昼食後のコーヒーを飲みながら心静かにCD(ニーチェ歌曲集)を聴いていると、窓の外から「グワシャーン!ガガガがガー」とただならぬ衝撃音が!え何?事故かな…と障子を開けたら、横から自動車に突っ込まれて停車する東急バスの車体が塀越しにあり、オロオロと頭を抱えて右往左往する乗用車運転手の姿が見えた。
「やっぱり人間はピンチに陥ると頭を抱えるんだなぁ」と変な感動を覚えて私は外に飛び出した。そして、運転席側面がベコっと凹んだバス/バンパーがべろっと捲れた自動車/続々と集まる小学生野次馬をしっしと追い払う婦人警官/通行止めをくらった後続車の列を見る。
幸い怪我人は無く、バスの乗客たちはゾロゾロと降りてきて、呑気に壊れた車を見物してるのだった。事故現場には涼しい風が吹き長閑…。
「こんな爽やかな日はお出掛けをしなくちゃ!」とふいに思い立ち、会期終了が迫る須田国太郎展を観に行くことにした。家から世田谷美術館まで徒歩30分でちょうど良い。
「1階は撮影OK!」と受付で撮影を勧められた。 遠慮なく撮影。いい絵たくさん!