京都便利堂にて

先日受講したコロタイプアカデミーでは、便利堂本社の所長・山本修さんから、コロタイプの歴史と技法、それからプリント実技を2日間みっちり教えていただきました。軽妙な関西弁で語られる説明がとても分かり易く、そして大変に褒め上手。指導のうまい先生の姿を見て、私も今まで以上に生徒を褒めそやしてヤル気を焚きつけようと思いました。(関西弁はマネできない)

便利堂本社の印刷工房
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電動プレス機が4台並ぶ工房では、国宝の複製印刷や現代作家の画集や絵葉書が刷られている。
プレス機ごとに癖があるので、一つの出版物につき担当プレス機一台で刷らないと仕上がりにバラつきが出てしまうという。

プレス機で実演中の山本所長
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二人組でインクの補給と給紙を餅つきのように行う。
かなり早く回る機械へタイミングぴったりに給紙する佐竹さんとの阿吽の呼吸に感動!

運動場用のハロゲンライトを転用した紫外線照射器
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感光液を混ぜたゼラチンを塗布したフィルム(昔はガラス板)に写真ネガを密着させ露光すると、紫外線に反応した箇所は硬化してインクが付着するようになり、遮光された部分は水を与えるとゼラチンが膨らみインクをはじく、という仕組み(たぶん…)。

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製版したフィルムをアクリル板に貼り付けてプレートにする。
水→グリセリンで十分保湿してから、平版の繊細な描写を潰さないように固いインクを薄く何回ものせていきます。(練る前のコロタイプインクがどえらく固い!それはリトグラフや銅版画用インクの比ではない)

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所長から「風間さん、明治時代の職人技を目指しましょう」と鼓舞されミニプレス機をくるくる回す。プレス機はバレンと比較にならないほど超らくちん!ここに文明開化を実感!