カテゴリー別アーカイブ: 出来事

移植後のY字郎

台所の蛇口付近で発見して以来、スポンジ栽培でどうにか生きてきた正体不明の植物Y字郎くんは、父の手により先日無事に植木鉢へ移植されました。しかしその後「真ん中に植わってないし、スポンジのカットが足らない気がする…」と母が心配するので、もう一度ほじくり出してスポンジを根っこギリギリまで切除し、中央に植え直しました。得体の知れないただの雑草(なのかも不明)のために老父母の協力を仰いだのだから、Y字郎くんはもっと覇気のある謎の草に成長してほしい。

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「ピンク色の花が咲くと思う」と母は予想するが、花が咲くまで育つだろうか?

そして…無人島も移植完了!
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New無人島が墨田区江東橋にオープン!素晴らしいスペースなので皆様ぜひ見にいらしてください。小泉明郎展『Dreamscapegoatfuck』〜8/31まで開催!

諜報戦

草むした土塁の陰からしきりに飛んでくる敵の弾を除けながら歩を進め、やっとの思いでコンクリート製の校舎にたどり着いた。大学受付には武蔵美学園の友人イクちゃんがいて「サッチャンお久しぶり〜」と昔のままの明るい声をかけてくれた (卒業後すぐに専業主婦になったはずだが、いつの間に美大職員に?)。しかし再会の喜びも束の間、イクちゃんは私の顔を指差して「サッチャン大変よ。小型マイクが付けられてる!盗聴されてるかも?」と戦場からやってきた私に注意を促すのであった。彼女が指差す口元に手をやると、口端にご飯粒が一粒くっついておりどうやらこの米粒が盗聴器らしい。最近の諜報戦の手の込みようといったら!うっかり口元にお弁当を付けたまま特別講義にも行けない不穏な情勢だ。(….というのは今朝の夢で講義は先月末に無事終了)

(無事に撤収)
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αM撤収作業に行く途中、水溜りに落ちてるミニミニ卓球ラケット消しゴムを発見。歪んだボールは私が消しゴムで作った。

物々交換

今週末予定の取材登山(黒部峡谷)を前に挑んだ体錬歩行は完遂ならず。全経路徒歩を断念し、荏原町〜二子玉川区間だけ大井町線に乗って二子玉川から徒歩で帰宅したのだった。
電車に乗ろうと荏原町駅に向かう途中、トイレを借りるため馬込図書館に立ち寄ると、入り口の横に無料古本コーナーが設置されていた。箱の中でひときわボロくて目立つ大型本の表紙(平塚運一の木版画)が気に入ったので、私はこれ一冊を馬込記念として頂くことにした。
この『JAPAN PHOTO ALMANAC 1938』というバイリンガル仕様の戦前の写真集は、日本は文化や経済の発展した一流国ですよ〜と国際社会にアピールするための豪華本で、現在の古書価格を調べたら$999.99、なんと日本円で10万円以上する高額本だった!こんな稀本をタダで入手していいものだろうか?いや私は全くの無償で持ってきたわけではない。300円のビニル傘を図書館の傘立てに忘れてきたので、(フェアトレードとは言えぬが)共用置き傘としてぜひ活用していただきたい。

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さすがは(旧)馬込文士村!放出品の格が違う。
全頁外れ、自動車の落書きなど状態悪く999弗の値段はつかないはず。

(素敵写真満載!)
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皆様ご存知の特急あじあ号
満鉄人はこれではない灯火管制型を採用(どこが違うでしょう?)
他にヴィッカース.クロスレイ(装甲車)の良い写真なども!

キメラ漢字

87年前の一昨日27日。詩人・石川善助は酔っぱらって大森駅西口の側溝に落ちて死んだ。私はすっかりこれを忘れてしまい、龍子記念館からほど近い善助落命の地に寄らずに帰ってしまった。
先日龍子記念館を見学し、大森から自宅までの10km(徒歩2時間)の帰路を体錬歩行しようとしたが蒸し暑いので途中で断念。事前に散策の計画を立ていれば、気温湿度に関係なく鎧懸松下坂近辺に側溝跡を探し手を合わせ冥福を祈ったのだが…。
そしてその道すがら緑道公園でこのような看板を見た。立て看には「公◯衛生上害になる行為はしないで下さい近隣の住民が大変迷惑しています トイレ→」と池上警察署から緑道で排泄をする不届者に対する牽制が書かれている。しかし、かつてこの一帯が文士の集う格調高い地域であったことが反映されてるのか、立ちションへの警告は遠回しな表現で、筆致は遠慮がちであり漢字には見たことのない形のものがある。

〈キメラ漢字〉
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公衆の衆と思しき漢字は、象61%:衆39%と象が優勢な嵌合体。
(迷惑の惑は点が不足) 矢印の指す方向のトイレは未確認である。

爆弾散華の池

沖縄慰霊の日は(忘れないように)全国的に休日にすればいいと思う、今日6月23日はたまたま日曜日。前々から気になっていた大田区大森にある龍子記念館に本日やっと行くことが叶い、隣接する龍子公園も見学できました。
日曜の午後だというのに見学者は私一人しかおらず、庭園案内係の男性からマンツーマンで説明していただきました。厳選された植物、石、巨大石塔などで構成された庭の緑陰の向こうには、ハイセンスな日本家屋と60畳もある画室…門をくぐればそこは龍子の美意識宇宙。この龍子宇宙のビッグバーンとも言える〈爆弾散華の池〉は、終戦間際の1945年8月13日、旧家屋が空爆の直撃を受けて大破し、そこに空いた穴を利用して造成した池だという。ここから発生する蚊の軍団は、蚊取線香の煙幕をもろともせず見学者を襲来し、私も顔や腕を何箇所かやられました。受付職員がキンカンをすすめてくれたけど、一番かゆい眉毛の上に塗ったら、眉毛のバリケードを容易に越えて目に侵入するキンカン液で、悶絶すること必至なので丁重にお断りしました。

〈爆弾散華の池〉
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コウホネとガマが群生し水面の見えない池。
この米軍の爆撃で使用人の一名が犠牲になったという。

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隙の無いモダンな意匠と高級建築材が目を奪う美しい建造物は〈絵筆一管〉の努力の賜物と言える。

(爆弾散華/龍巻/獺祭など20点展示中)
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私の好きな絵『爆弾散華』は、池誕生の由来である爆撃の印象を描いた作品。

大田区立龍子記念館
「インスピレーションズ 龍子作品の源流」
〜7月15日まで 入館料200円 (安い!)

彩管報告

下北沢トーク会にご参加の皆様、2時間に及ぶ対談を御清聴くださり誠にありがとうございました。終了間際に林洋子さんが発せられた「有便堂の筆が藤田のフランスのアトリエにあった」という証言により、祖父が商っていた絵筆が海を渡り、パリ郊外に暮らす画伯の手元に届いた可能性が高くなりました。自分とはあまり縁がないと思っていた藤田嗣治と、ほんの僅かですが不思議に繋がりがあることを知り、とても感慨深いです。
トークのために事前に送っていただいた『戦時下に書く』と『旅する画家』を拝読し、私の狭かった藤田嗣治観はだいぶ広がった(ような気がします)。今更ながら昨年のへっぽこ論考〈パリの壁画、そして秋田〉の不出来が悔やまれる…。もし挽回の機会があれば、その時はもっと良い論考を書きたいです。

〈戦争画と私〉
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これは藤田も三点出品した『第二回大東亜戦争美術展』絵葉書集の一枚で、かわいい零戦が幻想的な小堀安雄〈イサベル島沖海戦〉という日本画。おそらくこの戦争画が制作されたであろう、世田谷区深沢の古い画室で、私は幼稚園から小学校まで絵画を学んでいたのだ。

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パリ郊外の小村・ヴィリエ=ル=バクルの古民家に暮らしてた藤田のアトリエの様子(新潮社とんぼの本『旅する画家 藤田嗣治』より)
もしかして卓上の筆立ての中に有便堂の筆があるかも?

この石の思い出を見てみよう

珍しく連投されてきた今朝の〈この日の思い出を見てみよう〉は、先日と同じく4年前の青森滞在中の写真で、画像には森林地帯に人為的に置かれた巨石の姿があった。
これは何かというと、ただの石ではなく屋外展示物で彫刻作品である。確か石の裏側にギリシアか北欧の神が、日本の道祖神のように刻まれていたと記憶する。なんの神様だったか?しばらく思い出す努力をしてみたが全く思い出せないので、ACACのHPを検索すると、正解は神様ではなく、11世紀イングランドに実在したゴディバという貴婦人と彼女の馬だった。この人は増税を目論む領主の夫に抗議するために、素っ裸で馬に跨り市街を一周したという。そんなことで消費税アップが止められるなら、日本の主婦のうち数名がこれの真似をするに違いない。

2015年6月17日
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確かに私はこの石を見た。

思い出せフォト

不定期に、しかし必ず朝の8時に送信されてくる恒例の〈この日の思い出を見てみよう〉が今朝もスマホに届き目を覚ます。今回は4年前の今日6月15日の思い出写真で、そこには青森ACACのアトリエ棟と松の切株に集う青虫の姿が写っている。私はボンヤリとはっきりしない目でこれを見て、先日あった出来事を一気に思い出し朝から憂鬱になってしまった。

(どんなことかというと)3日前の午後、買い物に行く途中に、アスファルト路面に親指の先ほどしかない桃色のヒナが落下したのを見たのだが、天を見上げても営巣できそうな場所はないので、おそらくカラスの落し物に違いない。私には為す術もなくまだ息のあるヒナをそのままにし、遺骸を見るのが怖くて帰りは違うルートで帰宅したのであった。
一方で2015年の青森ACAC滞在制作中にも、様々な小動物の死を目の当たりにし、その大部分はこの八甲田山山腹に建てられたアトリエ棟が舞台であった。写真に撮られたフワフワ青虫(蛾の幼虫)のモヘアちゃんを誤って踏んでしまったり、また違うモヘアちゃんはこの巨大建築に錯乱したのか、自分を包む球状の繭を作らず、コンクリート床に生春巻きの皮みたいな変な物体を作り、糸を吐き尽くし剥き出しのまま死んだ。またある日の朝アトリエ棟に向かうと、外の長い廊下にガラス窓に集まった大量の昆虫の死骸とともに、一羽の小鳥の亡骸があった。清掃員のタミエさんによると、夜間飛行中の鳥にはアトリエの大きな板ガラスが見えず激突してしまうのだという。「ここで死ぬ鳥はみんな可愛い鳥だよ」と亡骸の始末をしながら言ったタミエさんの言葉が印象的で、なお一層小鳥の死を悲しいものにさせた。
美しい自然との対比と調和に成功したかのように見える名建築も、小動物にとっては危険な障害物でしかないことを思い出させ、死ぬとわかっても何もできない不甲斐なさに痛打する〈この日の思い出〉通信よ。送り主グーグルフォト様の思惑とはなんなのか?と雨なので外にも行かずに私は静かに考えているのだ。

2015年6月15日
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確かに私は青森にいた。

あぶさん(居酒屋)

(ドカベンは読んだけど) 1ページも読んだことがない野球漫画『あぶさん』を店名にした居酒屋を四谷で見つけた。主人公あぶさんは酒豪打者で、試合直前に大量の日本酒を飲んでも、ちゃんと打席に立ち結果を出すというから大したものだ。
私も1500ml入り600円の激安チリ産ワインをコップ 2杯飲んでから夜間の仕事に取掛かるが、酒気帯びでも難なく彫刻刀やペンを握ることができるのだ!更にその後、ちゃんと席に座ったまま眠ってしまう確率は、あぶさんの打率より高い(はず)!
私は〈巨人軍を負かしてさえくれたらどのチームでもいい〉ので、巨人贔屓をしない水島先生の作品は大変好感が持てる。しかし『あぶさん』を読んでないので入店資格は無い。

(あぶさんの絵がかっこいい)
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入口に掲げられた多数の写真で、水島新司先生が幾度となく来店した様子がわかる。

Y字郎くん

二週間前に台所の流しで発見した謎の双葉(Y字郎と命名)は、吸水させた不衛生なスポンジに植えてから10日間様子を見ていたが全く成長しないので、芽と根がよく出る液体肥料〈メネデール〉を父から少量分けてもらって、その希釈液を与えることにしました。(栄養分を与えてから4日目)根っこはまだ生えてきませんが、日当たりの良い窓際に置かれているにもかかわらず、さらに日光を求め「くの字」に曲がるという植物らしい貪欲な意志を示すようになりました。

(Y字郎近影)
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私が小学生のころ、母が水と間違えてメネデール希釈液(約200cc)をガブ飲みしてしまう珍事が発生!(コップに入れてテーブルに置いた父が悪い)
(そして)施肥後の母は、それ以上肥えたり身体から新芽や根が出ることもなく平常であった。植物用液体肥料が人間には無効であることが立証された。