カテゴリー別アーカイブ: 出来事

雪は万年

正確には〈溶けにくいが猛暑の年は溶ける雪〉それが黒部川峡谷鉄道・鐘釣駅から見物できる名所『万年雪』だ。ホーム対岸にそびえる百貫山の積雪が川畔で堆積し夏を越す(猛暑年は溶ける)不思議な雪だという。トロッコのガラス無し車窓より見たこの巨大雪塊は、土まみれであまり綺麗ではなくあたかも塵埃に汚れた都会の雪逹磨のようである。

また同じく鐘釣駅に隣接する山荘で奇妙な看板を発見した。風雪に晒され続けあまり綺麗でない建物の窓にビビットな色彩の写真看板が飾られており、写真はこれを設置した窓の向こう側に存在する和室を撮影したものだろう。掃き清められた座敷には法被風の珍しい服を着た女性が座っている。
雪塊の表面が土で汚れていても内部は純白の雪であることと同様、たとえ外観は綺麗でなくても宿泊施設内部は清潔に保っているよ、という真実をこの看板は来訪者に訴えたいのだと思う。

(夏山クイズ)
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雪はなぜ溶けないのか

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涼しげな緑陰が一番のおもてなし(だがこの窓からは見えない)

真夏の昼の夢

ヨガもキャンプもしない私だが、作業室の板の間にヨガマットとテント用携帯マットを敷き、夏場はこのペラペラマット二枚の上で昼寝をしている。するとそこで私はこんな夢を見た。
兵庫県在住の友人宅に遊びに行ったら、猫が歩いているはずの廊下に巨大なトカゲの番いが普通にくつろいでいた。この恐ろしい原始爬虫類は私と同じくらいの身長で、メスはコモドドラゴンに似ていて、オスの方は皿を二枚合わせたように丸くペタンコな変な顔をしている。せっかくの機会なのでそっと観察してみようかと距離を保って見ていたら、オスが急に近くにやってきて私の右手をパクッ!「うわっ痛い!はなして〜」と腕を振っても、歯が無いのに噛む力がとても強く、いつまでたっても手首から下はトカゲの口の中だ…どうしようと困ってるうちに目が覚めた。
で…私の本当の右手はというと、床板と重い胴体の間に挟まれて痺れていたのだった。このように現実世界の外的要因が夢のお話を作り出すことは多分に起こりうることである。

(小さい爬虫類の友)
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ミニヤモリとY字郎くん

Y字郎:近況報告

窓黒読者から「Y字郎くんはお元気ですか?」と質問があったので、今日はY字郎の近況をご報告しましょう。
スポンジから培養土に移動したことで、目覚ましい成長が期待されたY字郎でしたが、思いのほか成長が遅く、先日やっと第3期の葉っぱが出てきました。Y字郎の名前の由来である幼い双葉たちは、出芽と発根の役割を果たしヨボヨボに衰え、第2期の丸い葉っぱ二枚は効率よく日光を浴びようと向きを変えつつ今も奮闘中。そしていよいよY字郎の正体を知る鍵を握る第3期葉っぱが登場!浅い切込みのあるオシャレな葉を持つこの植物は何でしょう?偏差値不足で都立園芸高校への受験をあきらめた私の見立てでは、これはビオラかパンジーの類のような気がする。(台所に種が落下した心当たりもあるのだ)

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「日光を浴びるほど育つはず」という私の過度な期待により屋外に出され、強烈な直射日光で黄変してしまったY字郎くん。

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室内の程よい日差しで緑色に回復したY字郎くん

お国自慢

武蔵野美油絵科の懇親会では、αMの展示作業を手伝ってくれて飲み会にも参加してくれた大学院生の橋本君からも面白いお国自慢を聞いた。以前、彼の故郷である大和市で『NHKのど自慢』の中継がされた際、ご当地の名所や特産品を紹介する冒頭のコーナーで、なぜか市内公園に設置の『健康遊具』が紹介されたのだという。名所でも名産でもない公園の遊具をアピールした理由は、それしか自慢できるものが無く、橋本君はテレビを見て「恥ずかしい」と思ったそうだ。
私も初耳であった『健康遊具』とは、一見すると普通のベンチだが、腹筋運動を補助する(足を固定する)パイプが付いてるなどの工夫を凝らした遊具群で、大和市では高い会費を払ってジム通いせずとも、公園に行けばタダで肉体改造が可能というわけだ。
公的な発表によると、市内100カ所の公園に300基以上の健康遊具が設置されているという。300基もの遊具が存在し更に100も公園があることに驚き!(自慢して良いと思う)。大和市は湘南方面へ向かうとき中央林間駅で乗換するぐらいで滅多に行かないので、今後も健康遊具で運動することは私には無いだろう。(機会があっても公園で運動するのは恥ずかしい)

(動的努力)
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スウェーデン伝来の体操をするサクマ君とその助手。
健康遊具は助手の立場を脅かす存在となるであろう。

ピンカラ石

ぴんから兄弟とも宮史郎とも無関係なピンカラ石という珍石の存在を、先月の武蔵美講演後の懇親会酒席で初めて知った。福島県飯野町で産出される一見なんの変哲も無い岩石ピンカラ石には、UFOを引き寄せる不思議な磁力があるという。この石のことを教えてくれたのは、くノ一のような黒装束の油絵科助手で、彼女の故郷である飯野町には『UFOふれあい館』なる変な施設があり、そこではピンカラ石をくり抜いたドンブリを使用した「ピンカラ石ラーメン」が食べられるという。(ラーメン自体は普通らしい)
くノ一助手からの有力情報を総合すると、飯野町は米国のロズウェル、エリア51のようなUFO情報秘匿の土地のようだ。〈UFO異星人大百科〉の監修者、荒井欣一氏の蒐集した膨大な資料が、この『UFOふれあい館』に全て譲渡されたという事実は大変興味深く、飯野町が異星人情報の重要な拠点であることを物語っていると言えよう。

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これは石狩川産の石でピンカラ石ではない。
ピンカラ石は欲しいけどUFOには来て欲しくない。

愛蔵書〈UFO異星人大百科〉
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関連書2000冊/ビデオテープ/CIA秘密書類(コピー)などが所蔵されてた『UFOライブラリー』
「この本を読んで質問したいことがあったら、荒井さんに手紙を書いてみたらどうかな」とあるが、手紙を出しても既に五反田の資料館は存在しない。(しかし資料は飯野町に在る!)

睡眠学習大成功!

兄弟仁義、浪曲子守歌、かえり船の歌詞を全部覚えた私は、次に中学生以下の英語力を克服すべくCD付き参考書を7冊購入し、まず手始めに『超速マスター中1英単語の木』を作業中に繰返し聴いている。不思議なことに傾聴するほど睡魔に襲われ、目を醒ますとCDは終わっているのだった。〈居眠り中に聴く音声には睡眠学習の効果があるに違いない〉そうした都合の良い期待は、さっそく夢となって現れた。
…夢の中で私は、病院の廊下に置かれた長椅子に座りながら例のCDを大声で暗誦する。「超速マスター・英単語の木。レベルワン・家族の木!」…女性ナレーターのハキハキした声色を真似て自信たっぷりに発音してるけど、覚えるべき箇所は英語で〈そこではない〉。

(まるで魔法のような魅力的書名)
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超速マスター中1.2.3英単語の木/中学3年分の英単語が10日間で身につく〈コツと法則〉/中学3年分の英文法が10日間で身につく〈コツと法則〉/やりなおし英会話/英会話超速メソッド
(眺めてるだけでは無理と私は知っている!!)

移植後のY字郎

台所の蛇口付近で発見して以来、スポンジ栽培でどうにか生きてきた正体不明の植物Y字郎くんは、父の手により先日無事に植木鉢へ移植されました。しかしその後「真ん中に植わってないし、スポンジのカットが足らない気がする…」と母が心配するので、もう一度ほじくり出してスポンジを根っこギリギリまで切除し、中央に植え直しました。得体の知れないただの雑草(なのかも不明)のために老父母の協力を仰いだのだから、Y字郎くんはもっと覇気のある謎の草に成長してほしい。

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「ピンク色の花が咲くと思う」と母は予想するが、花が咲くまで育つだろうか?

そして…無人島も移植完了!
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New無人島が墨田区江東橋にオープン!素晴らしいスペースなので皆様ぜひ見にいらしてください。小泉明郎展『Dreamscapegoatfuck』〜8/31まで開催!

諜報戦

草むした土塁の陰からしきりに飛んでくる敵の弾を除けながら歩を進め、やっとの思いでコンクリート製の校舎にたどり着いた。大学受付には武蔵美学園の友人イクちゃんがいて「サッチャンお久しぶり〜」と昔のままの明るい声をかけてくれた (卒業後すぐに専業主婦になったはずだが、いつの間に美大職員に?)。しかし再会の喜びも束の間、イクちゃんは私の顔を指差して「サッチャン大変よ。小型マイクが付けられてる!盗聴されてるかも?」と戦場からやってきた私に注意を促すのであった。彼女が指差す口元に手をやると、口端にご飯粒が一粒くっついておりどうやらこの米粒が盗聴器らしい。最近の諜報戦の手の込みようといったら!うっかり口元にお弁当を付けたまま特別講義にも行けない不穏な情勢だ。(….というのは今朝の夢で講義は先月末に無事終了)

(無事に撤収)
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αM撤収作業に行く途中、水溜りに落ちてるミニミニ卓球ラケット消しゴムを発見。歪んだボールは私が消しゴムで作った。

物々交換

今週末予定の取材登山(黒部峡谷)を前に挑んだ体錬歩行は完遂ならず。全経路徒歩を断念し、荏原町〜二子玉川区間だけ大井町線に乗って二子玉川から徒歩で帰宅したのだった。
電車に乗ろうと荏原町駅に向かう途中、トイレを借りるため馬込図書館に立ち寄ると、入り口の横に無料古本コーナーが設置されていた。箱の中でひときわボロくて目立つ大型本の表紙(平塚運一の木版画)が気に入ったので、私はこれ一冊を馬込記念として頂くことにした。
この『JAPAN PHOTO ALMANAC 1938』というバイリンガル仕様の戦前の写真集は、日本は文化や経済の発展した一流国ですよ〜と国際社会にアピールするための豪華本で、現在の古書価格を調べたら$999.99、なんと日本円で10万円以上する高額本だった!こんな稀本をタダで入手していいものだろうか?いや私は全くの無償で持ってきたわけではない。300円のビニル傘を図書館の傘立てに忘れてきたので、(フェアトレードとは言えぬが)共用置き傘としてぜひ活用していただきたい。

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さすがは(旧)馬込文士村!放出品の格が違う。
全頁外れ、自動車の落書きなど状態悪く999弗の値段はつかないはず。

(素敵写真満載!)
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皆様ご存知の特急あじあ号
満鉄人はこれではない灯火管制型を採用(どこが違うでしょう?)
他にヴィッカース.クロスレイ(装甲車)の良い写真なども!

キメラ漢字

87年前の一昨日27日。詩人・石川善助は酔っぱらって大森駅西口の側溝に落ちて死んだ。私はすっかりこれを忘れてしまい、龍子記念館からほど近い善助落命の地に寄らずに帰ってしまった。
先日龍子記念館を見学し、大森から自宅までの10km(徒歩2時間)の帰路を体錬歩行しようとしたが蒸し暑いので途中で断念。事前に散策の計画を立ていれば、気温湿度に関係なく鎧懸松下坂近辺に側溝跡を探し手を合わせ冥福を祈ったのだが…。
そしてその道すがら緑道公園でこのような看板を見た。立て看には「公◯衛生上害になる行為はしないで下さい近隣の住民が大変迷惑しています トイレ→」と池上警察署から緑道で排泄をする不届者に対する牽制が書かれている。しかし、かつてこの一帯が文士の集う格調高い地域であったことが反映されてるのか、立ちションへの警告は遠回しな表現で、筆致は遠慮がちであり漢字には見たことのない形のものがある。

〈キメラ漢字〉
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公衆の衆と思しき漢字は、象61%:衆39%と象が優勢な嵌合体。
(迷惑の惑は点が不足) 矢印の指す方向のトイレは未確認である。