雨足とはよく言ったものだ。本当にバタバタと遠くからこちらへ近づいて来るのが足音のようによくわかる。
遠方の台風(のちに熱帯低気圧)から千切れ飛んでくる雨雲の通り道となった我家の上空には、何度も何度も雨雲が来ては去り、時折り不気味な雷鳴も連れてきた。こんな忙しない荒天の日は(たぶん雨音で声が掻き消されるから)家で演歌を存分に歌おう。大声で!
おれは河原の枯れススキ♪同じお前も枯れススキ♪
藤圭子『人生・昭和を歌う』CD全21曲をフルコーラス!
おとなしい観客の諸君。私の十八番、網走番外地/かえり船/船頭小唄/裏町人生はいかがだったかな?