清冽如鑑、滾々不盡。

私の愛して愛して愛して止まない双塔!今日はあの駒沢給水所の見学会に参加し、10年ぶりに給水所の敷地に足を踏み入れました!普段は高い塀に囲まれて立ち入り禁止なのですが、渋る水道局に交渉を重ねて来た保存会の粘り強い努力もあり、13年前からこうやって年に一度だけ見学できます。今回は無人島メイトの陽子さんも一緒です!ひゃっほ〜い!
「どこから覗けば一番良く見えるか?」と塀の周りをグルグルと散歩しながら覗き見る「チラリズム」も思わせぶりで美しいのですが、やはり間近に見る給水塔は最高です。嗚呼!素晴らし過ぎるっ!と鼻息フンフン荒げてる私の様子に「風間さ〜ん、すっごいカブリツキ!」と陽子さんも呆気にとられるほどの興奮状態なのです。ここぞとばかり写真のプロを差し置いて写真撮りまくり。あとでチェックしたら、取り憑かれた様に同じとこばっか撮ってたり…。何だかもうトランス状態だな!
そして、こうやって家で落ち着いてみると、写真に夢中になり過ぎて給水塔に触らなかったことに気づく。あんなにお側に近づいたのに、あの剛健な素敵コンクリートに触らずじまいとは!片手落ちも甚だしい。トホホ抜かりました。コンクリートにタッチは来年にお・あ・ず・け♡です。

双塔
大正12年3月竣工。関東大震災にもビクともしなかった鉄筋コンクリート造!
奥:一号塔『清冽如鑑』清冽、鏡の如し。
手前:二号塔『滾々不盡』こんこんとして尽きず。
…それぞれの塔に刻まれている言葉。「滾々不盡」にグッときます!
鉄塔
二つの塔は鉄製のトラス橋でつながってます。二号塔側の橋脚には階段が…登りたい!
鉄橋
下から仰ぎ見る鉄橋。かっこいい。
地下入口
敷地内には給水塔以外の設備が点在してます。これはポンプと計器の置かれた地下室への入り口。
戦争遺跡みたいで萌え〜。現在は地下室は埋めてしまって無いそうです。残念。
水位室
量水位計室。すごく小さいですが意匠の凝った瀟洒な建築です。
「ベンチュリーメーター」というイギリス製の水位計が設置されていたました。現在は空っぽ。
池
布設記念碑と池。昭和2年に建てられたアールデコの塔が素敵です!
池の真ん中の植え込みには、昔はデカいペンギンが立ってました。今は小さい亀の置物。
ポンプ室
第一配水ポンプ所の入り口。
白っぽい板で塞がれてる窓は、昔は開閉式のお洒落な格子窓でした。
モーター
ポンプ室内。でっかいタービンのようなポンプが何機か配置されてます。
昔の写真を見ると真っ黒で重厚感があったのですが…このペンキの水色も嫌いじゃないが。
ポンプ1
どうしてこんな風にこすれちゃったのか?擦り傷だらけのポンプ。
満身創痍のポンプと落ち葉。…気がつけばもう落ち葉の季節なんですね。
馬用
すっご〜く持って帰りたかった!(無理なんだけど..)コンクリート片。
どうやら馬用の水飲み場の一部のようです。素敵なフォルムです!