いんすぱいあー!!!! 独漫(1)

「このマンガを読んで笑わない人はだれ一人として世の中にいないっ!!それほど笑えるナウなハッピーなツッパッたすごいマンガだぜ。ウソを言ったことのないこのオレが言うのだから信用していい。信ずる人は救われる。ムッホホイ ムッホホラホ〜〜〜〜〜イ!!」(どおくまん)

…上記の如くハイテンションに作者が語るマンガ。それは、どおくまん作『熱笑!!花沢高校』のことです!作者が自負する程の熱笑はしませんでしたが…(初期のみギャグ漫画路線)、たった3冊で私はハマりました〜。「花高が素晴らしいのは周知の事実だ!」と一笑に付されるやも知れませんが、ナウでハッピーなツッパッたすごいマンガの評価に遅いも早いもなく、花高が未来永劫ナウくてすごいマンガだと私は断言したいのです!
この「花沢高校」のコミック本は、先日の「ストⅡ攻略本」と同様、作品資料として買い求めた(花高3冊+暴力大将1冊で200円。ヤフオクにて)のですが、侮ってましたね、恥ずかしながら。山松ゆうきちの漫画に極北の魅力を感じ、「どおくまん」に関しては何となく山松マンガの後発的存在、メジャー路線という軽いイメージを抱いてたので、実際に読んでみて度肝を抜かれました。そんな柔ではなかった!!なんという力強さ…絵もストーリーも!まずツッパリ・キャラ達のずば抜けた個性に目を奪われてしまうのですが、その根底に流れる「男気」にいつしか惚れ込んでいる事に気づかされます。主人公・力(リキ)を「兄ぃ」と慕う同級生・鉄から「ほんま兄ぃは最強や」とノセられて、どんどん強くなる力。その力に対して「アイツとは関係ねえ」と距離を置きながら、陰で助ける真の最強奇人・獣田三郎。かっくいぃ〜!私、獣田にゾッコンです。
たった3冊(4巻、6巻、14巻)しか読んでないので、何故この不良学生たちが「北大阪の虎」という組織と死闘を繰り広げることになるのか解りかねますが、バラバラの巻で読んでもこの面白さなので、その力量たるやもの凄いと確信した次第です。
「どおくまん」というのは独立大阪漫人集団の略称で、大阪芸大出身の4人組グループだそうですが、やはり画力にはさすが美大出身と頷けるものがあります。デフォルメが効いていても骨格がブレてない!とても勉強になるので今後は絵柄や構図の参考にしたいと思います。「花高」を読むとヤル気がでます。

2015-04-10 23.13.15
どおくまん代表・独漫氏
獣田と引けを取らぬカッコよさ!

2015-04-10 23.09.55
「熱笑!!花沢高校」全29巻揃えたいけど、けっこう高値。(少年チャンピョン昭和55年〜連載)
「暴力大将」この巻では矯正院での抗争が描かれてます。
暗くて残酷で不条理!これから太平洋戦争で兵隊として活躍する話に続くそうですが…。

2015-04-10 23.20.51
不良達のミーティングは常に「ラウンジ」喫茶、喫煙、飲酒上等!
パブにて煙管、葉巻、ウイスキーを嗜む大人な花沢三人衆

2015-04-10 23.16.38
部室、教室までもラウンジ化!
極悪な他校の不良に乗っ取られた高校は化学実験室ですら応接間に…
鉄仮面高校生の四鬼、五鬼に派遣番長の指示を出すドクロハットの幽鬼。

tamai
模写をしてみた(弱い!)
喫茶ピエロでミーティング中の回天高校総長・玉井金次郎
「回天」の長ランに菊柄のサテンパンツ。そして角の付いたヘルメット!
『熱笑!!花沢高校』はファッション、インテリアの参考書にもなる。