東京近代美術館で開催、話題の展覧会『記録をひらく 記憶をつむぐ』を観て思い出すのは、私が幼少期から8年ほど通ってたアトリエ・ポニーのこと。
子供のアート教室〈アトリエ・ポニー〉主催の小堀鞆雄先生は、聖徳記念絵画館の壁画を手掛けた歴史画家・小堀鞆音を祖父に持ち、父上は近美蔵の戦争記録画『イサベル島沖海戦』を描いた小堀安雄、従兄弟に小堀桂一郎という凄い家柄のご子息。…なのに鞆雄先生はモジャモジャ頭にトンボ眼鏡、いつもジーパンというヒッピー風の現代っ子。もの派っぽい石の抽象彫刻を作る作家さんでした。
教室は古びた日本家屋の画室で、入ると正面壁に〈本日の画題〉が張ってある。カレンダーの裏に書かれた言葉は「新しい料理」「変な夢」など先生のテキトーな思いつき…。自由な時間にパラパラとやって来る子供たちは、お題を確認すると好き勝手に座って無言で絵を描き始める。そして描いた絵について先生と軽いお喋りしてから家に帰る、という美術教室でした。(絵画の指導は一切ない)
廊下の本棚にある漫画は自由に読んでもいいのだけど、『はだしのゲン』しかないので読む子供は少ない。たぶんこわいから。
…先生は家風に反抗し、子供たちに「自由と平和」を教えたかったのだ、と大人になってから気付きました。

陸軍省貸下 第二回大東亜戦争美術展覧会出品
『イサベル島沖海戦』海軍報道班員 小堀安雄

展示資料を「これ私も持ってる。ここにはあの雑誌があればいいのに…」なんて思って見てる、紙ものマニア。

『はだしのゲン』!

無数のパラシュートが印象的な『神兵パレンバンに降下す』の横でニュース映像〈セレベス奇襲作戦〉がエンドレスに流れる。これが私の祖父のいたスラウェシ島か…!BGMはコッポラの先を行く〈ワルキューレの騎行〉ハイアハー!























