好きなことに理由など無い

先週末ルーマニア人美術関係者が風間ランドを視察に来た。まずディスリンピックの部分を見せ「これは優生思想を理想とする全体主義国におけるオリンピック開幕式です」と説明し、それから室内を見てもらった。飾棚に3号突撃砲を発見した氏から「パンツァー好きですか?」と訊かれイエスと答えた。その後「どうしてドイツが好きなのか?」と質問されたので、ドイツの哲学/音楽/絵画が好きだからとお答えするが「他にも理由があるはずだ」と納得せず続けて詰問される。実は〈何となく〉が本当の理由なのだが、言語化を強いられる美術業界ではボンヤリした発言が許されないことを私は知っている。

IMG_4816
Do you like Panzer?