一生風間の烙印

先日実家で風呂に入り帰ろうとすると「あげたいものがあるから待ちなさい」と父から止められ、風間の焼印をもらった。木製の柄から長く伸びた鉄の棒の先に「風間」と刻まれた金属片のついたこの焼印は、世田谷ボロ市の露天商から購入したものだという。「これを卵焼きに押しなさい」と言うが、誰も見てないところで一人で焼いた出汁焼き卵の表面に、火で熱々に炙った焼印をジュ〜っと押し付け、焦げ目の「風間」を眺める自分自身の姿は想像するだけでシュールだ。「ありがとう」と譲り受けたが、私にくれた理由が「死ぬまで風間はサッチャンしかこの家にいないから」というのは解せない。(兄も一生風間なのに何故?)

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これが一子相伝の烙印「風間」だ!

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微妙な揺らぎを感じる書体
卵焼きに押すときがきたら、真っ先に読者の皆さんに報告しよう。