本日より公開(セメント・モリ)

本20日より東京国立近代美術館コレクション展『エゴとエコ』室にて〈セメント・モリ〉が展示されてます。この作品は4年前に埼玉県秩父市で見た「武甲山」の長年の石灰岩掘削でピラミッドのように変容した姿から着想の〈セメント・セメタリー〉と同時に制作した作品です。

家屋の建設現場で見られる基礎工事「捨てコン」は、古代豪族の墓のようで大変に好ましく、その造形を作品に取り入れたのが〈セメント・モリ〉で、初出の無人島個展ではスタッフ総出で仕上げました(その時の荒々しい魅力的な台座は個展終了後破壊)。
現在近美で展示してるセメント台座は半永久的に保管できるような仕様で、昨年埼玉県蕨市のスタジオで制作してもらったニュー台座になります。捨てコンを再現した美しい台座、それから版画と可哀相な版木をぜひ見てあげてください!会期は12月3日まで。

冥土 in 埼玉
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捨てコンを模した台座に置かれた版木には、水溶きモルタルが塗られているが、久しぶりに開梱したら若干粉状に剥落してた!作業員さん「この粉どうしますか?」私「捨ててください」