カテゴリー別アーカイブ: 出来事

宇宙の壁

長尾和男の詩集『空間祭』に収録の散文「宇宙の壁」によると、この詩人は何万光年もの上天にある宇宙の巨壁まで(空想で)行って、光以上の高速で地上に帰還するという。そして旅行から帰ってきた人のように、身辺俗事を珍しく見廻して、ごみごみした現実世界の材料を拾うという。

私もコレを真似て、目を瞑り、私の心の帝国へ旅にでる。そこには建設中の巨大競技場とマスゲームのリハに熱心な少女たちの群が視え、なかなかの壮観である。…さて、心の帝国から帰還し目を開けると、目の前に何があるか?卓上一面に広がる下絵の山だ。空想世界の資材はごみごみと堆積してゆくばかりで、いつになったら建設されるのか?(そこには画力の壁がある)

【むしろ完成予想図のままが良い】
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直径150mもある球体の伽藍堂(空洞)内部は巨大天球儀のような模擬宇宙
建築家ブレの描いた「ニュートン記念堂」は見る人それぞれに宇宙の壁を提供し続けている(実現しない夢のほうが良い実例)

妖精のオナラ

ドイツ兵も携帯している黒パン「プンパニッケル」その名を訳するとプンパ=屁で、ニッケル=山の妖精という意味らしい。
食品に「山の精のオナラ」と名付けるドイツ的感覚には、かのシュヴァルツヴァルトのごとき森厳さを感じさせる。それは、人造された神宮の森ですら彷徨ってしまう私には理解不能の領域だ。プンパニッケルの主原料であるライ麦は食物繊維が豊富で、食べると腸が活発になりオナラが出やすくなるが、まさかそんな下品な由来ではない筈で、きっと詩的な語源である筈と私は信じたい。

【さわやかな朝食風景】
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黒パン上の白い物体は消しゴムじゃないよ(答:クリームチーズ)
片側に紙/ペン/定規などを寄せて、食後すぐに作業が再開できる合理的な卓上。質素倹約を旨とするドイツ人にならい、このように粗末な食事を心がけている。

中今茶会

昨日は明治神宮の隔雲亭で催された作品展を兼ねた茶席に出席してきました。作品鑑賞の時間を考慮し早めのご来場をと案内されてたのに、11万人もの勤労奉仕隊動員によって造営された巨大森林で迷子に!頼みのグーグルマップには何故か代々木公園 鳥類観察聖域=隔雲亭と表示され、この誤った誘導のせいで危うく遅刻するところでした。
今回初めて体験した「小川流煎茶」の茶席は、椅子に腰掛けて煎茶(昨日は番茶)を頂く近代的な作法で、慣れない場で粗相をしないか心配でしたが大丈夫でした。宮中で供されるレベルのお菓子やお茶が丁寧なお手前で給仕され、スーツを纏ったお公家さんのような家元の講釈を傾聴しながら頂きました。湯飲みに二分目ぐらいしかない微量の激ウマ茶をちょびっと飲み、お菓子を一口だけ食べる、これを交互に三回ぐらい行うのが作法らしいです。今回は焙じたお茶なのでこれでも量が多いそうで、煎茶は数滴しか飲ませてもらえないらしい!ペットボトルの底に残った水を大切に舐める…そんな遭難者のような心境が味わえるかも?

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ここが隔雲亭(写ってる人物は私ではない)

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この変な形の菊が外国人に大人気!

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【原宿みやげ】
雑貨屋でモップ型ペンケースを購入(400円)愛用の寿司型ポーチが汚れてきたので代用品として買ったけど、こうやって家で見ると微妙…。

サチトリーチェ降臨

火曜日の夜、NHKホールの神々しい舞台装置に立った小林幸子に、煉獄山頂上に降臨したベアトリーチェの再来を私は(テレビで)見た!(それを写真に記録した)
芸能界の煉獄山を這い上がってきたド根性のサービス精神は、新曲「サチコサンサチコサン」のステージでも発揮されキラキラと眩しかったが、どうしても笑顔で歌う演歌に共感が持てないので、私と同じ名前の幸子さんの曲は私のレパートリーに無い。(私のリスペクトは宿命の無表情、藤圭子唯一人に捧げると決めている)


W.ブレイク画『戦車の上からダンテに語りかけるベアトリーチェ』
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ダンテ: 神曲〈煉獄篇〉
いよいよ地上の楽園にベアトリーチェ登場!顔のある渦巻きや、目がいっぱいの垂れ布が不気味な戦車(?!) …中学生の時この絵が表紙のブレイク画集が大好きで、図書館で何度も借りた記憶がある。

【巨大でんでん虫に乗って降臨!サチトリーチェ】
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「おん身の考えが幼稚だと思って、私が微笑したといって怪しんではならぬ」
高飛車ベアトリーチェ様みたいにキツ〜いことをサチトリ姐さんは言わないよね?

わたしの探石行

金曜日はウラトリバーご来店ありがとうございました!風邪で喉をヤラれ、ガラガラ声だけが酒灼けした貫禄のあるベテランママのような素人ママでしたが、どうにか臨時ママを務めることができました。ひどい悪声にてアート及びレジデンツ、水石にまつわる(あまり内容のない)放談をお客様にお聞かせいたしましたことをお詫び申し上げます。

さて、バーで話題になった石の話の続きをここで一つ(もういいか?)本当は誰にも教えたくないヒミツの探石スポットを、窓黒読者の皆さんだけに特別お教えしましょう!2枚目の写真に写っているこのM国際学園 運動場裏の片隅が、そのヒミツの穴場です。一見すると雑草の生えた土の面ですが、よ〜く目をこらすとチョットだけ石が落ちています。その石が狙い目です。(ヒントはここまで)どんな素晴らしい石をゲットしたかは、以下の写真をご覧ください。

 

M国際学園校庭産のステキな水石たち
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私の手作り台座に乗った中央の石は、昨年12月に採取。左右は今年拾った石。手で握れる程度の可愛いサイズです。ヒミツの養石方法を施して雰囲気のある石になったと自負。

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ウチから徒歩10分ぐらいに位置する探石スポット(M国際学園)

【無闇に石を拾わないためのルール】
1)良い!と感じた石は、ひとまず別の一隅に移動させてキープ
2)たいてい買物の行き道なので、帰りも石を忘れずにいたら第一関門クリア
3)もう一度しっかり観察して拾うかどうかを検討する
4)忘れて素通りしたら石とは縁がなかったということに…しかし数週間後も同じ場所にあったり、思い出して気になったら再検討する

 

偽オーパーツ

発見された場所や時代がどう考えてもそぐわない「オーパーツ」と呼ばれる謎の遺物が世界中に存在するという。コロンビアで発掘された黄金スペースシャトルなどは有名な一例である。だがしかし、これらのミステリアスな遺物の中にはニセ物が多数混在しており、不思議専門誌 ムー340号誌面でも、10大オーパーツのひとつ、ペルーの「カブレラ.ストーン」の多くが、現地民のこしらえた紛い物であった事実が報告がされている。
宇宙考古学者 カブレラ博士を歓喜させた約1万5千個に及ぶ彫刻石の一部には、恐竜と共存する古代人の姿や、なんと!望遠鏡や自動車まで刻まれていた。明らかに眉唾モノだが、博士は「貧乏でかわいそう」という理由で、持ち込んだ現地民にお金をあげて受け取っていたそうだ。

…私が23年前に制作したこの縄文土器も、どこかの庭に埋めて放置しておけば、未来の考古学者を喜ばせるオーパーツになるかもしれない。

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「明らかに偽物だとわかるセダンの乗用車が描かれた小ぶりの石」…まるでヤル気の感じられない偽カブレラ.ストーン

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これは私が1994年に作った縄文土器(歴史の捏造が目的ではない)
こちらの面には新幹線にビックリする花人間が描かれている。

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富士山/自動車/テレビなど、未来人を混乱させそうな偽オーパーツ要素が見受けられる。

10円ショップは今…

これは外塀沿いにゴミが投棄された光景ではなく、某日の10円ショップ店頭の様子です。以前ご紹介したときは、薄暮の路肩に不気味なトロール人形たちが多数陳列されており、いささかギョっとさせられましたが、最近は野球カードなどが販売されスポーティーな品揃え。おなじみの黄色い看板は、従来のかすれた文字に油性ペンでくっきり上書きされ注目度アップ!そこには「ストップ温暖化!」という文言がちっちゃく控えめに添えられ、創業の理念を知ることができます。

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ゴミのようでゴミではない。オール10円均一

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おままごとの途中ではない。各1個10円
ホテルで無料でくれる櫛、中古食器、サインボールなどなど!

ふしぎな一日

「あれが欲しいな」と思ったモノが簡単に手にはいる…そんな奇妙な運を私は持っている。ある日は「歯ブラシを買わなくちゃ」と考えながら歩いていたら、新品の歯ブラシが路上に落ちていた(ので拾った)。またある日は「あのお煎餅が食べたいなァ」と思っていたら、まさにそのお煎餅が未開封のままゴミ集積所に捨ててあった(さすがに拾わなかった)。

そして先週金曜日、南部古書会館へのお出掛けでまたもミラクルが!行きがけに寄った地元のリサイクルショップで「ムー公認オカルトかるた」を発見!これは昨年購入を迷ってヤメた品。さらに古書会館では、林静一、中村宏のイラストが表紙の「現代詩手帖」が5冊も!(1冊200円)。蒐集を考えてた矢先になんという幸運!他にも探してたディスリンピック資料や、欲しかったW.Bイェイツの本なども入手し、なんだか嬉しいを通り越して薄気味悪い…。こんなちっちゃな運の浪費をして、いつか人生最大に運を必要とする時が来ても、すでに運の貯蔵庫がスッカラカンになっているのでは?とチョット心配。

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「いとしの第六惑星・いとしの中村宏先生」
アンニュイな赤い花、女学生入り土星の2冊は特大号/現代詩年鑑で、なんと巻末付録は「詩人住所録」サインをもらいに詩人宅に押しかけることも可能だが失礼なのでやめようネ(天沢先生は現在も弥生荘にお住まいか?)

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「地底人の存在を暴いた元CIA」
なぬ?スノーデンさんが地底人の謎を知ってるとは初耳!お友達になりたい!

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「一人遊びの方法」
通常2名以上で遊ぶゲームだけど、ハダリーと四次元ボーヤにはカルタの相手は無理なので、唯一一人で遊べる「ESPトレーニング」で第六感を鍛えてみようかな?

ひみつの靴下

靴下を履くために二階の部屋に行ったのに、目的をすっかり忘れて裸足のまま一階に降りてくる…自分の脳を疑うくらい年々記憶力の低下は著しい。
そして一昨日。女子美術大学版画科にて特別講師を務めるのにあたり、講演中に自分の作品タイトルや制作年を思い出せないなど、記憶力の衰えを露呈して、格好悪い中年の末路をうら若き女学生達に見せたくない!と前日から準備しておいた秘密兵器が写真のコレ。靴下で記憶力低下を阻止できるとはなんとも有難い!
で…結果はというと。40名以上いた学生のうち3名ぐらいしか名前が覚えられず、残念ながら靴下の効果は十分発揮されなかったと言える。(もしかしたら左右を履き間違えたのかもしれない)

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商品名『つぼックス』特別価格60円
「こんな方におススメ 記憶力の衰えを感じる方」まさにピッタリ該当!
呪術的なツブツブ文様が足裏のツボを刺激して記憶力アップしてくれる筈だったのだが…

動物と別れて

13年間住んでた老朽家屋が取り壊されて気がかりなことは、あの家に住み着いてた人間以外の存在(獣や霊)の安否です。
思い起こせば、ネズミの気配に怯え、夜な夜な1m定規で天井を叩き防御したり、そのネズミが風呂桶で溺死してたり、野良猫がフニャフニャになった天井ごと落ちてきたり、美術書(原始美術)の表紙がアフリカの仮面の部分だけ(何故か)シロアリの餌食になってたりと、生物たちが活発で賑やかすぎる我が家でした。(野生の勘で逃げ出して皆んな無事にお引越しできただろうか?)
本当の家主(死んだ老婦人)の霊は、新築計画を喜んでることだろう。私も古い庭石を利用した造園が楽しみです。

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この庭には土葬したホトケドジョウのお墓が10基ほどあったのだが…。

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(生前の)チャコちゃんとマルちゃん
ホトケドジョウの性質は穏やかでお利口。育魚ノイローゼになるほど可愛いすぎるので二度と飼うことはない!

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ニアミス寸前のヤモリ達
蛾を捕食させるために朝まで懐中電灯で誘蛾活動したことも。