夢なら覚めて!

どこかの野外音楽堂でキャンディーズの復活コンサートが開催され、私は4人目のメンバーとして舞台に上がることになった。亡くなったスーちゃんもいて不思議だったが、それよりも急に出ろと言われた私の混乱は酷かった。
衣装は黒い長袖肌着に重ねたワンピース水着で「わ…こんな恰好で人前に立てないよ〜」と動揺していると、懐かしいドレス姿のランちゃんから「ねえ、袖の糸を切ってくれない?」と声をかけられた。私は震える手にハサミを持ちチョロっと出た糸を切ろうとして、誤ってランちゃんの手の甲に傷をつけてしまった(ど…どうしよう憧れのランちゃんに傷を!!) 。
変な衣装、覚えてない歌詞、踊れない踊り…突然課せられた不条理な要求により極限に達した私は、大泣きしながら平伏し「わーーーん!許して下さい!」と謝罪するが、大仰な私の様子に呆れたランちゃんの目は冷ややかだ…。これ以上は耐えられず、逃げるように目を覚ました。

ミキちゃんの思い出(実話)
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近所のリサイクルショップで慈善活動をしてるミキちゃん(本人)がレジを打ってくれた大量の激安CD(ワーグナー/ベートーヴェン/シューベルト)。「クラシックが好きなのネ。外は寒かったでしょう?手がとても冷たいわ…」と慈悲深いミキちゃんは永遠のアイドル。