月別アーカイブ: 2022年7月

がんばろう

先週火曜放送NHK『うたコン』三橋美智也追憶コーナーに、民謡演歌のスター福田こうへいさんが登場し「達者でナ」と「ふるさと山河」の二曲を水色と灰色の二着のスーツで熱唱(もちろんシャツは定番の襟なしシャツ)。歌唱力&トーク力抜群、紛うことなき実力者の氏が今年こそは紅白歌合戦に復活出場できますように…とテレビの前で私は祈る。もし出られたら今年の大晦日は第九を観ないで紅白を観よう。

休島
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作品集荷まであと11日だというのにまだゴールが見えず…
この岩(休島)のようにのんびり顔で休むわけにいかない(がんばろう)

CD『ふるさと便り』

福田こうへい『みちのく民謡』CDを一日2回ほど聴く習慣のせいで、就寝時に耳の奥で「よしゃれサァハーヨー」と雫石よしゃれが聞こえたり、作業中も南部木挽唄の〈親方金貸せ 鋸の目が欠けたョ、鋸は嘘だよ 逢いに行くョ〉という歌詞について「子供じみた嘘までついて借金をして誰に逢いに行くのだろう?」と考えてしまい絵を描く手が止まったりしている。このように同じ楽曲ばかり聴いてる影響が出始めているので、福田こうへい新譜『ふるさと便り』を正規ルートで購入し、新しい民謡の謎を仕入れて集中を緩和することにしました。

『ふるさと便り』特製ステッカー付き!
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CDケースにマスキングテープで雑に貼られてた特典ステッカーは、ジャケット写真の縮小版だった。古民家の縁側でお座布団に座り作務衣姿でくつろぐこうへいさんシール(どこに貼ろうかな?)

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裏ジャケでは囲炉裏端に集う楽団一同の様子が見られる(6人分にしては小さいお鍋と少ないお酒だ)
各人各楽器を片手にこのまま飲み会を始めたら、三味線と太鼓の皮に鍋料理の汁が飛ぶだろう。

ミニツワ君は今

5月下旬に宅配ボックスに挟まって地面から抜け、植木鉢に移植されたツワブキは、生存の危機から次郎を残して太郎は切り取る決断をした。(しばらくしてコップの太郎は枯死)
大きな鉢に不釣り合いだったミニツワの次郎は、その後やってきた新参者のカシワバゴム苗木に自身の居(植木鉢)を譲り、代わりにカシワバゴムが入っていたミニポットに引っ越しをした。粗末な新居でも元気に育ち6月下旬には新芽の三郎が誕生したが、早すぎる梅雨明けの熱波にやられて葉っぱになる前に敢えなく死去。それから数週間後、悲しみを乗り越え第二の新芽ツワコが誕生!現在すくすく成長中。

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購入時白いポットに植わってた100均店キャンドゥのカシワバゴム(330円)。見るからに窮屈だったのでツワ次郎の鉢と交換移植。その直後から異様な急成長を見せ巨大な葉っぱが4枚も増えた!

資材調達

ロシアによるウクライナ侵攻のせいで金属の価格が高騰し『ニュー松島』に使用するアルミ板も値上がってしまい、とんだところで世界情勢の影響を受けてしまった!
今回初めて取引きをした金属板卸売業者は〈横山テクノ〉という社名で、野外フェスで理解不能な電子音楽を演奏しそうなグループの名前ようだが勿論そうではなく、私がこの会社を選んだのも名前がテクノっぽいからという理由ではない。なぜここに決めたかというと、Kgあたりで換算する量り売りの明朗会計で、初心者の私でも注文しやすいオーダーフォームだったからです。
厚み1.5mm、横725mm、縦543mmのアルマイト処理アルミ板16枚の総重量は25.5Kgもあり、1kgあたり約2500円なのでなかなか高価なお品になります。物凄く重たい大量のアルミ板を売ってくれたYテクノさんも運んでくれたY運輸さんも、私がこの貴重な金属板に変な絵を描いてるとは知る由もあるまい!

【折曲厳禁】
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包みに貼られた注意書きシールは、25Kgもあるアルミ板集合体を折曲げる猛者がこの世に存在することを示唆する。

(アルミ額に入ったアルミ板)
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寸法が1ミリでも間違っていたら大失敗の額装…
ちゃんと収まって安心した!
描いてある絵は「材木島」。名前の由来は知らない。

皿宇宙ファイル使用例

古人による風景の解釈が凝縮された皿山水画は、自然の法則/摂理/構造が単純記号化された宇宙の地図である。
私はその遺産を利用(マネ)し、約100年前の松島絵葉書を新しい風景画に仕立て直してみました。それが今期新作の『ニュー松島』です。

〈ファイル使用例〉
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古絵葉書 (松島百景) 星ヶ崎より経ヶ島を望む
この絵葉書風景を描くために研究資料集(皿宇宙ファイル)から参考になる絵柄を選ぶ。

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様式化された海岸風景が美しい絵皿。連続する弧で描かれた磯辺(近景)に対し、小さい帆掛船と島で表した外海の存在(遠景)など勉強になる!

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風景を構成する要素や点景を引用しながら下絵作成。下絵を転写したアルミ板にペン(黒=プロッキー/白=ポスカ)で描く。これを既成アルミ額に入れたら完成。
1日1枚のノルマはすでに崩壊してるけど…がんばろう!

皿宇宙ファイル

ただいま製作中の山水画『ニュー松島』の参考書ともいえるのが〈皿宇宙ファイル〉で、この自作ファイルには約100枚の古伊万里写真が収められている。写真の出どころは何千何万と日々出品されるヤフオク骨董の商品画像で、私はその無限の皿宇宙から絵柄の気に入った皿だけを選んで写真を抜き取りパソコン内に保存。皿の形に丸く切り取り印刷して古伊万里カードにしているのだ。このような行為を後ろめたく思うが、本物お皿が大量にあったところで引退後に居酒屋を開店する夢など毛頭なく、風間ランドが皿屋敷になっても困るので出品者様には御容赦いただきますよう何卒お願いいたします。

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これが皿宇宙ファイルだ

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長い年月をかけて完成された記号のような山水画の数々!
手数をかけずに風景の真骨頂をササっと描く技が量産のお皿に伝承されてる。

一日一枚

「ここ方丈庵では一日中怠けていても誰からも注意されない。況してやノルマなどというものは存在しないのだ。」グータラ随筆『方丈記』にはこのような意の素晴らしい記述がある。一日のお勤めを大切にする宗教的修行とは全く異なる鴨長明オリジナルの求道精神に、生来怠け者の私は救われる思いがする。(一人の自由時間ばかりなのに、どうしてこうも時間を浪費するのか?)
方丈宇宙の時間感覚をリスペクトし我が風間ランドもノルマ制を導入してないが、石巻用作品制作の進捗により、アルミ板ドローイング『ニュー松島』全16枚を一日一枚を目標に描き上げなければならないかんじだ。(できるかな?やるしかない)

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オーエス!オーエス!

黒の実行者

橘(ミカン)の恨みで白い幼虫に転生した尼さんの発心集エピソードでは、悪い願掛け(呪い)の危険性が諭されている。私も随分前に悪辣な為政者の不幸(失脚)を願ったことがあるが、今思えばあれは非常に危険な考えだった!創造的虚無の実行者としては国も政治も度外視すべきで、何事も己に帰依すること、俺以外を無に置くことが肝要である。

(外的情勢より)やることが沢山ある
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屋形(家型船)を虚船(未確認飛行物体)に変身させたり

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無限防潮堤の消しゴムはんこを作ったり

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100年前の絵葉書に似せた自作絵葉書の額装をしたり

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ドローイング用ペンの試し書きをしたり
ドクロを描こうと思ったけど縁起が悪いからやめた (昏迷が反映されたこの動物は何だろう?)
来月の石巻搬入まで間に合うのか怪しくなってきたぞ!凶報一色だった昨日を忘れて、今日は本気を出してがんばろう!!

私の好物は油揚げです

今日は吉夢でも悪夢でもないどうでもよい夢を何本も見た。
一つは森昌子リサイタルの夢。古びた体育館の壇上で森昌子が『おかあさん』を歌唱すると、自然発生的に会場中の観客が一緒に歌い始めたのだが、皆んな歌詞が空覚えなのか声が小さくおぼつかない。そんな微妙な空気でも森昌子は「皆さ〜ん、ありがとう!」と涙をポロポロこぼし感極まった表情で歌っている。私が(一流歌手は偉いなぁ)と感心していると、突如ステージ上の森昌子から「風間さん!声が小さい!」と名指しで注意される。知らない歌詞をごまかし口パクをしていたことがとても恥ずかしくなり逃げ出したくなった。

もう一つ印象に残った夢は、どこかのセレクトショップで本物油揚げソックリな長財布を買おうか買うまいか迷って結局は買わない夢。目覚めてすぐに「これは凄いアイデアでは」とリアルな模造油揚げ財布の商品化にビジネスチャンスを感じたが、実際のところ油揚げファンの潜在的ニーズが如何程なのか未知数。いっそのことフェイクではなく、本物油揚げの長方形上辺に(お稲荷さんの袋みたいな)切り込みを入れて簡便札入れを作ったらどうか→ 手もお札も油でギトギトになるだろう。

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市原火山地帯

今日は内房線に乗って房総半島の入口に行った。目的は千葉県市原市の画材店に作品のパネル張りを依頼するためで、退店後は画材店近所の神社境内で標高4mぐらいの富士塚を登山した。
市原市内には約40山もの富士塚が点在し、今日行った五井地区には3~4山あるらしい。より詳しい情報を得ようと画材店社長に「ここら辺は富士塚がいっぱいありますね!」と話題を振ってみたが「富士塚とは何ですか?」というお返事で、そんなことは初耳だという。なので逆に私の方から「富士塚とは溶岩や石を山状に積み上げた小さな富士山です。」と説明。初対面なのに変なことを聞きたがる変な客だなぁと訝しがることなく、親切に対応してくださりありがとうございました。

若宮八幡神社境内にある浅間神社=富士塚
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本物の富士山同様に登山口と登山コースがある

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8合目〜山頂にもなると足場が狭く非常に危険!
滑落しても本物の登山同様に自己責任(なので7合目でやめた)

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頂上にいたのは浅間大神とは関係無さそうな布袋様

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かわいい幼稚園児が「こんにちわー」と元気に挨拶してくれた境内があんなに小さく見える!
地元の良い子は危険性を教わっているのか登って遊ばない。(変な余所者のマネしちゃダメだよ)