孤独な二つの魂の邂逅と解放を描いた夜ドラ『VRおじさんの初恋』が木曜の夜に終わってしまった。
仮想空間の列車のなかで「銀河鉄道の夜みたいだ。どんな話しだっけ?」「あのお話しは…」と言いかけてカムパネルラの運命が脳裏によぎり、2人の会話がふと途切れてしまった場面で、すでに悲しいお別れの鉄路は敷かれていたのだけど…寂しい。
2ヶ月のあいだ物語に寄り添ってきた美しい歌〈ハートビート〉と〈旅人〉が頭の中で響き鳴り止まぬまま、人っこ一人いない外に出ると、虹色の輪っかを纏った月が光ってた。異世界みたいな夜空はまるでドラマの続きのようだ。