バベル明日まで!

昨日なんとなく映画『メトロポリス』をDVD鑑賞して、ここでも創世記の〈バベルの塔〉が引用されていることに気付きました。地底プロレタリアの聖女的存在マリアが「計画者の頭脳と労働者の手を仲介するのは心です・その仲介者が登場するまで待ちましょう」と労働者たちに忍耐を諭すシーンで〈バベル〉の説話がされます。しかしケース裏面に書かれた梗概には「労働者たちの間でストライキを起こそうとするが…」とまったく別の話になっています(暴動を扇動したのは人造人間マリアで人間のマリアではない) たぶん販売者はちゃんと鑑賞していない。

そして私もバベルを引用した馬喰町αM『東京計画2019 :バベル』は明日13日が最終日。「計画」がテーマの展示会場には、23年前に制作頓挫したマンションコラージュや下図、青焼き風作品、丹下建築登場作品を並べることで、未完のバベルの塔と創造主. 丹下健三を想起させる工夫をしました。バベル建設工事には終わりはないけど展覧会には終わりがある〈明日終了!!〉

(バベル2点)
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奥の小さいコピー紙片が初代バベル

(バベル登場)
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『メトロポリス』の記憶が非常に曖昧だったがDVDを観て「断片しか観てない」ことがわかった。(最高に素晴らしい映画だと思う!)