ファッションアイテム(2)

熟語ホ°エムの宝典「新撰詩學活法」によると「軽装」とは旅の装いの意である。
この新聞広告の男達は、白銀の峰に腕組みをし整列する。紫外線に曝された黒い顔に白い歯をのぞかせた山男らしい笑顔と「軽装」の深長なる意味の確信を下界に投げかける。「肌着」の防寒機能に対する彼等の信頼は「本当かな?」という俗世(私達)の懐疑心を寄せ付けない。その鮮烈な白と黒のコントラストと同様の強度を備えて余りあるものがある。

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「ひだまり」という名の肌着の保温性を実証するため彼等はエベレスト山頂に集う
純白の肌着にティアドロッフ°と登山靴が効いてる

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「軽装」タビノヨソホヒ
「誰識」ダレモシラン「誰憐」タビヒトリカナシ「帰心」カヘリタキココロ…
旅人の孤独な影法師を熟語ホ°エムは切り取った

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小さくて厚い「新撰詩學活法」200円