1か月も家捜ししたのにVOCA2001図録がまったく出てこない。
捜索中あの箱この棚あちこち開けてたら、忘却の奥底に仕舞われてた本『差別が奪った青春』とか『谷中村滅亡史』や『實業之日本オール金儲け實話號』などが発掘されるが、違うこれじゃない・・・
『日本プロレタリア美術集』もその一冊。
「鑑賞向けの美術はブルジョワ的だから全否定!俺達プロレタリアは我々の闘争を(わざと)下手くそに描いて大衆の心をアジテーションしちゃうんだぜ!」そんなヒロイックな陶酔がアマチュア風に描写され、美術というより完全なる思想広告。あえてクオリティを下げて民衆運動をアッピールする手法に、私は今もウンザリしてる。(あなた、美よりも目的を選択しましたね?)
『日本プロレタリア美術集 日本プロレタリア美術家同盟(PP)編 1931』
10年程前に1000〜2000円ぐらいで買ったこの本が、今では2万〜7万円(日本の古本屋調べ)に高騰! そんなに人気なの?プロレタリア美術…(売ろうかな)
『音』 矢部友衛
危険思想雑誌かビラ作製中の同志たちに迫る特高の気配
『裏切者』 長谷川三造
工場内にスパイ発見の場面。首を絞めてカナヅチで殴打…怖い。暴力革命の肯定に賛成の反対なのだ!
『アジテーター』 川越治武
力強い演説で労働者諸君を煽ってる場面。(アジテーターとオルグは争議の花)