お皿 「ここは危ないから早くおうちに帰ろうね。」とお皿に話しかけている自分がいた。「ここ」とは流しの水切りカゴのことで「おうち」とは食器棚のことだ。人類と器物が心を通わせ友人となる。その理想の世界はすぐそこに来ているのだ。 (真夜中に) このお皿で3日に一度ぐらい焼いた餅を食べる。 お餅が去った後は…。嵐のような醤油痕が残される。