一昨日の昼下がり、バルトークの弦楽四重奏を聴きながら版木を彫っていると、遠くからドーンドンと近づいてくる太鼓の音が…。「え〜今日もねぷたかな?」と先月のねぷた祭りの騒々しさを思い出しウンザリして窓から外を見ると、普通のお神輿が祭り装束の群に担がれて家の前をわっしょいわっしょい過ぎて行った。(らっせーら集団ではなかった)
神輿は何台かあるのか、一台が通過するとまた遠くから祭囃子が聞こえてくる。私の音楽鑑賞&作業を邪魔する癪なやつめ!休憩と退屈凌ぎを兼ねて面白半分に祭囃子をスマホで録音すると、威勢のよい若い衆の掛声とアレグロ.ヴィヴァーチェが交差する貴重な音源が記録された。(1分27秒の騒音音楽を私はとても気に入っている)
作成者別アーカイブ: 風間 サチコ
次の山
ディスリンピック2680の中央に聳えるディスリンポス山。この山の元ネタになっているのはダンテの『神曲』に登場する煉獄山で、段々の形状もトレーニングセンター的なところも参考にしています。
次回作ではディストピアに対するユートピアを考えていて、そこにも架空の山を登場させる予定です。この前すごく良い空想巨峰(須弥山:標高56㌔)を発見したので、早速それを参考にしようかと思ってます。
天保5年の参考書
この〈天保大雑書万歳暦〉という江戸時代の本は、易学に基づき何月何日に何をするべきか教えてくれる便利カレンダーのようだ(読めないけど)。そして書の冒頭には仏教宇宙観「須弥山」の図が刷られている↓
夏にTVで観た能『頼政』で、源頼政の幽霊が「あら閻浮恋しや…」と現世への未練を謡う場面があり、閻浮って何?と調べたら須弥山を取り囲む海上に浮く陸地の一つが閻浮提という名でこの世のことだと知った。(須弥山の形も確認)
勉強になるNHK「古典芸能への招待」に感謝
(そして心の宝石、NHK朝ドラ「らんまん」に感謝!)
来たれ嵐
体感ではまだ8月。しかし現実にはあと3日で10月になるとカレンダーは教えてくれる。「新作は個展に間に合うだろうか?」という焦りは夏休みの宿題が全く終わってないのに9月1日が近づく恐怖に限りなく似ている。
夏から秋にかけての恐怖といえば、宿題以外に台風があるが、今年は大家さんに屋根の修繕をしてもらったので、雨漏りの心配はすっかり払拭され安寧に過ごしているのだ。壁と睨めっこしながら台風が過ぎるのを待つ、あの不安な夜はもう来ないだろうと思うけど、それでもほんとうに雨漏りしないのか確認したくて、なんとなく台風を待っている。
施工業者さんに雨漏りの現場数箇所を案内
この壁には雨漏りで逆三角形のシミが出現し、雨水受け容器を置く場所に現在はピラミッド3体が飾られている。(私はとても気に入っている)
疲れている(かも?)
いっぺんに複数の案件がこなせないので、予定が複数あるだけで憂鬱になってしまう私は近頃お疲れ気味(かも?)。
よし、酸っぱいシュワシュワ飲み物で疲労回復だ!と思いつき、ザクロ酢の強炭酸水割をこしらえようとしてコップに注いだ液体は「白だし」だったし、辛い食べ物でボーっとした頭に刺激を与えよう!と思って作ったペペロンチーノには肝腎要の唐辛子を入れ忘れた。疲れているのか、元から粗忽者だったのか、おそらくその両方だろう。
木版画とリノカットを同時進行(激狭三角形で食事)
乾燥黒舞茸/ツナ/茄子/オリーブ/ドライトマト/ニンニク大量とゴテゴテ具沢山なのに肝心の唐辛子を入れ忘れた!(仕方なく激辛台湾辣油をトッピング)
本日より公開(セメント・モリ)
本20日より東京国立近代美術館コレクション展『エゴとエコ』室にて〈セメント・モリ〉が展示されてます。この作品は4年前に埼玉県秩父市で見た「武甲山」の長年の石灰岩掘削でピラミッドのように変容した姿から着想の〈セメント・セメタリー〉と同時に制作した作品です。
家屋の建設現場で見られる基礎工事「捨てコン」は、古代豪族の墓のようで大変に好ましく、その造形を作品に取り入れたのが〈セメント・モリ〉で、初出の無人島個展ではスタッフ総出で仕上げました(その時の荒々しい魅力的な台座は個展終了後破壊)。
現在近美で展示してるセメント台座は半永久的に保管できるような仕様で、昨年埼玉県蕨市のスタジオで制作してもらったニュー台座になります。捨てコンを再現した美しい台座、それから版画と可哀相な版木をぜひ見てあげてください!会期は12月3日まで。
冥土 in 埼玉
捨てコンを模した台座に置かれた版木には、水溶きモルタルが塗られているが、久しぶりに開梱したら若干粉状に剥落してた!作業員さん「この粉どうしますか?」私「捨ててください」
夢の乾燥野菜
〈カップヌードルの乾燥具材を少しづつ集めて、お雑煮の具に転用する〉というアイディアを夢から得たことを6/22の記事にて報告しましたが、その後も乾燥具材夢「古いアルミ鍋から乾燥具材が発見される夢」「人目を忍んでコッソリ乾燥具材だけをつまみ食いする夢」の2本を見ました。
これらの夢によって100%どうでもいい己の潜在意識 (乾燥具材への執着)を知ることになった私は、現実世界で願望を充足するべく、また憎たらしい太陽光線への報復を兼ねて乾燥具材を自作しました。そしていよいよ完成品を実食してみたよ!
干からびた野菜たち(万能ネギ/にんじん/タマネギ/ゴボウ/黒舞茸)
今や高級品となったカップヌードルではなく、お手頃価格の西友〈みなさまのお墨付き〉シリーズのカレーヌードル(¥109)を選択
熱湯で戻された乾燥野菜は食感が良く香り旨味が凝縮されて美味しい!
これまでの「もっと野菜が入ってたらいいのに…」という不満が解消された瞬間だった
今度はカップうどんor蕎麦に入れてみよう〜っと。
東京近美コレ展予告
昨日は東京近美にて作品設置作業の立会いをしてきました。どの作品を展示したのかというと美術館に収蔵していただいた『セメント・モリ』で、今回のコレクション展が近美初披露となります。
光栄なことに私の石灰岩掘削作業員をセンターにして、土木と自然をテーマに構成された展示室は、絵画、写真、立体と見ごたえのある空間となっております。
開催は5日後の9月20日からで、少し遅れて(10/5から)始まる棟方志功展と合わせて新旧の木版画をお楽しみください!
最近自分の顔がこの板画おじさんに似てきた気がする!(多少の因縁がある棟方志功の展覧会レビューを書く予定)
(昨年10/30のLINE)
作業終了後ラジオでアレ達成を知る
兵庫県在住虎党友人の夢・日本S「阪神vsオリ」が現実のものとなりつつある!
炎昼活用法
昔の名前が出ています
(古くて開閉困難な)スチール机抽斗から昔のコレクション箱が出てきました。
特に好きでもないピカソの絵がコラージュされたボロボロの仏壇用ローソク空箱の中身は…これまた古めかしいハンコの数々。これら昭和時代のイラストが可愛いハンコたちと、武蔵野美術学園在学中に彫った自作ハンコ「風間縄文」と再会するのは約7年ぶり、旧ランド引越しで机を移動させたとき以来だろうか?懐かしいのでポンと捺してみたよ。
縄文時代を理想とする意志の表明「風間縄文」
阿久悠へのオマージュ「不阿久悠(ふぁくゆう)」
そして現在も使用の「風間サチコ」は、文字が存在しなかった理想世界の言葉=音を表す記号として、本名(幸子)を片仮名に変換したもの。
…以上3種の偽名を名乗ってた武蔵野美術学園時代
家幽霊蜘蛛
〈イエユウレイグモ〉とは私が長年知りたかった蜘蛛の正式名称だ。
本物幽霊が出没する旧かざまランドにて、高速回転するくだんの蜘蛛を発見してから名前すら不明のまま9年が経った。それが一昨日の夕方。玄関の上がり框の隅でクルクルクルクルと高速回転するあの蜘蛛がいるのを見つけた。(いよいよ正体がわかるか?)
宙に浮きながら目にも留まらぬ速さで回転する蜘蛛の姿をカメラなら捉えることができるかも?と咄嗟にスマホで10連写し確認したが、どの写真にも残像すら写っておらず、100均購入の偽クロックスが脱ぎ捨てられた埃っぽい玄関の実録写真が10枚撮れただけだった!再び蜘蛛を見ると私の気配を察知しハイスピードで下駄箱の下に隠れてしまい、千載一遇の回転蜘蛛撮影チャンスを逃してしまう。
その後、一瞬だけ静止した姿を手掛かりに「高速回転する細い蜘蛛」で検索したら、糸のように華奢な脚をした同じ蜘蛛画像がたくさん出てきて、あいつの正体はイエユウレイグモだと判明。
ちなみに私の中学時代のあだ名は「幽霊」で、いるのかいないのか存在が薄かったことが命名の由来と推測するが、おそらくユウレイグモも同様の命名理由だと思われる(蜘蛛と私は仲間)。