめて出没していたのか?諸説ある忠犬ハチ公物語の真相は定かではない。それは、渋谷川が「臭い」とフタをされ暗渠になったり、かと思えば再開発で緑化されイメージアップに利用されたりするのと同様に時世に左右されるものである。

今週の[朝日:俳壇歌壇]挿画には、昭和初期のスタイルに身を包んだ男女の害虫が渋谷交差点に群がり、我が物顔にダンスする享楽的な場面が描かれている。だが「渋谷くんだり」と渋谷を田舎扱いしてた父方の祖父の言葉から推測すると、この時代はまだ渋谷は繁華街ではなかったようなので、この版画の情景もまた虚偽である。(絵の中央には、和装の女(虫)が警官によって身柄確保されている様子が見える。学生服で擬装しダンスの輪に潜入していた警官に騙されたのであった。)

〈SHIBUYA〉
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昭和初期のダンスホールの写真には、男装の娘とおじさん、男同士、女同士のペアなどが散見され、みな美しく着飾り踊っている。エログロナンセンスの語感よりずっと清潔で優雅な雰囲気だ。

予感の帝国(公式情報)

ナディッフ公式WEB上の《予感の帝国展》キービジュアルには漫画の1ページが掲示されている。しかしこの本は漫画本ではなく画集で、本文の章ごとに私の書いたへんな短詩が掲げらていても、むろん詩集ではなく画集です。そして自作への解説文 (現在過去未来の誰に向けられたか不明の警告と皮肉)は、爽快な読後感とは真逆のへんな気分を誘発すること間違いなし、と言えましょう。

この地底王国かざまランドの暗黒が反映された作品集『予感の帝国』に射す一条の光は、本の最後を締めくくる足立元さん執筆の論考です。明快な考察と品位に満ちた論評によって、不気味に自己完結な(ちょっと怖い)図書に、読者皆様との交歓を許可する梯子が設置されたような…そんな親近感がもたらされました!〈そして告知〉美術界を鋭い視点で眺望する視覚社会史研究者・足立元さんとのトークイベントを恵比寿ナディッフにて12月1日に開催しま〜す(詳細は以下)

(これが表紙)
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《予感の帝国展》11月9日〜12月9日
於:ナディッフギャラリー(恵比寿)

〈トークイベント〉足立元氏 × 風間サチコ
12月1日(土) 18:00~20:00 於:ナディッフ店内(恵比寿)
*有料*要予約*定員70名
*詳細はこちら→NADiff a/p/a/r/t

二重の誤認

今まで私は、皇居の濠に架かるこの橋の名前を「眼鏡橋」と誤認していた。しかしそれは長崎市にある観光名所の橋の名称であることを知り、では昔の東京観光絵葉書に表記されている「二重橋」が正しいのだろうと思って、今週の[朝日:俳壇/歌壇]挿画のタイトルを〈NIJUBASHI〉とした。
だが本当は、この水面に映る姿がメガネよりもむしろ、北方民族の着用する遮光器に似る東京の名所、私以外の皆様も通称「二重橋」と認識している橋の正式名称は『正門石橋』であり、本物の二重橋は、誤認二重橋の奥に架かる『正門鉄橋』なのだという(ことを挿画掲載後に知る)。真実はともあれ、二重橋のイメージとは程遠い直線的な正門鉄橋は、今後も二重橋の呼称を奪還するのは難しいだろう。(大多数の認知が真実となった一例だと言える)

(正式名称:正門石橋)
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縄文人も装着していたのだろうか?
私も木製のカッコいい遮光器をかけて街を歩きたい(走りたくはない)