ブルもプロもいない楽園へ…

漫画だから楽に読めると思ってた『アトム博士のユートピア探検』は、子供向けとは思えぬ文字の多さに苦戦し読破できずにいる。マルクス博士が登場し「資本論」を解説するところから、如何にブルジョワジーがプロレタリアを搾取してるかを労働・賃金・時間・価値などの単語を使った算式で示す憎悪煽動場面ばかりで、確定申告すらまともに一人でできない私にとって苦痛でしかない。自分がどれだけ損してるか計算して立腹するよりも、夕飯の献立とお酒について真剣に考える方が私は良いな。
(社会主義者よりも) ごく一部から愛好される詩歌を作った鴨長明や尾形亀之助のように、ぐうたらな美意識に忠実な人生を送った個人主義者(心の貴族)を私は尊敬する。

眠りの国で時間旅行しながらユートピア探検する兄弟
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小5兄「ウーム!!ぼくは.もう我慢なりません。博士ッ!!  いっしょにプロレタリアの味方をして.憎いブルジョアジーを.やっつけようではありませんか?」
小1弟「兄ちゃん。ぼくは.ブルジョアが栄える秘密を聞いた途端に……社長になって大もうけしたくなったよ。マルクス博士ッ。その安い労働力は.どこへ行ったら買えるのですか?」
….小学生の兄弟ですら分断させ階級闘争を勃発させるのが革命の方法だ。