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みんなどこへ行った?

先日紹介の書籍『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』には、2年前に白鳥さん御一行が黒部市美術館「コンクリート組曲」を鑑賞された時のことが〈第9章・みんなどこへ行った?〉にて書かれています。この章題はNHKプロジェクトXで有名な歌、中島みゆき『地上の星』からの引用ですが、(私もよく歌う)この曲のこの歌詞がどういう経緯で登場するのかは本を読んで確かめよう。

(図版はどこへ行った?)
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彼方此方に展示した我がディスリンピックは富山県(黒部市)でも展示(2019年)。白鳥さんたちはこの絵を前に色々とお話しされましたが、参考図版はまるで海苔弁公文書か墨塗教科書のように真っ黒に隠蔽されてる!何故でしょう?

(本当は谷山浩子『地上の星座』の方が断然好き)
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じゃーん!表紙の裏全面にディスリンピックが!
真っ黒な四角で視覚情報の無い状態(闇)を再現し、本文を読みながら描かれた内容を想像。最終的に表紙をペロっとめくって答え合わせができる、という趣向になってます。

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御一行が美術館を巡る様子は宣伝動画で見れます↓
https://www.youtube.com/watch?v=zXsu5RB4x4U&t=17s
この映像は公開予定のドキュメンタリー映画の抜粋版です(都現美TCAA展会場がちょこっと登場)。

リミテッドコンタクト+心眼

ブラインドサッカーは目隠しを装着して行うフットサルのようなスポーツですが、目の見えない選手たちがあたかも見えてるが如く動き回るために「音と声」のアシストが重要ということをパラリンピックを観て初めて知りました。金属片の入ったボールは転がると音が出る仕組みで、接触事故を避けるために選手は声を出して走り、ゴールでは目の見えるキーパーが大きな声で指示を与え、ゴール裏には敵チームのガイドがいて「ここを狙え!」とゴールの枠を棒でガンガン叩いて教えます。日本代表チームは今大会に向け、四角形のフォーメーション維持のため4人の体をゴムチューブで繋いで走る特訓やボイストレーニングを重ね、気配を察知する感覚をさらに磨き、各選手が上空からフィールドを鳥瞰してるのでは?と疑うほどの、まるでサイキック忍者のような驚異的な動きを見せました。

新刊『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』は、著者の川内有緒さんが全盲の白鳥建二さん、友人のマイティさんたちと一緒に美術館やギャラリーを巡った出来事を記した本です。大抵の展覧会は「見る」ことが前提なので、川内さんら同伴者が何が展示されているのかを白鳥さんに説明し、その言葉を受けイメージや解釈を紡いで、作品を介しての会話が始まったりするのです。これは目の見える人が見えない人をアシストしてるように見えて、見えない白鳥さんから別の見方を教えてもらえるガイドとも言えます。晴眼者と視覚障害者(或いは日常における他者と自分)の感覚には違いや隔たりがあるけれど、アートを会話の叩き台に、サッカーボールのように蹴って音を出し声を出しコンタクトすれば、闇のフィールドに(何か明るい)球筋が見えるかも?という可能性。解釈に正解の無い美術作品なら自由に転がるボールに持ってこい!(私の作品もどうぞ蹴って!)

社会的リミテッドコンタクトの習得は、相手と自分を知る声=言葉、そして察する力=心眼を磨くことにある。だがしかし、私達は肉眼から得る情報に依存しすぎて、心眼の鍛錬を怠っているのかもしれない。最近スマホの見過ぎで実際の視力も落ちまくりの私は深く反省するのでした。

昨日(9/3)発売!
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『見えない白鳥さんとアートを見にいく』
川内有緒 (著)
集英社インターナショナル(¥2,310 税込)

※私の展示も見てくれてま〜す↓以下詳細
https://www.shueisha-int.co.jp/mienaiart

粘土の番長

アダン族の呪術人形/A7V戦車/水門/ダム/トーチカなど、原始的造形とコンクリート構造物の偉容からフォルムのヒントを得た粘土の男・スクールウォーズマンは、手首と長ランの裾が出来上がり、制服のボタンを付けたら完成です。

《粘土ロマン》
今回使用した手芸ねんど (石粉粘土)の主原料:シラスバルーンとは、2万5千年前の火山噴火で生成した「シラス台地」から採掘した鉱物を超高温で焼いた新素材のことだそうです。悠久の時間、堆積し続けた火山灰が100均ショップ粘土となって今ここに!(そしてSWM人形が誕生した)

富山コンクリート紀行
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黒部第二発電所小屋平ダム水門塔

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冷徹な表情のトーチカ(砺波市内)

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「手首と裾を作ってくれてありがとう」

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「ダムの写真なんか眺めてないで早くボタンを付けなさい」

粘土男と私

現在製作中の粘土男(スクールウォーズマン)は、乾燥と肉付けを繰り返しながら日々成長しつつある。昨日は両腕が完成し今日は手首を成形する。百円均一店で購入した6パックの『手芸用 造形ねんど(200g)』は既に4パック使用し残りは2パック。これで手首と長ラン裾部分その他部品を作って粘土が余ったら、粘土製ミニ戦車を3輌ぐらい作りたい。(早くこのSWMを完成させるのだ)

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机に寝そべる粘土男「靴の踵を乾かしているのだよ」

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夕飯を見下ろす粘土男「おや,今夜のおかずは麻婆茄子ですな!」

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「ブログなんか書いてないで早く手首を付けなさい」

粘土の男

新商品のために原型になる粘土人形をつくってます。粘土工作は数年前にミニトーチカをつくって以来、そしてフィギュア人形をつくるのは中学時代のラムちゃん以来です。身長が31cmある石粘土の男は「スクールウォーズマン」という題の木版画作品の登場人物で、正面の姿しか設定してなかったので立体化するにあたり(矛盾だらけの原画ゆえ)整合性を模索するのが大変!理想はアフリカの部族アダンの呪術人形のような素朴でシャープな造形です。うまくつくれるかな?

(粘土の男)
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巨大化した詰襟は風雪に晒されたトーチカのイメージ

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粘土に夢中なモンテッソーリ幼児教育時代

漫画Tシャツ通販予約開始(NADiff)

本日28日よりナディッフ新発売Tシャツのネット通販先行予約が開始されます。8人の作家先生参加のTシャツは全8種類!私の月光ちゃんTシャツは3年前刊行作品集『予感の帝国』に書下ろした漫画ディスリンピック予告編の6ページからの抜粋で、なんとこの未完の漫画はあれから1ぺージも増えず、そして皆様の記憶から消えつつある… (Tシャツを見て思い出そう!)
これで漫画を描くのは得意でないことが判明したので、頭の中では既に完結しているこの物語は、カレル.チャペック著『ロボット』のようなシナリオ風に書いて漫画は挿絵程度に描くことにしました。(来年着手予定)

月光ちゃんTシャツはどれでしょう?
ART TEE LAB最終稿
詳細はコチラ→[ART TEE LAB]
(店頭販売は8月予定)

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作品集『予感の帝国』も販売中で〜す!

陳謝

〈読者の皆様へ〉友人から「ブログのコメントが読めるようになってるよ」と指摘をされて、当ブログのコメント欄が書込みが可能で、更にお便りが第三者の目に触れてしまっていることがわかりました。コメントを頂いていること、閲覧可能になっていることに気付かず放置してしまい申し訳ございませんでした。図らずもスルーしてしまったご無礼をお詫びします。個人情報を記入されている方はご注意くださいますよう宜しくお願いします。

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コメント欄へのお便りありがとうございました!
近々セキュリティー問題を改善する予定です。すみません!

ありがとうございました!

22日はTCAA展の最終日。翌日にはその撤収作業を済ませ無事に展覧会が終了しました。臨時休館で約1ヶ月中断してしまったりと全てが順調とはいきませんでしたが(なんと!)2万6000人ご来場とのことで大変に有難く思います。(これが人流というものか?)
情報量過多な作品がてんこ盛りで鑑賞後グッタリした方もおられるかもしれませんが、私自身は入場無料で大量の作品を観ていただける機会が与えられて大満足です!ご協力してくださった方々、観てくださった皆様に感謝です。ありがとうございました!

「また会おう!」
goshumaroのコピー
五輪貴族・近代五種麿男爵より

もうすぐ終了です

紆余曲折を経て再オープンした都現美開催TCAA展ですが、早くも来週火曜日に最終日を迎えます。感染予防対策が煩わしく大変な中ご来場くださった皆さま有難うございます!
残りわずかな日数ですが、TCAA展初見の方も再来場の方も、M.マンダース及びライゾマティクス展のついでの方も(入場無料なので)是非ともお立ち寄りください。

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TCAA受賞記念展 於: 東京都現代美術館
〜6月22日(火)終了
会期中無休(月曜日も開館)
入場無料!
要予約:こちらからどうぞ↓
https://www.e-tix.jp/mot/tcaa.html

*ご来場の際は美術館情報をご確認ください
[東京都現代美術館HP]    [TOKAS広報サイト]

★ギャラリーツアーの動画が公開されました↓

https://www.tokyocontemporaryartaward.jp/exhibition/exhibition_2019_2021.html

(蟻のように)是非ご来場を!

30年ほど前にカザマーゾフ(兄)から「陰惨で面白いから読め」と薦められたド氏長編小説は読まず、内田百閒『冥途・旅順入城式』の方は面白おかしく読んだ。これは短編小説が収録された文庫本だったが、山東京伝先生宅の書生さんが、奇妙な来客(蟻)を拒もうと苦戦する「山東京伝」が特に面白かったと記憶する。
ここ数日、朝になると台所に蟻の偵察隊がやってきて、お皿や茶碗まな板のヘリをグルグルと歩き回り、何も発見できず夕方には手ぶらで帰巣する。なぜ終日がかりの徒労を毎日繰り返すのか?せめて午前中に気がついて帰ればいいのにと思う。そして(実在した山東京伝とは全く無関係な)変な小説を思い出し、蟻たちを追い返すことの難しさを痛感する。

【昨日、東京都現代美術館再オープン!】
緊急事態宣言下で「なぜ大相撲観戦は良くて美術鑑賞はダメなのか?」と憤懣遣る方無い思いをしている美術愛好家の皆様、ぜひ入場無料のTCAA展にご来場ください!この展覧会は蟻のように何回入場してもお代はタダ。(万が一予約し忘れても) 蟻たちを追い返すような非情な措置は執らない(はず)。

(宛名が「風閒」という誤字だったことがある)
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読み返そうと『冥途・旅順入城式』を探したが発見できず。
谷中安規の表紙が幻想的な文庫本は何処に消えたか?

(蟻のように)是非ご来場を!
ディスリン蟻
ディスリン蟻
TCAA受賞記念展 於: 東京都現代美術館
6月1日再開!〜22日終了
会期中無休(月曜日も開館)
入場無料!
要予約:こちらからどうぞ↓
https://www.e-tix.jp/mot/tcaa.html

*ご来場の際は美術館情報をご確認ください
[東京都現代美術館HP]    [TOKAS広報サイト]