月世界進出

4月から始まった朝日新聞【論壇時評】挿画のお仕事は先週木曜日で4回目を迎え、記事の内容に関わらず勝手に展開したお話「月世界進出」は4話で終了しました。

当初は3話(6月号)で完結の予定だったのですが、月面進出(侵略)の場面に描いた銃がラフ提出の段階で「昨年7月の安倍晋三暗殺事件を連想させる可能性がある」ということで見送りに…(無関係な私にまで死後も影響を及ぼす安倍氏の不気味な力)
そして6月は穏便に月面探査シーンを挟み、ボツ下絵は7月用にと採用をお願いしたけど「7月も安倍氏関連の内容かも?」とまたしてもNG!さすがにこれ以上お話を延ばせないので「銃がダメなら戦車か自走砲に変更したらどうでしょう?」と提案したらあっさりOKが出て無事に最終回『進出と銃後』が掲載されました。日露戦争っぽい白兵戦から機械化された戦争の絵になって結果こちらの方がよかったです。

【論壇時評】4月号
4:27原画(風間加工済み)のコピー
『ダム底の自在』
ダムに沈んだ村を調査する潜水夫。そこには古民家に集う自在鉤(木彫り鯉)の姿が…

5月号
5月原稿のコピー
『月のステージへ!』
巨大鯉(自在鉤)の餌食となった潜水夫を招集する宇宙飛行士「君には次の(月の)活躍の場がある!」

6月号
論壇時評6月原稿のコピー
『招かれざる者』
月面探査車で移動する地球軍隊員とクレーターに身を潜め警戒するウサギ先住民

7月号
論壇時評7月風間原稿のコピー
『進出と銃後』銃NG→自走砲OK
天体望遠鏡で月面戦線を見物する母子。襲撃されるウサギ先住民、自走砲操縦にもたつく元潜水夫のコミカルな様子は、遠く離れた地球から見ればTVか映画みたいな面白い娯楽の一部。