幼虫愛

昨晩放送NHK『ダーウィンが来た』を母と視聴していると、草むらでブラブラと激しく揺れるルリタテハの蛹が紹介されていた。這い寄るアリを嫌がって渾身の力で体を揺らしている蛹の姿を見ながら、母は「近所の〇〇さんが庭のレモンの木にアゲハの幼虫がたくさん付いて気持ち悪いって言うから、全部取ってあげて××さんの庭の山椒の木に放してあげたの」と自分の善行を話したが、いや他所様のお庭に大量の芋虫を放出してはいけないだろう。「お母さんダメだよ、そんな幼虫テロしちゃ!」と注意すると「とても大きい山椒の木だから大丈夫」と幼虫が食す葉っぱが十分そこにはあるので問題無いと胸を張った。このように常識的人道よりも幼虫愛を優先する母の愛情によって子供の私は(幼虫のように大切に)育てられたのだ。

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お母さんが作った「みかんぼうや」