作成者別アーカイブ: 風間 サチコ

まとめて告知

「余の辞書に余裕という文字は無い!」展覧会を間近に控えてるのに作品が出来てない。このような逼迫した状況は私にとって通常運転である。時間の無いなか畢竟この窓黒も停滞し、ともすると肝心の告知を忘れちゃいそうなので今日はまとめて情報掲載しまーす。

【東京新聞掲載】
5月28日(火)付
東京新聞/朝刊にインタビュー記事掲載 (新聞購読者は読んでみてね)

【馬喰町αM展開催】
『東京計画2019』6月1日(土)〜7月13日(土)
6/1(土) 18:00~19:00
アーティストトーク(無料)
*東京都現代美術館キュレーター藪前知子さんと対談
*同日 19:00〜OPパーティ
詳細コチラ→『東京計画2019』

【スロベニア展参加】
『第33回リュブリャナ・グラフィックアート・ビエンナーレ』
6月7日〜9月29日
詳細コチラ→33rd Biennial of Graphic Arts
(中央欧州からグラフィック界に進出か?!)

【下北沢トーク会】
6月20日(火) 20:00〜22:00 (有料)
下北沢〈本屋 B&B〉に於いて
〈歴史とアートのこれまでとこれからを考える・戦時下のフジタの活動を通じて〉
『予感の帝国』『旅する画家 藤田嗣治』W刊行記念トーク
文化庁文化調査官でフジタ研究第一人者の林洋子さんと対談します。
詳細コチラ→〈本屋 B&B〉

…以上よろしくお願いいたします!

キン肉マン作者のゆでたまご先生は…
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一般公募の超人アイディア採用のさい、意識的に若年層を優遇したという。
しかし、ここにある『ベンキマン』はいかにも児童の発想だが、意外なことに先生自作の超人なのだ。(超人募集はしてないけど皆んなも予感の帝国読者ハガキを朝日出版にどしどし送ろう!編集者の裁量により、マグロくんのような優秀作は私に報告される。)

止まったら死ぬ

先日出版社に届いた「予感の帝国:読者カード」特選作を見せてもらった。中には感想文の代わりにイラストで読後感を伝えるハガキがあり、そこには「一匹の巨大マグロが予感の帝国表紙を突き破って跳躍している」図が描かれている。このマグロには人間同様に手足があり、さらに丸みをおびたエビスシイラ似の顔を見ると、口にはピースサインをした人間の腕をくわえている。背景の放射状の線と「衝撃」の二文字が画面の迫力を増幅させるマグロ画、その寓意とは何か?

おそらく「泳ぎを止めたら死ぬ」宿命の魚マグロとVサインの腕は、私が創作活動をやめる時が即ち「死」であり、泳ぎ続けた先にはピースサインで祝福されるほどの栄光があることを示唆しているのであろう。読書後の衝動を率直な気持ちで描き、送ってくれた若き匿名読者よ有難う!他にも「この本をどこで知りましたか」という定番の質問に「念力で引き寄せた」と回答してくれた読者、君は正しい。読者カード以外にもAmazonに好意的感想を寄せてくれた2名にもこの場を借りて感謝申し上げます。今後もさっしーに負けない痛快さでマグロのように泳ぎ続ける所存だヨ。

(ネットリテラシーの都合上)
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面白いマグロの代わりにブリューゲルの魚図をごらんください

座りながら急いでる

先日のTCAA授賞式にて、小池都知事から「細かいお仕事で大変でしょう?普段はどちらで作業なさってるの?」と聞かれ私は「世田谷区の自宅でエコノミークラス症候群に気をつけながら作業してます。」と答えたのであった。左様、私は今日もこのように切羽詰まって(座りっぱなしで)版画作業をしているのだ。別名.旅行者症候群とも呼ばれるこの血栓症は、連休中旅行にも行けずマンションばかり彫っていた旅客ではない私でも発症しうる病である。

そして既に発症してる足のむくみ、円形ハゲ等の諸症状改善のためも、屋外を歩き回って血流を良くしなければならない(それを口実に退屈なマンション版画作業から逃亡したい)。しかし遠出や散策は個展が無事に開催されるまでお預けだ!絶対間に合うように急ぎ、座ったまま頑張ろうと思う。

(コラージュ版画:バベルのためにその1)
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(コラージュ版画:バベルのためにその2)
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(版画よりプラモで座りっぱなしが良い)
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ワルシャワ蜂起名物・クブシュの紙モデルとプラモデル(保存/観賞/組立用)
たとえ即製装甲車ファン諸君が「くれ」と言ってもあげない。

やまのてせんゲーム

5月5日のこどもの日は、私の兄の誕生日でもある。実家の廊下に張られた『お父さんへおくるミニゲーム』と書かれた紙は、兄の娘 (姪10歳)が企画したお誕生会のプログラムで、小さなイベント5種で構成されている。
1.やまのてせんゲーム アンコール(初っ端からアンコール!?) 2.友情じゃんけん(とは?)  3.風間の詩をつくろうの会 (風間の詩!! 笑) 4.やまのてせんゲーム〜お父さんありがとう〜 5.終わりのことば 。で終会と思いきや…「 5.のやまのてせんゲームをスペシャルルールだよ。」と注釈があり、このお誕生会では計3回も山手線ゲームをやることになっている。
〈山手線の始発駅と終着駅は何処か?〉この循環する疑問のように、アンコールで開会し、閉会の言葉代わりの山手線ゲームは延々と続く…。終着を見出せないお誕生会は、2日前倒しの一昨日に開催されて、参加者の大人たちが疲れたという理由で無事に散会したとの報告があった。(終わって安心したよ!)

(なぜ子供なのに宴会ゲームが好きなのか?)
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兄だけが風間の詩を作り、それは昆虫が好きな理由を書いた詩だったらしいが、姪から酷評されたという。

京都から博多まで

平成から令和に移行する瞬間、君は何をしていたかな?私は藤圭子の歌う『京都から博多まで』を部屋で聴いてたよ。おそらく歌の中の女が瀬戸内沿いを在来線で通過するあたりで元号が変わったとのではないかと推測される。この女は九州に逃げた男を追って、新幹線を利用せずに博多駅まで移動している模様だが、わざわざ酔狂に鈍行列車一人旅を楽しんでいるわけではなく、当時は山陽新幹線開業2ヶ月前で博多行きの新幹線は存在せず、乗車しようにも乗れなかったのだ!でも京都訛りが消えるほど博多に滞在してるようなので、帰りは開通したての新幹線に乗ったことだろう。

(神武天皇は126歳まで生きた?!)
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神武天皇即位から2600年を祝う奉祝電車の記念乗車券。
三国同盟の国旗が花を添えてる (今年は紀元2679年)

祝★一周年

(改元と無関係な)一周年とは何か?それは巨大木版画『ディスリンピック2680』が完成して今日でちょうど一年ということ。この事実をグーグルフォトからの一方的通信「この日の思い出を見てみよう」で今朝思い出しました。「見てみよ」と促され思い出フォトを見ると、搬入前に自宅で準備する私、美術館入りしてからもまだ彫りの作業をしている私が写っており、最後らへんの写真に完成作品の前で喋ってる私が…。ここには搬入日4月28日から展覧会初日30日までの三日間の奮闘が記録されていました。
〈オープン後もメイン作品が未完成だった〉という逸話は人づてに広まり「ディスリンピック間に合わなかったんだってねえ」と今でも言われることがしばしば。そんな悪夢のうちに誕生したディス・オリンピック(愚民の祭典)でしたが、憎悪すべきディス国家の祝典は、予感の帝国からTCAA受賞に至るまで私に幸運をもたらし(空想世界だけど)国家的メディアイベントの威力を実感してます(万歳)。そして、昨年は埼玉県まで行けなかった人に東京で観覧のチャンス到来!6月1日より開催、馬喰町αM『東京計画2019』展でディスリンピックを展示します。一ヵ月後を待たれよ!

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焦りまくって作業する姿 (あれからもう一年経ったのか!!)

〈副題 : バベル〉
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これはαM展のDM原稿で、マンションコラージュは平成7年に作ったもの。今回はこれを下絵に木版画を作る。(ということは23年越しの作品ということになる)

【展覧会予告】
藪前知子企画『東京計画2019』於:αMギャラリー
風間サチコ 6/1〜7/13
(5/18まで毒山凡太郎くん開催中!)

抽象画クイズ

ワルシャワ滞在中、美術家のアトリエを見学させてもらいました。ラファエル氏、スヴィグネス氏、シモン夫妻いずれの方も、東洋からやって来た珍客を快く迎えてくださり、丁寧に作品の説明をしてくれました。皆さん古いアパートの部屋で工夫しながら作業しており、真似してみたいヒントを多数発見!

最初に訪ねた画家のラファエル氏の油絵は、真っ黒い夜の海を背に、男らしき人物が何かの動作をしてる瞬間をとらえた簡潔な筆致の美しい絵でした。氏はキッチンペーパーで筆を拭くときも絵画を意識し、筆の黒い汚れも無駄なく抽象画にしてました。スゴい量のキッチンペーパーに感心していると、その一枚一枚に「何が現れているか?」ラファエル氏から出題され突如クイズ会が始まりました。私は見えたままに「シー」「フォレスト」「ブラックパンツ」「リトルキャット」等と全て単語で答えると(正解だったのか?)「この中から好きなのを選んで」と記念に一枚くださいました。
私が一枚抜き取ったこのキッチンペーパーの山は最近のもので、実は昨年、先代キッチンペーパー山の上にオイルランプを置きっぱなしにして引火、旧アトリエは火事で燃えてしまったという…。しかし来客中も鼻歌を歌ってる画家の姿を見て、彼にとってさほど重大事件でなかったのかも?と思えてしまう人柄に、イメージの世界に生きる人の逞しさを見たような気がしました。

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ラファエルさんのパレット。絵の具のメーカーや特徴まで教えてくれたけど、英語がわからず写真で記録した(私も黒い油絵を描きたい)。

(抽象画クイズ:何が見える?)
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黒い森のなか、突如眼前に現れた沼池 (が
私にはに見える)

ヘッツァーのように

ポーランド軍事博物館園庭で見たヘッツァー(フファット)のように破壊されし「演歌同好会専用」キャリーケースの痛ましい姿(写真)を見よ!
6日間に渡るワルシャワ出張の役に耐えた彼であったが、帰路ショパン空港で荷を預け、成田空港で再会したときにはこの惨状に…。預け荷物を受取る楕円形ベルトコンベアーは、スーツケースが渋滞するほど荷が多く、グルグル回転する他人の鞄を小一時間ひたすら眺め続けながら「私の鞄はいつになったら出てくるのか?」と待ち侘び、やっと遠方に見覚えのあるシャンパンゴールドを確認しホっとしたのも束の間、ひどく損傷した姿にビックリ(そして爆笑)。
日本を発つ際に「安物だから壊れても気にするな」と父から不吉な予言をかけられ、またその言葉どおりになったのだからしょうがない。(ポーランド航空の屈強な貨物係のせいではなかろう)

(軽駆逐戦車同様)想像以上に薄い装甲
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「なんか持ちにくいなぁ」と引張りながら帰宅。玄関に着いてやっと取手が根こそぎ破壊され失われていることに気がついた!
申し訳程度の薄いスポンジ材や、荷造りで使用したジップロックがバキバキに空いた穴から覗く…

(演歌同好会:風間シールは捨てない)
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深手を負ったキャリーケースは(手で)バラバラに解体し可燃部と不燃部に仕分け、世田谷区ゴミ出しルールを遵守し本日すべての廃棄処分を完了。

報告と御礼

一昨日、東京都現代美術館にてトーキョー・コンテンポラリー・アート・アワード(略称TCAA)の授賞式が粛々と執り行われました。壇上での挨拶、都知事から賞の授与、シンポジウムでの発言など緊張感に満ちた一日も、参列者ご一同の暖かい見守りにより無事に終わりました。行楽日和の日曜日に地下の式場にお集まりくださった皆様、本当にありがとうございました!

この度賜った「TCAA賞」は中堅美術作家を手厚くサポートしてくれる大変に有難い賞で、私と下道基行氏の二人は「これからも頑張ってほしい中堅」として選出されました(主催者、選考員各位に感謝!)。援助を受けるからには、その恩を倍返しする覚悟です。副賞は私の苦手とする海外滞在ですが、先日のワルシャワ出張で予行練習して、少しは恐怖心が薄れたので頑張ろうと思います。まずはベルリンに行き、ミュンヘン、ニュルンベルクで第三帝国の幻影を追い、さらにローマ帝国の栄華を偲び、そしてまた(懐かしい)ポーランドに越境しアウシュビッツを見学する(予定)。
そして成果発表展覧会で『ディスリンピック2680』及び『ベルリン・ディスリンピック』を披露できれば、と目論んでおります。(しかしそれは東京オリンピック後…)

(小池百合子都知事より)
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頂いた金属製記念プレートを会場の皆様に見せびらかす私。
ディスリンピックのディスはディスリスペクトにあらず。しかしディスリンピックのことは(気を悪くなさると思うので)東京都知事には内密にしとこう。

(近所の奥様より)
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「今朝のTVニュースで授賞式を見た!」と庭の花を摘んで可愛いブーケにして下さった。お心遣いありがとうございます!

誤報の訂正

現在開催中のワルシャワ展『Friend of a Friend』の会期を「〜4/27まで」とお知らせしたのは誤報で、正しくは「5月18日まで」でした。(個人的に大変迷惑なGW)10連休にポーランド周遊を計画されてる方は、旅程にワルシャワギャラリー巡りを加えてはいかがかな?改めて正しい情報は以下〈ラスターギャラリー〉のサイトをご覧になってください。

RASTERに展示された〈プレデター〉
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FRIEND OF A FRIEND (←詳細はこちら)
  2019年4月6日– 5月18日
  会場:RASTER、ワルシャワ、ポーランド
(8つのギャラリーで同時開催)

ラスターの素敵な外観
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(氷の北極熊と藤城さん)
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連日おもてなしを受け、滞在3日目はここコペルニクス科学館隣接の現代美術館で立食会。(私はコペルニクスと同じ誕生日だが天文学の知識は全く無い)