尾形亀之助の詩集「雨になる朝」の中で、とても気に入っている詩は「白に就いて」です。….松林の中には魚の骨が落ちている(私はそれを三度見たことがある)….私は青森の松林で魚の骨を見たことは一度もないですが、落ちていたらさぞかし白いのだろうと想像したりします。そして快晴の朝、お茶を済ませた後に雨がおもむろに降りはじめると、ぼんやり詩集を繰りながらコーヒーをすすっていた十数分が「雨になる朝」だったのだな、とほんの少し前のことを回想したりするのです。
昨日はそんな雨の気配のまったくしない好天。青森に来てから遠出をせずにいたので、およそ2時間のバスと電車の移動を「旅行」と称してレジデンス仲間と連れ立ち、弘前在住の画家、多田さんのアトリエを訪問をしました。画室として最適な(もともとアトリエ)の物件を拝見して、やっぱり空間があるっていいなぁとよだれを垂らしたのち、街をぶらぶら散策しました。弘前の住宅はトタン、モルタル、コンクリ等を駆使した様々な造形の家屋が多くて、そんな中から多田さんお気に入りの家など教えてもらいつつ古本屋を目指して歩きました。変わった形の家々と格好いい岩木山と古びた町並み。確かに「住んでもいいかな?」と思わせる良い街でした。

弘前の古書店で入手した2冊。
リラダンの「トリビュラ・ボノメ」は珍しい事に、買ったその日に三分の一ぐらい読めた!それぐらい面白い本(家にある未來のイヴは未読…)


