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ただいま

8月18日。病気のせいで遅延し宿題になってた『延びる海岸』残り3点を携えて東北新幹線に乗車し石巻へ再び向かう。会場で待機してた展示台にレシート巻紙ドローイングを設置し、新作23点で構成する展示はようやく完成!翌日19日プレオープンは午前中から監視のバイトさん、優待客及び報道陣のツアー団を会場に招き入れ各々の団体さんが来るたびに解説し夕方には大パーティー。またその次の日20日は正式な初日だけど、参加作家は大型バスに乗って作品展示を見て回る遠足。前日同様に夕方は打上げパーティー。そして夜になり河川敷の打上げ花火見物でリボーンアートフェスティバル開幕お楽しみ行事は終了。
昨日夕方、石巻から住み慣れたかざまランドに戻り「清潔なホテルはもちろん素敵だけど、制作優先で散らかり放題の我が家はやっぱり落ち着くなぁ!」と安堵しながら、新幹線車中で食べるつもりで買ったが、お箸をもらい忘れて食べられずショックだった〈冷やしおでん〉をコピー用紙が散乱したままのテーブルで食べた。

(河北新聞ウェブより転載)
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この記事が本紙一面トップにカラーで掲載されたという噂は未確認だけど、写真のよう拡声器片手で見学者ご一行に解説した私の姿は真実です。

(珍しくて美味い食品)
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石巻駅前イオンで購入の冷やしおでん(¥298)とねぶた漬けおにぎり(¥118)
黄色い長方形は石の蔵の奥さんがくれたカステラ蒲鉾。本物のカステラのように甘くて美味い!

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正確な図形を描かない花火が石巻市民の頭上で咲いては消える。
(盆踊りも見たかったが我々の到着前に終了)

締切の墓

10日に自宅(かざまランド)で集荷された作品たちを追うように私も石巻に向かい、11日の昼から現地で設営作業を始めました。リボーンアートフェスティバルで私が担当する展示会場は、石巻市街地の門脇地区にある古い石の蔵で、3.11大震災の時には、押し寄せた津波から背後の住宅を防波堤のように守った堅牢な建造物です。
昨年の下見の際はまだ物があったので、正確な広さを把握してなかったけど、家主の老父婦のご厚意でスッキリ綺麗になった内部を見て愕然!想像以上に広い…。5ヶ月間がんばって新作23点を用意(内3点は帯状疱疹で遅延し締切に間に合わず)し、これで十分だという確信はガラガラと崩れた。当初の展示プランだとこじんまりしてしまうので横に広げる方向に。幸い設営チームが大変優秀で、急な変更にも柔軟に応えてくださいました。しかも仕事が早く、3日間の作業日程が2日で終わったので、私は未完成のドローイングを仕上げるために一日早く東京に戻れました。台風が心配だったのでよかった!

〈締切の墓〉
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旧北上川堤防の工事現場で「締切」と陰刻された石碑を発見!
締切日を約束するも間に合わず破棄。また新たに設定した締切も反故。…社会的信用を裏切る行為の連続で発生した締切の亡骸たちを、この墓標の下に埋めて供養しようか?(締切及びノルマの概念から解放された円形ハゲと無縁の世界に私は行きたい)

いよいよ来週8月20日から!
Reborn-Art Festival 2021-22ー利他と流動性ー
2022年8月20日(土)~ 10月2日(日)
会場:石巻市街地ほか

全16島(終わったが…)

円形ハゲの勢力拡大と帯状疱疹の発症という痛手を負いながら、やっとニュー松島全16枚が完成した。昨年12月の視察で遊覧船ニュー松島に乗船したことから始まったこの旅は、古絵葉書の詩的光景と皿宇宙の神秘的構図を水先案内とし、アルミ板の海原を小舟で漕ぎ漕ぎどうにかこうにか終えることができた。(でもこれで出品作品制作は終わりではない。まだ続く…)
脇腹の皮膚に浮かぶ赤いマダラと肉をムギューっとつねられるような痛みが気持ち悪い帯状疱疹は、お医者で薬をもらって治す病気だというので数年ぶりに皮膚科に行こう。(ついでに円形ハゲの薬ももらおう!)

(最後の一枚)
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波にそっくりの島は、この兜島の他に鎧島がある。
長い板に乗って櫂一本でスイスイと島巡りをする人を船上から眺め、私はとても羨ましく思った。
こんな水上移動の術が使えたら、波の彫刻見物も自由自在だ!

寡黙な助手

石は置いてあるだけでとても可愛らしく我々の生活に潤いを与えてくれるが、うちの石たちは置物の価値だけではなく助手の役割もする、まさに一石二鳥の石たちなのだ。
昨日のラッカースプレー作業でも石たちがお手伝い。型紙の隙間からスプレー噴霧が入りこまぬようガッチリとピンフォール!その重量と安定感を活かした押さえ技は大変頼もしい。文鎮の代用品として今後も石の活躍を期待する。

(働く石たち)
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型紙(くりぬいたボール紙)の端に置かれた石と文鎮。
汚れないようにラップで二重に包まれ、更にマスキングテープでぐるぐる巻きにされている。

(石と原子力船文鎮の休息)
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お疲れさまでした!またよろしく

〈蓬莱島〉
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白ラッカーで塗装したあと黒マジック(プロッキー)で線を描く。
筆ペンで描いた下絵の線をマジックで忠実に再現しているので筆で描いたように見える(はず)

〈地蔵島〉
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灯台の警戒を掻い潜り密漁(投網)する者たちの姿

資材調達

ロシアによるウクライナ侵攻のせいで金属の価格が高騰し『ニュー松島』に使用するアルミ板も値上がってしまい、とんだところで世界情勢の影響を受けてしまった!
今回初めて取引きをした金属板卸売業者は〈横山テクノ〉という社名で、野外フェスで理解不能な電子音楽を演奏しそうなグループの名前ようだが勿論そうではなく、私がこの会社を選んだのも名前がテクノっぽいからという理由ではない。なぜここに決めたかというと、Kgあたりで換算する量り売りの明朗会計で、初心者の私でも注文しやすいオーダーフォームだったからです。
厚み1.5mm、横725mm、縦543mmのアルマイト処理アルミ板16枚の総重量は25.5Kgもあり、1kgあたり約2500円なのでなかなか高価なお品になります。物凄く重たい大量のアルミ板を売ってくれたYテクノさんも運んでくれたY運輸さんも、私がこの貴重な金属板に変な絵を描いてるとは知る由もあるまい!

【折曲厳禁】
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包みに貼られた注意書きシールは、25Kgもあるアルミ板集合体を折曲げる猛者がこの世に存在することを示唆する。

(アルミ額に入ったアルミ板)
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寸法が1ミリでも間違っていたら大失敗の額装…
ちゃんと収まって安心した!
描いてある絵は「材木島」。名前の由来は知らない。

皿宇宙ファイル使用例

古人による風景の解釈が凝縮された皿山水画は、自然の法則/摂理/構造が単純記号化された宇宙の地図である。
私はその遺産を利用(マネ)し、約100年前の松島絵葉書を新しい風景画に仕立て直してみました。それが今期新作の『ニュー松島』です。

〈ファイル使用例〉
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古絵葉書 (松島百景) 星ヶ崎より経ヶ島を望む
この絵葉書風景を描くために研究資料集(皿宇宙ファイル)から参考になる絵柄を選ぶ。

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様式化された海岸風景が美しい絵皿。連続する弧で描かれた磯辺(近景)に対し、小さい帆掛船と島で表した外海の存在(遠景)など勉強になる!

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風景を構成する要素や点景を引用しながら下絵作成。下絵を転写したアルミ板にペン(黒=プロッキー/白=ポスカ)で描く。これを既成アルミ額に入れたら完成。
1日1枚のノルマはすでに崩壊してるけど…がんばろう!

皿宇宙ファイル

ただいま製作中の山水画『ニュー松島』の参考書ともいえるのが〈皿宇宙ファイル〉で、この自作ファイルには約100枚の古伊万里写真が収められている。写真の出どころは何千何万と日々出品されるヤフオク骨董の商品画像で、私はその無限の皿宇宙から絵柄の気に入った皿だけを選んで写真を抜き取りパソコン内に保存。皿の形に丸く切り取り印刷して古伊万里カードにしているのだ。このような行為を後ろめたく思うが、本物お皿が大量にあったところで引退後に居酒屋を開店する夢など毛頭なく、風間ランドが皿屋敷になっても困るので出品者様には御容赦いただきますよう何卒お願いいたします。

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これが皿宇宙ファイルだ

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長い年月をかけて完成された記号のような山水画の数々!
手数をかけずに風景の真骨頂をササっと描く技が量産のお皿に伝承されてる。

一日一枚

「ここ方丈庵では一日中怠けていても誰からも注意されない。況してやノルマなどというものは存在しないのだ。」グータラ随筆『方丈記』にはこのような意の素晴らしい記述がある。一日のお勤めを大切にする宗教的修行とは全く異なる鴨長明オリジナルの求道精神に、生来怠け者の私は救われる思いがする。(一人の自由時間ばかりなのに、どうしてこうも時間を浪費するのか?)
方丈宇宙の時間感覚をリスペクトし我が風間ランドもノルマ制を導入してないが、石巻用作品制作の進捗により、アルミ板ドローイング『ニュー松島』全16枚を一日一枚を目標に描き上げなければならないかんじだ。(できるかな?やるしかない)

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オーエス!オーエス!

黒の実行者

橘(ミカン)の恨みで白い幼虫に転生した尼さんの発心集エピソードでは、悪い願掛け(呪い)の危険性が諭されている。私も随分前に悪辣な為政者の不幸(失脚)を願ったことがあるが、今思えばあれは非常に危険な考えだった!創造的虚無の実行者としては国も政治も度外視すべきで、何事も己に帰依すること、俺以外を無に置くことが肝要である。

(外的情勢より)やることが沢山ある
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屋形(家型船)を虚船(未確認飛行物体)に変身させたり

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無限防潮堤の消しゴムはんこを作ったり

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100年前の絵葉書に似せた自作絵葉書の額装をしたり

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ドローイング用ペンの試し書きをしたり
ドクロを描こうと思ったけど縁起が悪いからやめた (昏迷が反映されたこの動物は何だろう?)
来月の石巻搬入まで間に合うのか怪しくなってきたぞ!凶報一色だった昨日を忘れて、今日は本気を出してがんばろう!!

市原火山地帯

今日は内房線に乗って房総半島の入口に行った。目的は千葉県市原市の画材店に作品のパネル張りを依頼するためで、退店後は画材店近所の神社境内で標高4mぐらいの富士塚を登山した。
市原市内には約40山もの富士塚が点在し、今日行った五井地区には3~4山あるらしい。より詳しい情報を得ようと画材店社長に「ここら辺は富士塚がいっぱいありますね!」と話題を振ってみたが「富士塚とは何ですか?」というお返事で、そんなことは初耳だという。なので逆に私の方から「富士塚とは溶岩や石を山状に積み上げた小さな富士山です。」と説明。初対面なのに変なことを聞きたがる変な客だなぁと訝しがることなく、親切に対応してくださりありがとうございました。

若宮八幡神社境内にある浅間神社=富士塚
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本物の富士山同様に登山口と登山コースがある

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8合目〜山頂にもなると足場が狭く非常に危険!
滑落しても本物の登山同様に自己責任(なので7合目でやめた)

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頂上にいたのは浅間大神とは関係無さそうな布袋様

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かわいい幼稚園児が「こんにちわー」と元気に挨拶してくれた境内があんなに小さく見える!
地元の良い子は危険性を教わっているのか登って遊ばない。(変な余所者のマネしちゃダメだよ)