わたしは真悟

中学生の時、三軒茶屋アムスで楳図かずおトークショーが催され、私は恐怖漫画を貸借りする親友と連れ立って憧れの先生を観に行きました。そして質問コーナーでは勇気を出して挙手し「漫画において今後も奇形の表現は可能でしょうか?」という全く面白くない質問をしてしまい、今もそのことを悔やんでいます。(もっと14歳らしい可愛い質問をすればよかった!)

その楳図先生の作品『わたしは真悟』が、今年フランスの漫画賞を受賞されたという朗報を知り、文庫版全7巻をディスリンピック製作中にヤフオクで購入。しかし通読する時間が無いので「完成したら直ぐ読もう!」と楽しみにとっておいたのです。…そして晴れてディス体育大会から解放されて埼玉より帰京。家に戻り真っ先に読み耽りました。が、疲労困憊した精神には、殺人描写や天才的な電脳シーンが鮮やかすぎた!まるで悪夢のよう…。「エコエコアザラク」もそうだけど、元気な時に読むのをお勧めします。

『わたしは真悟』第1巻
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楳図先生のイメージする電脳世界…凄すぎる!
小学6年生の真凛と悟の汚れなき恋から「自我」の芽生えた赤ちゃんコンピューターの「真悟」
概念を学習してない赤ちゃんゆえの無垢さから暴走し犠牲者続出!コンピューターの知能向上、外部との接続(扉が開いてゆく感覚)を悟りになぞらえた傑作。