昨日6/8「関東地方が梅雨入りしたとみられる」とぼんやりした発表があり、あっという間に今年も半分過ぎて夏になることを実感する。私はといえば2022年末に終わらせる予定だった大掃除をまだ続けており、家がスッキリと片付く日はまだ先になりそうだ。
この掃除難航の原因は何か?それは大量の所有物の中から〈発見〉と〈紛失〉を繰り返す質量不変のプラスマイナスゼロの法則にあると私は確信している。
(行方不明だった第一次世界大戦期のロマンチック絵葉書が発見されたが、今度は襖に張って毎日眺めていたニュートン記念堂の印刷物と必需品の円形テンプレートが行方不明←大小の化粧品の蓋で代用)
今も昔もこの世に存在しない巨大建築
(を出力した紙が行方知れず)
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お気に入りの時計(腕輪)
親知らず抜歯をきっかけに始まった歯科通いは、処置が必要な箇所が次々と見つかり今も続く。
昨日は歯科衛生士のお姉さんから歯のクリーニングを受けたのだが、その最中キィーンと唸る道具を持つ手が急に止まり「あら、時計どうしたんですか?壊れてますよ。歯石を取ってる場合ではなく探しに行った方がいいのでは…」と驚いたように私の手首に巻かれた物体について指摘してくれた。だがしかし心配はご無用「ハハハ…この時計は機械が取れた状態のガラクタを(わざわざ)買ったのです」と私が説明すると「あ〜そうなんですね!安心しました」と納得してくれた。
(私たちが話題にしてる時計とは金属の枠とベルトのことで要するに〈ブレスレット〉のことだ)
君はもう騙されたか?
これは世田谷ボロ市のヤクザな露天商から500円で購入した、私が一番気に入ってる時計(ブレスレット)だよ。
ツッパリ美術学園
目黒2件
現在目黒区内で開催中の展覧会を2件ご紹介。
目黒不動尊の山門からほど近いギャラリー・LEESAYAでは、私が考えた変な名前で作家活動を始めてから早10年となった毒山凡太郎くんの個展が6/4(日)まで開催です。
けこぼ坂上にあるギャラリー・青山|目黒では無人島で先月開催した『日本国憲法展』のパート2が6/11(日)まで開催。無人島の暗ぼったい雰囲気とは一転、陽光の差し込む明るい部屋で日本国憲法と美術作品のコラボレーションが楽しめます!
(このガラス戸が目印)毒山凡太郎 個展
Let There Be Lightー光あれー
毒山くんは広島現美リニューアル展でも展示してます。立派になったねぇ…
被災地(福島)にあった波板を使用した作品
コンセプトも造形も率直なところが良い。蛍光灯で透すと美しく変化するボロ波板にびっくり!!
明るい室内からけこぼ坂が見える[青山|目黒]
憲法第11条と共振する臼井良平くんのガラス作品
不死身ですね!
一昨日は千駄木~谷中で知人友人の展覧会を観て周りました。櫻木画廊『パロマー氏と問題神父』展では作家の吉村宗浩さんが在廊されており、へんな解説図をもとに聞かせてくださった武蔵美時代の珍騒動には大いに笑わせて頂きました。スマートに事が進まないところに可笑しさと愛らしさを感じる思い出エピソード同様、とぼけた美しさを湛えた絵画を観ることができる展覧会は6/4(日)まで!
そして昨日行った銀座のギャラリー58『中村宏 戦争記憶絵図』展では、なんと!中村先生と電話でお話するという嬉しいハプニングが!私が中村宏ファンだと知って画廊の方が繋いでくださったのですが、超緊張して「お久しぶりです風間です。先生は不死身ですね!!」と失礼なことを言ってしまった〜。確かな構図と筆致が若々しい新作を観た感動で、思わず「不死身」と口走っちゃった。
今までリアルな戦争を題材にしなかった先生が、90歳になられて〈戦争記憶絵図〉を新作で発表するという柔軟さと気概に対し心底リスペクトしかない。気力/体力/画力を維持し続ける中村宏先生の展覧会は6/3(土)まで!
(上) 新作タブローを〈ネオ・アナクロニズムの亡霊〉と称ぶ中村宏展DM
(下) 新しい関係に発展したパロマー氏と問題神父のDM
『パロマー氏と保護犬』
奥行きのない寒冷地の景色と暗く固まった表情に離れがたい魅力を感じます。
「風間さん、先生の作品のような柄のワンピースを着ていらしてますよ」と画廊の方が報告すると電話口から「ワンピースいいねぇ!最近はパンツスタイルの人が多いから…」と先生の声が聞こえた。昨日は中村宏さん不老の秘密を知ることができて大変勉強になった(皆さんが知りたい秘密は後日)
男の装身具
本日ご紹介の藁半紙クレヨン画は、茶色の三揃にピンク色のYシャツ、ベストから飛び出た紫のレジメンタルタイという古風なスタイリングの紳士を描いたものです。
ベルトのバックルとお揃いの金色のカフスボタンで着飾った濃厚な顔つきの伊達男は(想像上の人物とはいえ)デッサンの酷さを露呈しており、特に中指の第一関節だけ曲がってる点が気になります。ちなみに私は第一関節のみ曲げるような器用な技はおろか、ピースすらちゃんとできません。(身体中の可動域が狭い)
どちらかというと〈殿下〉に似てるかも?
殿下というのはドラマ『太陽にほえろ!』に登場する刑事(デカ)の渾名です
〈男の装身具コレクション〉
30年前(私にだけ)大流行したのがタイピンとカフスボタンの蒐集だった。そのほとんどは処分したが選りすぐりの品だけ残してある。このステキな銀色カフスボタンは、ボーリング選手が彫刻された珍品。
(一番のお気に入り・東芝カフスボタン)
なにか不明の電子機器がクールなカフスボタンは、武蔵美学園に登校するさい頻繁に使用。
灰色ピンストライプのスーツ、ネクタイ、黒Yシャツの袖口にコレが定番! (おかしな格好で木版画を制作)
カラー時代(2)
昨日に続き30年前の灰色スラックス作品をご紹介しよう。当時なぜスラックスに興味を持っていたのかは全く思い出せないが、スラックスのディテール (ファスナー/タック数/ポケット/ベルトループ等)にこだわりがあり、仕上げに金属バックル付きの紳士用ベルトを描き加えることが常であったことは憶えている。
藁半紙にクレヨン
上半身裸の従者が主人にネクタイを譲渡する図
(男と男の間に鹿が3頭いるのがうっすら見える)
旧かざまランド引越しで発見された(その時の写真)
木製パネルに釘で打ち付けられた灰色スラックス(実物)の開きには、2人の男と鹿がペンキ/ジェッソ/クレヨンで描かれている。これはヌーヴェルバーグを意識した作品だったと記憶するが、なぜ鹿が登場するのか?描いた私でさえわからない。
カラー時代(1)
現在、白黒木版画専門と周知さるる私だが、30年前には色付きの絵も描いており、それらは今もファイルに収められ保存されている。当時流行のニューペインティングに触発され、自動記述的に描かれた絵画たちは最初から意味はなく今も意味不明。ただ20代前半の若者心理を窺い知るのみである。たまたま作品の存在を思い出したので本日から数点を読者諸君にご紹介しよう。
藁半紙にクレヨン
任侠映画『緋牡丹博徒』お竜の弟分(不死身の富士松)がモデル。
クライマックスの殴り込みシーンにて、他の者は短刀や長ドスが武器なのに、富士松だけがダイナマイトを腹に巻きつけて奮闘!その異色の戦闘スタイルに衝撃を受け、当時好きだったピンストライプの灰色スラックスを着用させた姿で描いたと記憶 。燃えさかる松明を持たせたが、もちろん深い意味はない。
ソヴェートの不気味ヘリ
まったく終結の兆しが見えない露によるウクライナ侵攻において、ウ軍がソ連製の古い攻撃ヘリコプターを運用していることを報道で知る。
こんもりした曲線の1950’sクラッシクカーを彷彿とさせる不気味なデザインのMi-24やMi-8が、現下21世紀の空で戦っている異常性は、戦時国のジリ貧状態を現し、こんな侵略戦争が現実に起きてしまう時代錯誤の恐怖を物語っているのだ。
生身の人間が引き起こすエラーは成功よりも甚大な影響を及ぼすので、いっそのこと人間は政治を手放してAIに采配を任せたら良いのでは?人類の知の集大成だから(たぶん)間違えない(はず)。これからは重要な判断は無政府AIにお任せし国家は解体だ!そして無用になった兵器は鑑賞物・美術品に…「AIバンザイ!!」
ここはワルシャワの〈ポーランド軍事博物館〉だよ
シャープな造形をしたWW2時代ドイツ特殊車輌sd.kfz.251とsd.kfz.138/2。世界のパンツァー愛好家に大人気!(わたしも好き)
誰でも無料で入れて実物兵器見放題の庭にて
旧型Miヘリを私は見た(それは4年前のこと)
攻撃と輸送で大活躍の量産ヘリコプター、ミル24(ハインド)
かわいい落下物
木曜日早朝。枕元のスマホから鳴るけたたましい警告音と「地震です地震です」の声にビックリするが、ぺっと消して布団にもぐって(安全確保し)再び眠ってしまった。
グラグラと長く揺れた地震の震源地が千葉(震度5強)だったことは昼に起きてから知り「そういえば1階の置物たちは無事かな?」と点検を始めたのは日が暮れてからだ。見回ったところ落下したものは廊下の漫画コーナーに置かれた月刊ムー特製〈火星の人面岩ストラップ〉とキン肉マングッズ〈ベンキマン.シール〉の2つのみで、他に異状はなかった。(このツマラナイ物品たちの安否を気遣うのは所有者の私のみで、これらを可愛いと思っているのもおそらく私だけだろう。)
「落ちてましたよ」
残虐超人〈ベンキマン.シール〉
(現在ではベンキ超人に六芒星はNGだろう…)
落下で新発見!ハダリーと人面岩とベンキマンの顔が似ている
定位置〈漫画コーナー〉に戻った2名
(約30年前にサダヒロカズノリ氏がくれた作品はマスキングテープの経年変化を教えてくれる=黄ばむ宿命)