乞食聖コレクション

先日ご紹介の鴨バイブル『鴨長明全集』には、方丈記/全歌集/無名抄/発心集が収録されており、全てが原文に近く読むのが困難。和歌まではどうにか読めたが、中世の文芸評論「無名抄」は内容が専門的で難しく、106の僧侶エピソードとそれに対する長明の意見を収めた「発心集」は仏教用語頻出でさらに難しい。
「発心集」の梗概によると…〈高僧と呼ばれるのが嫌になって船頭さんに転職した例、真のアウトローを目指して狂人のふりをし続けた例、公衆の面前で自殺をし有名になろうと企んだが失敗した例、俗世にいながら芸術活動に没頭することで解脱した例 〉などなど、106話にわたって初期鎌倉時代における宗教人の面白い有り様が書かれているという。

個人的には、俗世間に所属しながら(在宅で)高次の人間にステップアップできる方法に興味津々。芸術の仕事をあとどれくらい頑張ればいいのか教えて〜!手っ取り早く知りたいので、原文の 解読アッサリ諦めて 現代語文庫を買わむとぞ思う。(決してズルではない)

さすらいの乞食聖コレクション (絵葉書より)
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