トラ・トラ・トラ

5年程前に、広島の江田島にある海上自衛隊第一術学校を見学したことがあります。ここは海上自衛隊の将校クラスの隊員を養成するエリート校であり、海軍兵学校時代の多くの建築が保存され、海軍の栄華を知ることができる貴重な場でもあります。(「坂の上の雲」で有名ですよね)
見学を申し込むと海自OBのオッさんがガイドをしてくれます。めちゃくちゃ軍隊調!
資料室では真珠湾攻撃で「散華」した「九軍神」を「あの方も軍神となられました」といちいち説明してくれます。ひどいな〜と思ったのは十軍神になり損なって米軍の捕虜になった(戦中は存在を黙殺)甲標的の乗組員、酒巻和男さんについて「酒巻和男のお母さんは日本で大変肩身のせまい思いをしました、本人もブラジルで仕事をするしかありませんでした。」だって!好きで捕虜になった訳ではないし、ブラジル・トヨタの社長にまでなった人物です。まるでヘタレ扱い。マジでひどい。この他に「体罰は必要」の持論も展開しまくってました。(俺のシマならではの放言)
この後ぐらいに江田島の術学校で「格闘訓練」によって生徒が死亡した事が発覚。OBのオッさんの話を聞いたあとだったので「やっぱりね…。」って感じです。
大本営発表がリアルな世界。自衛隊が軍隊(国防軍?)に名称変更されるハードルは低い!
…..今日は12月8日。1941年、大日本帝国海軍がハワイ真珠湾を攻撃した日です。
甲
特殊潜航艇「甲標的」2つのコブは魚雷です。
自爆攻撃ではないが帰還できない点では特攻兵器「回天」と一緒。