健康学園(1)

なんとな〜く教育のことを考えてるなか、むかし経験した不思議なことを思い出しました。いままで全然気にしてなかったのですが…。
小学校3年のとき喘息を発病してからは学校にほとんど登校せず、いよいよ普通の学級では手に負えなくなったので5年生で「半島送り」となりました。世田谷区内の健康不良(喘息、肥満、偏食、不登校)の4〜6年生の児童が集められて「教育」を受ける『健康学園』という施設です。都会の汚れた環境から離れ、三浦半島の清浄な海風と太陽光線そそぐ健康的環境のもと、健康な児童になりましょう!という場所です。9才から12才ぐらいの子供が親から隔離されて鍛えられます。といってもあくまでも公立の施設ですから、戸塚ヨットスクールのみたいに過酷なスパルタ教育ではありません。私はそのとき10才でしたが、家では「学校に行け」「行かない」の押し問答を毎朝繰り返し、とても気詰まりな状況だったので、学校に行くより施設に入ったほうがいいや〜と思い担任に勧められるまま入園しました。

入園当日、一番ビックリしたのは生徒の髪型です。男の子はちょっと伸びた坊主頭で、女の子はお釜をかぶせたような変な短髪。そして全員がノースリーブにショートパンツで真っ黒に日焼けしています。「ププッ!なに〜変なのっこの子たち!」と笑えたのですが、数日後、町から派遣されて来た理髪店のオバアちゃんが児童全員の散髪を担当していることが判明!男子は「丸刈り」女子は「乙女刈り」と一律決まっていてオーダーは出来ません!有無を言わさずアバンゲールな国民学校ヘアへと刈られます。私はどうしてもイヤで、オバアちゃんに懇願してワンレンのおかっぱにしてもらいました…これも戦前風で相当ヘンでしたが。

でもって、授業はもちろん体育が中心で「体力向上」を目的とした鍛錬メーニュー(うさぎ跳び、マラソン、水泳など)が日課です。袖無し短パンで直射日光ガンガン浴びての運動。紫外線の害なんて無視!都会の軟弱色白モヤシっ子を、黒焦げ健康優良児に見た目からまず改造です!
国語、算数、理科、社会などの科目は本校からかなりレベルを下げた授業でした。体育にくらべて、うんと薄い感じの印象でしたが今になって「変だな?」と思ったのは国語の授業です。
それは国語の授業が「古典」の勉強だったこと!小学校って古文の勉強ありましたか?私は普通に登校してなかったからよく知りませんが、古典メインではないですよね〜。それも文法の勉強とか難しいものではなくて「百人一首」と「竹取り物語」の暗誦するだけ…。先生が「三浦では東京のみんなが勉強しないことを覚えたよって自慢出来るよ!」と言ってたような。。。謎。

どうしてなのか不思議です。他にも「茶道」と「琴」の授業もありました!何かしら古い思想に基づいく教育方針があったのでしょうか?(次回につづく。)

miura
海につづく長い坂道。ウサギ跳び、手押し車(二人組で行う運動)や駆け足で上ったり降りたりで基礎体力を向上!