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残留思念

旧風間城をあとにして20日たらずしか経っていないのに、人間の居なくなった庭の荒廃著しく笹竹がギュンギュン生えまくり、朽ちかけた家屋を覆い隠す勢い。去年の今頃、青森行きの準備中で、留守中このような有様にならないように笹の子駆逐に躍起になっていたのが思い起こされます。あっという間に廃墟化した懐かしい旧居!15年前の入居当初はミシミシ足音がしたり、インターホンが鳴って誰もいないモニターがピカ〜っと光ったりと、女主人の霊からの拒絶反応で迎えられた。こうして残留思念が濃厚に残る遺品にかこまれながら、屋内に侵入する動植物と霊的な存在との同居生活が始まったのでした。
最初コワかったボロ屋暮らしも、動植物の脅威はアニミズム感覚の修練になるし、残留思念との対話は高次世界獲得の鍛錬になるだろう、とポジティブにとらえられるようになった。トラウマ体験となった引越地獄のラスト2日間で、わたしは目に見えぬ女主人の惜別のしるしを感じ取った!

2016-05-01 16.35.
ポケットから落下したハサミが直立不動の姿で立った!!(刃先は1ミリ程しか刺さってない)これはここの女主人であったお婆さんの遺品。ここまで見事に立つことってあるのだろうか?あの世からのメッセージに間違いない。

2016-05-19 12.17.
この幼稚園のアルバムが退去ギリギリまで発見できず、焦りから「お婆さん!何処にあるのか教えて下さーい!!」と叫び懇願すると、懐中電灯の一条の光がガラクタの山の一番奥にスーっと差して、ヘタクソな自画像の目が見えた!

hebi
お菓子の箱にヘビの抜け殻と子供銀行のニセ札…。
こんな金運アップ祈願のオマジナイが出てきてギョっとする。これもお婆さんの遺物か?と思ったけど、よ〜く思い出してみると自分のかも?あさはかな現世利益祈願にはガッカりだ!

 

 

キャッチ&リリース

過日4月末日には風間城明渡しが完了するはずだったのですが…。膨大な量の荷物が障壁となり、一人で引越貫徹を試みるも最終的には老父母を総動員し、隣の奥様に駐車場を仮置き場として提供してもらうなどの協力を仰いでもなお間に合わず、結局のところ二日間の延長戦となり5月2日に無血開城となったのでした。
人生のなかで苛烈な死闘のひとつとしてカウントされる今回の引越し。その顛末で得た「モノは少ない方がいい」といういたって簡単、しかし集めグセのある私には難しい教訓よ!
学生時代より捕獲し続けた物品の数々は未整理のまま、旧居のありとあらゆる空間と隙間に収められて忘れ去られていた…。なんとも恐ろしい旧風間城の異次元収納力!そのゴミの扉を開封するごとに絶望感に見舞われ、幾度も遁走の誘惑に駆られたのでした。
捕獲した物品はそのつど放逐及び放流するのが正しい。これからは万物流転の法則にしたがってモノも自分も滞留させず流す!真のパンタレイ実践者になろう!

2016-04-22 12.08.39
かつて私を楽しませてくれた昭和レトロな収集品
薬棚/座卓/小さい棚/洗剤の缶/振り子時計/石炭ストーブの蓋etcは拾った。その他お人形/カルタ/ゲーム/コップ/茶碗/文房具/置物等と全部放出!売り上げ一万円也

2016-04-29 20.51.49
虫かごに捕獲されているモノなーんだ?

2016-04-29 20.52.27
答え:縄文土器の破片(ニセモノ)

2016-04-29 18.44.26
「なぜタモ網?」と不動産屋すら疑問。数年前にこれを使用してウキゴリ(ドジョウと間違えた)を多摩川で捕獲し飼育。が、その獰猛さに畏れを為し一週間後、2時間かけて元の水域まで歩いて放逐!というキャッチ&リリースの思い出がある品。金輪際サカナを捕獲したりしないし、動物の飼育もしないと決めたので要らない。