箴言(1)

タダで本が借り放題!読み放題!のマイ書庫こと世田谷中央図書館の少し先きに、区立松丘小学校があります。この小学校のフェンスには、たぶん6年生の卒業制作なのでしょうか?(一年ごとに更新されてるような…)学童自作の絵馬のような作品が多数ぶら下がっています。いつもブラブラ歩きながら眺めてるのですが、今年の作品は秀逸です!「箴言集」といっても過言ではないでしょう。これは!…例年は大概「友達を大切にしよう」とか「未来に向かってがんばろう」といったポジティブ路線に偏ってる(小学生だから、まあ当然)のですが、今年は一癖ある作品が充実していて、ファーっと通り過ぎることが出来ない、つい立ち止まって考えさせられるような作品が多いのです。
先生の指導がいいのか、生徒達の意識が高いのか?かなり「自我」の露出を感じさせます。…数年前に母校(つっても、ちゃんと通学したのは2年間ぐらい)の小学校の学芸発表会の図画工作の展示を観て、ビックリ&落胆した覚えがあります。先生の手抜き指導で、描き方、色の塗り方、構図がほとんど統一され個体差ゼロ。今時は他の学科に重点が置かれて、図画なんて二の次、三の次で形式的に教えるしかないのかな〜と。
でも、こんな自我の萌芽を感じさせる「個」重視な校風の小学校だったら、実力発揮できる子供が育ちそうだ!作品点数が生徒に人数の割に少ない所を見ると、もしかしたら優秀作品が選ばれてフェンスに吊るされてるかもしれません。だとしたら、このチョイスをした先生がエライな。その中でも、私が個人的に選抜したいくつかを紹介します!

その他
糸ノコで切ったタテ15㎝、ヨコ20㎝ぐらいの木の板に、ペンキのような顔料で絵と言葉が書いてあります。針金でフェンスに吊り下げられてます。
この一角の作風は「素朴」。飛び出し坊や風の『全力に悔いなし』。思考より先きに行動が…勢い余って飛び出した瞬間を捉えてる。好感が持てます!

良心
『良心』!!!…うっかりポイ捨てしてしまうところでした!…ここに描かれてるのは良心的行為なのでしょうか?

「あれ?お爺さん!私と同じツナギを着てますね。」
「おや、本当におそろいじゃのう…。どこで買ったのかい?」
「シマムラです。」「ワシもシマムラじゃよ。」
「え〜っそうなんですか?奇遇ですね!じゃあ記念にリンゴをあげます!」

道路
「人生は道路のようなものだ…」道路のような人生!
交通ルールの守れないヤツに轢かれたりハネられたり。それも人生。
己の道徳(ルール)を守って死ねれば、それも本望。

選手
なれるよ!きっと。ブラジルで…。