ちゃんとした人

お正月のテレビ特番など楽しみにしてないので、日曜日の午後、なんとな〜くテレビをつけて観た番組が「NHKアーカイブス」吉永小百合の原爆詩朗読です。
なんか大女優の慈善活動?という偏見で、全く興味がなかったこの活動ですが、吉永小百合がプロデュースした、子供達に原爆詩を朗読させる企画の取材映像を観て「やっぱり凄い」と思いました。何が凄いって吉永小百合がすっごく厳しい!まずはじめに、朗読させる詩を子供に割り振って読ませるのですが、台本にルビがふってない。読むのは小学校の低学年ぐらいの児童なので、作品の題の漢字から読むことが出来ずにモジモジと下を向いて困惑…「なあに?あっ読めないのね。」と小百合。読めないと分かって渡した台本で打ち負かし、子供を支配下に置く小百合。声は穏やかで優しいのに厳しい!いざ詩の朗読となると更に厳しく、意味が理解できて情感がこもるまで徹底指導です。被爆して母とはぐれ衰弱していく子供の詩を担当した男の子には「かあさんって三度目のかあさんが弱いのよ。あなた外でお母さんを探すときは、もっと大きな声で呼ぶでしょう?」「もう僕ではなくなりそうだよ、って難しいわね。僕は死んでしまうということなのよ。」小学2年生ぐらいの子に納得がゆくまで同じところを何度も読ませます。女優魂は年端のいかない子供にも容赦ない。その合間に「原爆」の存在を知らない子供達に、原爆がいかに非情で恐ろしいものか説明するのですが、あまりの恐ろしさに堪えかねて休憩時間に小百合の元に駆け寄って「ねえ、もう原爆はおちないよね?」と泣きそうな顔で尋ねるちっちゃい女の子に「それはね、私達が落とさないよう頑張らなければならないのよ。」と決して「落ちない」などという気休めを口にしない小百合。…こんな徹頭徹尾厳しい指導にも、子供達が音を上げずについてくるのは、やはり吉永小百合の揺るぎない信念(すっごいマジな感じ)を子供が感じ取ったからでしょう。下手に子供の立場に歩み寄らない屹立とした姿勢に感服しました。(…サユリストにはならないけど)

同じ日の夜、同じくNHKの「N響コンサート」を観て、これまた感心する人物を発見しました!演目のショパン「 ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11」のソリストとしてN響オーケストラに招かれたピアニスト、ヤン・リシエツキ君19才です。上演まえのインタヴューで「本当に10代?」という驚きを感じました。事前に入手したアーティスト情報からの質問に対して、彼は必ず「否定」から返答をはじめます。Q1「音楽家になられたのは、ご家族の影響ですか?」A1「いいえ。父母は楽譜も読めず音楽も聴きませんでした。私を通じて音楽に興味をもったほどです。」Q2「ご両親がポーランド人ということで、同じ故郷を持つショパンに特別な思いがあるのでは?」A2「ショパンが国際人だということを忘れてはいけません。ショパンの曲が世界中で親しまれてることと同様、私もモーツァルトやバッハが好きなのです。」Q3「音楽家になる夢はいつから?」A3「いいえ。音楽家になろうと思った事はありません。音楽が私の生活に欠かせない、ということは変わりませんが…」以上がQ&Aの要約ですが、柔和な笑顔で答えるその言葉には一切媚が無く爽やか!これが正しいインタヴューの答え方だな〜と勉強になりました。ともすると、質問者の期待に添った答えをしてしまいそう「同じルーツを持つ偉大な作曲家を誇りに思ってます」とかね。まったくリシエツキ君キミは立派だよ!!
スラっとのびた手足、金色の巻き毛…大島弓子の漫画に登場するホワホワ美少年そのまんまなリシエツキ君の演奏は見事でした。バラ色に紅潮させた頰に汗を光らせ、白い指が鍵盤を叩くたびに、滴り落ちる汗は真っ黒いタキシードの袖に水玉の雫になって踊ります。なんという天才!これはファンが大勢いるだろうな〜?素敵っ!と思ったけど生憎ショパンは聴かないのでCDは買わないだろう…。近代音楽バッドボーイ達の野蛮でかっこいい曲を弾いてくれたらいいのに〜売れないか。とにかく新年早々、ちゃんとした人達を見て身の引き締まる思いがしました。本当かな?

コマQ赤燈
三が日、給水塔に赤燈が灯りました〜。
目出たいね!

2015-01-01 18.31.23
ランク ピカピカけんきゅうせい9786いいね♡
こちらは母(70才)が描いたちょっぴりアノマリィなアイドルHIROKO♡(研究生)