カットが掲載された読売の朝刊が届いた。今回のテーマは「感情的世論の高まり×清沢洌」です。
この「時事×思想」の仕事していて良い事は、いままで関心のなかった思想家や文化人などを知ることができる事です。清沢洌も今回のお題ではじめて知りました。清沢洌は戦前から戦時中にかけて活躍したジャーナリスト、外交評論家で、自由主義的な言論活動を堅持し、均衡のとれた客観的で合理主義的な国際協調を訴えた人物です。
このカットを描くのにあたって清沢洌をザックリ検索したところ(もっと綿密に勉強しなければいけないのですが…。)代表作の『暗黒日記』という著書を知りました。このグッとくる題名!この著書の素晴らしさが直感で伝わるタイトルの力強さです!
太平洋戦争突入1年後の1942年から終戦直前の1945年(清沢は終戦の3ヶ月前の5月に急死)までの間、戦時下の報道の偏重、国民の無知、官僚悪、政治の愚かさ等を冷徹な観察眼でつぶさに記録した日記です。部分的にしか読んでませんが、新聞の切り抜きなどをはさみ客観的な資料としても大変貴重な書物だとおもいました。
…都知事選も近づいてきましたが、反原発候補も統一不可能なまま与党推薦候補の舛添さんが当選確実。NHK経営委員の暴言も野放し、ウヨ系ルサンチマンを利用した世論形成で冗談でなく新暗黒時代の予感…。今後もし新しい暗黒時代が到来しても冷徹に観察し続けることが出来るだろうか?『新暗黒日記』など無用の時代であってほしいものです。

