平安時代の歌人・能因法師は、白河の関に行ったことがないのに「都をば霞とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関」と詠んで、そのアリバイ作りに京都の住居敷地内で日焼けをし、いかにも長旅から戻ってきたような顔になってから発表した…。という出所不明な面白エピソードを持っている。
この嘘か誠か怪しい話を知ってか知らぬか、のちの世に西行が、そして西行を尊敬する芭蕉がこの白河の関を訪れ、(日焼けした)先達に倣って作品を詠み、放浪の僧に憧れて同じ東北地方を旅している。昔の人にとっては和歌集が旅行のガイドブックで、ルートも風景も歌から情報を得ているのだなぁと、現代人とは比べ物にならない旅への情熱に、驚異の健脚ぶりも含めて感心した。
私の場合、東北旅行は新幹線を利用するし、健康的なアウトドア派のように日焼けもしない(外出の際は紫外線予防)。そして旅行の案内は本からスマホに代わり、図書館でコピーしたガイドブックや地図の携行は今は昔となった。
カテゴリー別アーカイブ: 出来事
模写ラーメン
さまよえるファングッズ
昨今のワーグナー楽劇は、指揮者と演出家による独自の解釈と、奇抜な舞台装置によるコンテンポラリーな演出が多い。昨年のバイロイト音楽祭『さまよえるオランダ人』は現代の港町という設定で、幽霊船長オランダ人がフィッシャーマンズセーター着用のカジュアルな中年で驚いた。(ロシア文学が原作の陰気なファミリードラマなら良さそうな演出.)
これと違い、私が繰返し鑑賞してる『ニーベルングの指環(ブーレーズ版)』は、クラシックで重厚な演出が大変好ましいが、登場するはずの馬の姿は無く「馬がいる」という前提で歌がうたわれ物語が進行する。もし本当に馬を登場させるとしたら、ワルキューレの人数分の軍馬(9頭)が必要だし、ヴォータンの軍馬は馬用の義足(4本)を作ってスレイプニルに仮装させなければならないだろう。
〈Brunhilde Grane〉
これはTシャツではなくキーファーの巨大版画

amazon通販のスレイプニルTシャツ及びパーカー説明文には
「学生、オタク、家族への特別なプレゼントにも。バイキング/ヴォータン/北欧/ルーン/ヴァルハラ/ノルディック/神/ミョルニル/ペイガン/ミッドガルド/ゲルマン/セルティックの心は鼓動していますか?あなたはオーディンのファンですか?このデザインで、バイキングへの情熱を示すことができます。」…と書いてあり多種多様なファンにぴったりのカジュアル衣料であることがわかるが、何のことかさっぱり不明の単語はいずれも私に該当せずバイキングへの情熱を周囲に示す必要性はない。(初夢のお告げでは着たほうが良さそうだけど、どうかな?)
しょうがつ仁義
昨年末なんだか無性にお猪口が欲しくなり、青い水鳥の描かれた可愛らしい盃を6客購入した。正月前に待望の品が手元に届き、それぞれ描き手に上手い下手のあるとぼけた風情の水禽盃を眺めていると、こんどは無性にこれを使ってお酒が飲みたくなってきた。早速正月二日にチャンス到来!KAZAMAランドに義弟と妹が新年の挨拶にきたので「さあ、どうぞどうぞ」と水禽盃でお酒をすすめ、お皿山水の講釈と無尽蔵絵葉書群の自慢話を披露した。
(俺の目を見ろ何んにもゆうな) お喋りネエさんの話を黙って聞きなさい。(こんな小さな盃だけど) 話すことは無限にある。(ひとりぐらいは こういう馬鹿が) 居てもいいだろ、あきらめなさい。

こんな小さい器でお酒をちびちび飲むなんて、
つくづく変な風習だと思う。
(今年からお札だヨ い く ら か な ?)

昨年と同じく今年も上下逆さまに書いてしまった!
姪いわく「昨年は小銭だったから落ちてきちゃったけど、今年はお札だから逆さにしても大丈夫」とのこと…来年こそ間違えないと約束。
はつゆめ追跡
初夢の8本脚の馬が気になり改めて検索したら「スレイプニル」という北欧神話に登場する神獣がいることがわかった。この異形の馬はオーディン(=ヴォータン)の乗物で、8本の脚で疾駆する姿は、運動を一つの画面で表現した未来派の絵画のようである。さらにこのスレイプニル.グッズが実際にアマゾンで扱われていることもわかり、夢で見たネックレス、Tシャツをはじめ、パーカー/スマホカバー/指輪/腕輪/ペナント等多数展開されていた。そんなに需要があるとは!(夢のTシャツはメタルやWWEのような絵だったが、現実のTシャツはケルト風の神秘的な図柄だった)
ワーグナー〈ニーベルングの指環〉でラインの黄金製指環の魔力に目がくらみ、自身の欲望を正当化しながら没落する主神ヴォータンへの好感度は低いが、初夢の啓示として謙虚に受入れ、8本脚馬アクセを入手し2022年の運気アップを祈念しようか?アマゾンの商品説明には「このバイキングのルーンネックレスを身に着けて、誕生日パーティー、ロールプレイングイベント、バーで褒められましょう」と書いてあり、スレイプニルの魔力で好感度アップが期待できそうだ。(ロールプレイングイベントとは何?)
やっぱりA7V、100人乗っても大丈ブイ!

(本当は定員18名)ドイツ初の実用戦車A7Vには各車両にかっこいい名前がある。
写真の車両は〈ヴォータン号〉で他にジークフリート号やハーゲン号等があるが、英雄ではない悪役のハーゲンでも良いのかという疑問…
はつゆめ
麺2021
3年前に立山黒部アルペンルート山腹で食べ損なった立喰そば〈立山そば〉を平地の支店(富山駅店)でリベンジするぞ!と秋に意気込みを書いたまま報告せずに年越しそばを食べて年越しとはきまりが悪いので〈立山そば〉報告写真で本年を締め括ろうと思う。
10月4日夜、金沢市から富山駅に移動し閉店間近に入店すると所望の「白エビかき揚げそば」食券は既に売切れ…。仕方なく「山菜とろろそば」にすると、アツアツのつゆが冷えた体と空腹に染み渡る旨さだった(立喰そばという名のオアシス!)。若干未練の残る白エビかき揚げは、幸運にも翌日行った魚津〈海の駅 蜃気楼〉で食べることができ、蜃気楼は見えなかったが望みの麺を食した満腹感から、爽風に波立つキラキラの日本海に向かい「美味しかったよーありがとう海!」と叫びたい気持ちになった。

山菜とろろそば (立山そば/富山駅店)
かわいい立山かまぼこ入り

白エビかき揚げうどん&かにミニ丼セット
(海の駅 蜃気楼/そば処 はまちょう)前夜そばだったのでうどんにした。これで¥1000とは安い!旨い!
〈ご愛顧に感謝 2021〉

今年も存在意義不明な当ブログ(窓黒)をご愛読いただき誠に有難うございました!引続きこの調子で一方的に発信する予定ですので2022年もよろしくお願い致します。読者の皆様、良いお年をお迎えくださ〜い♪
蟹2021
「香箱ガニ」は毛ガニを使った季節料理をさす固有名詞だと思っていたがそれは全くの誤りで「香箱ガニ」とは金沢港で水揚げされるズワイガニの雌の流通名だということを最近知った。しかし居酒屋で「香箱ガニください」と注文すると蟹本体ではなく、バラバラに解体された蟹の足肉、臓物の各部位を甲羅内にコンパクトに収め直した料理が出てくるので、「香箱ガニ」を料理名と言ってもあながち間違いではないような気がする。(無毛の蟹を毛ガニと誤認した原因は不明)

香り箱の寿司 (金沢市内のローソン)
香箱ガニをイメージした模造蟹使用のコンビニ寿司

香箱ガニ&白えび唐揚 (金沢おでん赤玉本店)
空いた甲羅で日本酒を飲むと旨い!
科学教育ヱハガキ浮出し写真第二彈

〈に か〉
岩の陰にカニがひそんでゐます。時々目を動かしてゐるやうですが今に匍つて行つてしまふかも知れません。これもロンドンの動物園の水族館で海底と同じやうに造つてありますから自然の生活を見ることができます。(青赤メガネが無いと浮出し効果が見れないので残念)
庭2021
夢の射幸心
巨大宝くじ売場の大行列に加わって順番待ちをする夢を昨晩見た。ようやく自分の番になり5枚購入しようと思ったのだが、窓口でお金を支払う直前で止めてしまった。なぜ止めたのかというと夢の年末ジャンボ宝くじは一枚700円と高額だったから。700×5=3500円と計算し不確実な夢を買う代金としては高過ぎると夢の中で判断。
全く興味のない宝くじを買わない変な夢を見て「吉夢は逆夢として現れることもあるという。ならば買わない夢は幸運の予兆なのでは?こりゃ縁起がいいや!」と解釈。俄然購入意欲が湧き起床後すぐに調べて見たら、現実の年末ジャンボ宝くじは一枚300円、そして販売期間は〈24日終了〉…もう売ってないものは買えないので吉夢への期待は空振りに終わった。













