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シドニーへ

9日より開幕のシドニー・ビエンナーレ関連行事に参加するため明日東京を発ちます。英語がちんぷんかんぷん/関所を無事通過できるか/迷子にならないか/連日のパーティー大丈夫か?など不安だらけですが、仲間2名が同伴してくれるので心強いです。
本当は美術館より戦争遺跡が好きな私だが、シドニー湾要塞と甲標的(部分)の見物は諦めて美術界の社交に専念だ!

「The 24th Biennale of Sydney – Ten Thousand Suns」2024年3月9日ー6月10日
会場:ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館

https://www.biennaleofsydney.art/

夢は高速道に乗って

昨日19日で52歳になった私の1年の目標は特に無く(今までどおり)、展覧会の予定は来月からシドニー.ビエンナーレ、その後スウェーデン、フランスに作品貸出参加のみで国内展の予定はまだ無い。

〈ゆとりあるこの1年は遠出のチャンス!〉高速バスに乗って山梨県富士吉田市にあるうどん屋のキャベツうどん(並¥450)を食べに行きたい。

(竹生島にも行きたい)
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上: 竹生島案内の鳥瞰図 下:〈観音霊場記圖會巻五〉
たまたま入手した2つの竹生島の図においでおいでと手招きされてる気がする。案内によると琵琶湖に浮かぶ小島に神社仏閣の古刹が密集してる特異な場所らしいが、この絵のように整合性が崩壊した姿で建立されているのか?早く見たい。(特にシャッと高速移動しそうな島の右端にある蝋燭みたいな島)

高次サポーター

冬季のインク乾燥時間は少なくとも3日は必要なのに、細かすぎる下絵のせいで彫り作業が大幅に遅れ乾燥時間が0日というとんでもない窮状に….
「もう無理かも」と混乱しながら刷りの準備を進めてると、なんと使用する和紙を間違えた寸法で切ってしまった…しかも全部。140㌢にカットするため金定規を当て1mに鉛筆でチョン、そこから40㌢の箇所に印をつけたら(まさかの)1mの目印で切っちゃった!
あれ?なんか小さいなぁ…ん?ガーン・・放心。古文書のイメージでわざわざ薄茶色の紙を取寄せたのにどうしよう!何か魔物に取り憑かれたかのような瞬間。自分でも信じられない…時間よもどれ!(否もどらない)
だが取り返しがつかない大失敗に固まってる猶予は無く、有り合わせの白い紙で刷ることに素早く切り替えた。騒つく心は無の境地に押し込め (ピンチに止観あり) 粛々とやるしかなかろう。

【結果】薄茶色は絵柄に合わなかったことを完成品を見て確信する〈白で大正解だった〉
以上のように、自分の意思とは違う力によって好転することがよくあるので私は高次の何かを信じてる!また紙の選択を間違えそうになったら教えてください。

細かすぎた下絵
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拡大コピーしたら細かくないよね
…と楽観したのが大間違い

2nd Sun島嶼部
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電源開発にちなんだ偶像たち
ソーラーパネル亀軍団は29匹

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ヤモリやカタツムリなど

新しい恒星

集荷直前ギリギリ滑り込みセーフでシドニービエンナーレ用新作「ザ.セカンド.サン.アイランド」が完成。昨秋みたTV能で〈閻浮提〉という言葉を知り、不思議な須弥山図 (仏教宇宙)に辿り着いたことから始まった計画のスケジュールは大幅に乱れ、予想以上の難産となってしまった!年末年始に渡り各方面に不義理を重ね、蟄居中の孤独で発狂しそうになりながら風間ランドの暗黒宇宙に第2太陽が誕生したのでした。とにかく間に合って良かった…

一昨日やっと刷り作業…
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邪眼フィラメント。この太陽には顔がある

昨日パネル貼り作業
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整合性ゼロの山容

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浮遊するじつげつと雲の輪
第1太陽に輪っかは無いが第2太陽にはある。その正体は水力発電ダム

これがThe 2nd Sun Island全体像だ!
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須弥山の標高は56万㌔!!この太陽島の作品サイズは縦183横127㌢
珍しくタイトルを英語にしたのは国際展出品だから

有難うございました(墨東個展終了)

一昨日3日をもって『ニュー松島』は無事に終了しました。わざわざ遥か墨東の無人島までいらして下さった皆様、誠にありがとうございました!私は制作中のため会場に居ることが少なく、御来場の皆さんにご挨拶できず、すみませんでした。次の無人島個展は未定ですが、また次回も(御足労)よろしくお願いいたします。
※素敵なお土産持参の皆様ありがとうございました。食べ物は美味しくいただきました。

この展示準備で今年は既に電池切れですが、僅かな残量エネルギーを搾りだし、シドニービエンナーレ用新作を年内に完成させるつもり!
(なんと私は)先日の夜、かざまランド前の歩道を高速で疾走するタヌキを見た!初めて目撃したモフモフ狸ちゃんは何か良い報せに違いない(幸運の獣・もしくは「もっと早くしろ」という何者かの催促)。珍しい世田谷タヌキにまた遭遇したい。

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ギャラリー付近で目撃。人面フォークリフト

12月3日ニュー松島最終日!

開催中『ニュー松島』展の最終日は12/3まで!かざまランドに蟄居しつつ残り僅かな会期を思うと寂しさが胸に迫るが、先日TVの宗教番組でみた無量の不思議「216億年かけて阿弥陀仏になった法蔵」の途方も無い時間感覚から比べると全く瑣末な感情だといえる。
しかし、この展覧会を再現することは今後一切無いだろうから(二度同じものは見れない)流転する無常の現実に生きる皆様はぜひとも御高覧いただきたい!チャンスは12/3まで!よろしくお願いいたしまーす。

FLOW(雄島/誰まつしまぞ)
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雨垂れ滴る巌窟でわたしたちは貴方の御来場を待っている。(わたしは在宅し石の五輪塔を購入しようか毎日悩んでる)

無人島プロダクション詳細情報→https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

あと8日!(本23日休廊)

無人島プロダクションで開催中『ニュー松島』展の会期は12/3まで!休日を除く営業日は残すところ8日となりました。駅から遠い…と来場を躊躇する皆様にも「来てよかった」とご満足いただけるよう、木版画/ドローイング/ペン画/消しゴムはんこ/写真など多種多様な作品をご用意しております。是非ともご高覧のほどよろしくお願い致します!

作品解説ファイルの他、松島絵葉書集や皿宇宙ファイルなどの見物も可能です。ご希望の方は窓口にいるスタッフにお声掛けください。

〈おすすめ徒歩コース〉
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都現美の裏手に流れる運河〈大横川〉に沿って墨田区方面に歩くと約24分で着くよ(途中どこかの橋で右岸に渡り真っ直ぐ)

住所: 墨田区江東橋 5丁目-10
(最寄駅:住吉/菊川/錦糸町)
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注意!本日23:勤労感謝の日は休廊です!!
11/24・25・26・29・30・12/1・2・3
残る8日間がニュー松島鑑賞のラストチャンス!会場内では変な風景画の数々と大横川旧堤防が皆さんのお越しを待っている。詳細はコチラ↓
https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

氷河と凍土の眠り

月末木曜日の朝日新聞朝刊〈論壇時評〉挿絵は、現在「氷河と凍土シリーズ」で展開中です。先月で3回目で今後2回で終了予定。どんな絵かというと、こんな絵(写真参照)です。
凄まじく暑い夏の時期に掲載だったので、目から涼感が得られそうな寒い絵柄にしてみたのだが、いつのまにか本当に寒い季節になっちゃった!この急激な気候の変化と締切に気持ちは焦るばかり…なのに一日中眠いのは何でだろう?それはきっと冬のせい。

8月『寒冷期通行止め』
論壇時評8月風間原稿のコピー
最初のタイトル『休火山』は、編集部から「富士山は休火山ではない」という指摘を受けたのでこの題名に変更(ついでに噴煙も追加)。スヤスヤ眠る恐竜はステゴサウルスくん。

9月『氷の博物館』
論壇時評9月原画のコピー
冷徹なマンモス人事部長から不採用と非正規雇用の通達。私は就職活動をしたことがないので、このようなお手紙をもらったことがない。

10月『ジークフリートと凍土の怪物』
論壇時評10月原稿(風間)のコピー
永久凍土の壁と戦うジークフリート。火炎放射器で凍てつく土をドロドロに溶かし、埋没する太古の秘宝を強奪するつもりだ…この続きは11月30日(木)の朝刊で!

展覧会レビュー&作品解説(よもう!)

ただいま竹橋の国立近美で開催中、近美コレクション展と棟方志功生誕120年記念展に関するテキストが美術館ニュース『現代の眼』ウェブ版で先日公開されました。
美術課研究員の横山さんが執筆してくださった〈セメント・モリ〉の解説文はとても分かりやすく的確で、現在でも不可解なセメント・モリがより難解になるであろう後世においても一級のガイドになること間違いなしです。

私が執筆の展覧会感想文『メイキング・オブ・ムナカタを観て』は、私と棟方志功の時空を超えたわだかまりが溶解した瞬間について書いてあります。とんでもなく視野が狭い東京人の祖父が残した近視眼(嬉しくない遺伝と先入観)から解放された民藝館での出会い…詳しくは『現代の眼』で読んでみよう!

展覧会は12/3まで
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↓美術館ニュース『現代の眼』記事はコチラ↓
≫読む眼/新しいコレクション 風間サチコ《セメント・モリ》横山由季子
≫読む眼/展覧会レビュー「メイキング・オブ・ムナカタを観て」風間サチコ

かざまランドへようこそ

個展準備で荒れ放題となったランド作業室および執務室だが、来訪者のために急いで清掃(大量の物を見えない場所に移動)して、今は仮初めのスッキリ部屋になっている。
3日前には国立近美による動画撮影、昨日は出版社のインタビューと撮影で両日たくさん喋り…たぶん喋りすぎて編集にご迷惑をかけてる。(変な置物への質問に全て答えると本題よりも長くなる)
出版社からの取材ご依頼は、学童向けの職業指南書で〈現代アートの作家〉として私を紹介したいとのこと。現在に至るまでを振り返り、早々にドロップアウトした子供時代のお話しなどを披露した。掲載する自分史年表に「中2の通信簿がオール1に!」と記入するが、この最低な成績を取るのは通常は難しく、美術家になるために必要な条件ではない。(良い子は参考にしてはいけない)

いらっしゃいませ!
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皆様に大人気のトリちゃん。モコ太郎(ニシキアナゴ抱き枕)も可愛いので自慢したいが、薄汚れてクタクタになってきたので非公開。