冬季のインク乾燥時間は少なくとも3日は必要なのに、細かすぎる下絵のせいで彫り作業が大幅に遅れ乾燥時間が0日というとんでもない窮状に….
「もう無理かも」と混乱しながら刷りの準備を進めてると、なんと使用する和紙を間違えた寸法で切ってしまった…しかも全部。140㌢にカットするため金定規を当て1mに鉛筆でチョン、そこから40㌢の箇所に印をつけたら(まさかの)1mの目印で切っちゃった!
あれ?なんか小さいなぁ…ん?ガーン・・放心。古文書のイメージでわざわざ薄茶色の紙を取寄せたのにどうしよう!何か魔物に取り憑かれたかのような瞬間。自分でも信じられない…時間よもどれ!(否もどらない)
だが取り返しがつかない大失敗に固まってる猶予は無く、有り合わせの白い紙で刷ることに素早く切り替えた。騒つく心は無の境地に押し込め (ピンチに止観あり) 粛々とやるしかなかろう。
【結果】薄茶色は絵柄に合わなかったことを完成品を見て確信する〈白で大正解だった〉
以上のように、自分の意思とは違う力によって好転することがよくあるので私は高次の何かを信じてる!また紙の選択を間違えそうになったら教えてください。
細かすぎた下絵
拡大コピーしたら細かくないよね
…と楽観したのが大間違い